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幾分か素敵だよ__。
⚠︎︎死ネタです⚠︎︎
葛:葛葉さん。 叶:叶さん。
叶:ねぇ。葛葉。
葛:…なんだ、?
叶:最期に一つだけ。いい?
葛:、嗚呼。いいよ。
叶:悪い吸血鬼にだけはならないで、。
葛:ッは、。
叶:人を。敵を殺すなとは云わない。
叶:葛葉は、云わないでもわかるでしょ、?
葛:ッ、ぁ嗚呼。分かるさッ、。
叶:良い吸血鬼に、。否。
叶:良い”人間”になって、。
葛:ッ、。何故だッ、?
叶:葛葉なら、できると思ったんだ、。
叶:“人間として”僕が出来なかった事を、。
叶:僕の代わりに、ね。
葛:何故、何故そう思う、?
叶:そんな分かりきった事、聴く。?
叶:“相棒”だからだよ。
葛:ッぁ、。
叶:最期位、。相棒のお願い聴いてよ。?
葛:ッ、しょうがねぇなァ、。
叶:ありッがとッぅ、。
葛:嗚呼、。
叶:きっと、その方が、。
幾 分 か 素 敵 だ よ __ 。
葛:ッぅ、あぁ”ッかなぇ”ッ、!
あれからどれ程の年月が過ぎたのだろう。
俺はあれからずっと、。
叶の言った事を、。
叶との約束を守って。
“人間”として、生きている。
だが矢張り。叶が居ないとつまらない。
叶は、。
叶は俺からすれば、
少し大人びてるだけの子供だ。
十六と云う若い年で死んだ。
なのに、最期まで胸の中にあった暗闇に
俺を入れてはくれなかった。
今では、その暗闇に、。
無理やりにでも、。
土足で足を踏み入れ無かったことを。
少し後悔している。
今からでも、間に合うのか、?
否、彼奴は死んだんだ。
間に合う処か、。
彼奴の暗闇を見る事も、気づく事も、。
できない、。
俺はなんの為に彼奴のそばに居た、?
分からない。
否。
もしこの世界に叶が居るのであれば。
俺は叶を。
此世界を守り続ける__。
叶:────!!
あれは、ッ!
葛:か、なえッ、?
叶:ッ!葛葉ッ。?
葛:嗚呼ッ!そうだッ、!
叶:ッ、ちゃんと、守ってくれてたんだね。
叶:あの時の、約束、。
葛:嗚呼ッ、勿論、ッたりめぇだろ、!
叶:ふふッ。ありがとう、。
叶:本当に、ッ。
葛:やっぱッ、お前が居ないとッ
葛:つまんねぇッわ、。
叶:そっかッ。
葛:…守る者があるッ。
葛:これ以上無い程に。
葛:幸せだッ!
叶:…其れは良かったッ。
訪れた幸せは。
手に入れた瞬間から。
失われる事が約束されている。
そういうモノなのだ。
晴:葛葉さん、。
葛:あー?どした、甲斐田ー。
晴:叶さんについて一寸、良いですか、?
葛:、良いけど、。
晴:ありがとう、ございます。
葛:何、?
晴:…気づいてますよね、?
葛:、はッ?
晴:、葛葉さんには、。
晴:“黒い靄《モヤ》”と言えば、
晴:分かりますか、?
葛:、ッ嗚呼、。分かった。
葛:甲斐田。
晴:はい、?
葛:アレが、なんなのか知ってんな、?
晴:ッ、はい、。
葛:アレッ、なんなんだッ、?
晴:…魔ですよ、。
葛:ッは?何で叶にッ、?
晴:…
葛:、甲斐田、。教えてくれ、。
晴:条件に合うんですよ、。
葛:条件、?
晴:魔にだって、取り付くための、。
晴:条件があるんです、。
晴:葛葉さん、。
葛:…ぁ?
晴:質問、しても良いですか、?
葛:、嗚呼。
晴:正直に答えて下さい、。
晴:叶さんって、。
晴:一度亡くなられて、ますか、?
葛:ッ、なんで、知ってッ、!
晴:…叶さんに憑いているモノ、。
晴:条件が、死に関連している人、。
晴:なんです、。
晴:叶さん自身亡くなられていて、。
晴:近くに居る。
晴:葛葉さんも死に近い存在でしょう、?
葛:それなら、何故俺じゃなかった、!
晴:魔は、人間の、。
晴:憎しみや嫌悪から、
晴:創り出されるんです、。
晴:だから、人間である叶さんに。
葛:ッ、どうしたらいい、?
晴:叶さんを、違う場所、。
晴:其れこそ、魔界とか、。
葛:其れはッ、駄目だッ!
晴:ッえ?何故、。
葛:此処は、彼奴がッ。
葛:唯一、。
葛:好きな事で生きていけるッ、。
葛:そんな場所なんだッ、。
晴:…なら、葛葉さん、。
葛:…なんだ、?
晴:叶さんを守りきれますか、?
葛:…嗚呼ッ。
晴:、分かりました、。
晴:僕も魔について調べてみます、。
晴:討伐方法が在れば、。
晴:叶さんから取り除く事も可能ですッ。
葛:…ッ。嗚呼、頼んだ、!
晴:、はいッ!
叶の中にナニカが居ること。
其れは分かっていた。
魔だったのか、。
流石に俺も魔に関しては。
分からない、。
甲斐田が居て助かった、。
甲斐田が討伐方法とやらを、
探ってくれている間、。
俺は、。
叶を。
例え其れで、。
自分が死ぬ可能性があったとしても、。
俺は叶を守り続ける__。
今俺が出来る事は、。
そんな事だけだッ、。
叶:葛葉ぁー!
葛:、ん?
叶:、何か元気ないね?
葛:んや、そんな事ない、。
叶:相棒に嘘つくの、?
葛:、嗚呼。
叶:そっか、残念、。
葛:お前の為にも隠し通す__。
叶:そんな小さな声じゃ、。
叶:聞こえないよッ、。
叶:そういえば、さっき葛葉、。
叶:誰と喋ってたんだろ、。
叶:、ぁ。甲斐田君じゃん、!
叶:暇だし喋りかけよッ!
叶:甲斐田くーん!
晴:ぅぇッ!?
晴:ぁ、叶さんッ!
叶:ふふッ。ごめんごめん!
叶:吃驚させるつもりは無かった!
晴:いえいえ!大丈夫ですよ!
叶:ぁ、そういえばさー。
晴:はい、?
叶:葛葉見なかった?
晴:…葛葉さんですか、?
叶:そ!
晴:何故です、?
叶:ぇ、?否さっきからなんか可笑しいの。
晴:葛葉さんがですか、?
叶:そ!なんか知らないかなーって!
晴:…ぁー。
叶:…知ってる、?
晴:先程少しお話はしましたけど、。
叶:…内容は、?
晴:魔、について、。
叶:…ま?
晴:はい、。
叶:魔ってなに?
晴:ぅえ?
叶:え?
晴:魔物とか、聞いた事ないですか、?
叶:ぁあー!知ってるよ?
晴:大体それと一緒です、。
叶:そーなんだ。
晴:はい。
叶:でもなんで葛葉が、?
叶:魔物なんて魔界にいっぱい居るよ?
晴:…魔界に居る魔物とは少し違くて、。
叶:ふーん。
叶が消えた、!
何処に行った!?
…クッソッ!
甲斐田まだ此処に居るんじゃねぇか!?
連絡すっかッ、!
葛:甲斐田ッ!
晴:はい、どうしました?
葛:叶が居なくなったッ!
晴:…へッ?
葛:まだ居るだろ?
葛:探せッ!!
晴:あの、葛葉さん。
晴:叶さん今真ん前にいますよ、?
葛:は?
晴:声掛けられて今話してます。
葛:良かった…。
葛:…待て。
晴:はい、?
葛:言ったのか、?
葛:叶の中に居る魔の事、。
晴:言ってませんよ。
晴:魔を扱う者として。
晴:規約が有りますので。
葛:なら良い。
葛:てか規約何かあんだな、。
晴:はい。有りますよ。
晴:魔に気に入られた者に、
晴:其のモノの話をする事は。
晴:規約違反になります。
葛:へぇ…。
葛:お前も大変だな、。
晴:そうですかね、?
晴:書類の方が大変ですよ。
葛:研究者に書類、。
晴:…今は叶さんの中のモノについて。
晴:まとめてるんです。
葛:ッ、そうなのか、?
晴:はい。だから気づいたんです。
葛:そういう事か。
晴:えぇ。
葛:まぁ、分かった!
葛:今から行くわ!
晴:はい。
晴:場所は僕の控え室前です。
葛:りょ。
葛:叶ー!甲斐田ー!
叶:葛葉!どしたの?
葛:お前がどっか行くからだろ!
叶:ふふッ。ごめんごめん。
晴:…控え室入りましょうか。
葛:ぁ、嗚呼。悪いな。
晴:いえいえ!大丈夫ですよ!
叶:お邪魔するね。
晴:はい!
叶:僕一寸トイレ行ってくる!
葛:嗚呼。
晴:はい!
葛:んで、何か分かったか、?
晴:…えぇ。分かりましたよ、。
葛:…
晴:叶さん。もしかすると、。
晴:意識が魔に、。
葛:…ッは、?
晴:分かった事が、。
晴:この魔はですね、?
葛:嗚呼ッ、。
晴:気に入った人間を。
晴:徐々に気づかれぬよう、。
晴:吸収する。と云いますか、。
晴:自分の身体にしようとするんです、。
葛:…間に合わねぇって事か、!
晴:はい、。大分経ってるでしょ、?
晴:魔が、叶さんに憑いて、。
葛:ッ、嗚呼。
葛:此世界で初めて会った時にはもう、
葛:黒い靄《モヤ》は見えていた、。
晴:何年程前ですか、?
葛:、五年位、。
晴:ッ、間に合わないかもッ、。
葛:討伐方法はッ、?
晴:…。
晴:魔を斬るッ、。
葛:、はッ?
葛:そんな事ッ憑いてるのに出来るわけッ、
晴:出来ますよ、。でもッ。
晴:叶さんから魔を取り除かないとッ、。
葛:…どうやってだ、?
晴:叶さんが暴れた時、。
晴:戦っていれば、。何処かで、。
晴:必ず、魔が姿を現すんです、。
晴:ですが、長く居る魔も居れば、。
晴:一瞬の魔も居ます、。
葛:俺が叶の中から、出すッ、!
晴:…ッそういうと思いましたッ、!
葛:…ッ。
晴:…ふふッ。任せて下さい、。
葛:…ぇッ。
晴:長尾にしか斬れないんですッ、!
晴:魔というのは、!
葛:…どうやってッ、
景:ッ─!晴ぅッ!はよッ!
葛:ッ、!はッ。
晴:僕が結界を張ります、!
葛:…嗚呼ッ!
景:晴ッ!連れてきたぜッ!
弦:晴くんッ!護衛でしょッ!?
晴:うんッ!
弦:任せてッ!
葛:ッ─くッ、!
────
─────
──────
魔:─────
晴:景ッ!
弦:景くんッ!
景:嗚呼ッ、!
─────────ッ、。!
景:ッ─しッ!斬ったッ!
葛:ッ、!
葛:これでッ叶はッ、!
弦:葛葉さんッ!今は動かない方がッ
葛:叶の魔はッ、!?
晴:ちゃんと、。
晴:討伐されてますよ、。!
葛:ッ、…ょかったぁ”ッ、。
くっそッ、。
魔力使いすぎたッ、。
これッ、ヤベぇかもッな、。
晴:葛葉さん、?
葛:ッ…ぁ”?
晴:ッ、藤次郎、!
弦:何ッ、!
晴:葛葉さんッ、。魔力がッ、。
晴:伝わってこないッ、。!
葛:…ッ!まじッか、。
弦:…、確かに、。
弦:葛葉さんは神達と一寸違うけど、。
弦:似てたのッ、。
弦:…、こないッ、
弦:魔力特有のッ、
弦:雰囲気もッ何もかもがッ!
晴:…ッ。
景:、まじッかよッ、。
弦:…ッ!生気すらもッ、!
葛:…嗚呼、やっぱりかッ。
葛:目が霞んでよくッ見えねぇッ、。
弦:何もッ感じられないッ、。
嗚呼、。
叶 を 救 え て 、 。
良 か っ た ____。
晴:ッ、。貴方が死んじゃったらッ
晴:意味無いでしょうッ、!
弦:そうですよッ、。
葛:、ッ!んなことッ言われてもッよぉ、
葛:限界だッつのッ、。
景:ッ、!叶さんッ、!
景:大丈夫かッ、!?
葛:ッ!?かッなぇ”ッ、。!
叶:…ッ?ッたぁ、。
叶:何で僕ッ、
叶:こんな傷だらけなッ、。の、
叶:くずッは、。ッ?
葛:…ッはッは、。
叶:葛葉ッ、!葛葉ッ!!
葛:かッなぇ”ッ、。
叶:喋っちゃダメだよッ、!
叶:まだ助かるからッ、!
叶:どうしたらッ、。!
葛:落ち着けッ、!
叶:ッぁ”、
葛:聞けッ叶、。
葛:お前は俺にッ、。
葛:良い”人間”になれってッ、
葛:言ったよなッ、?
叶:…言ったッでも今はそんな事ッ、!
葛:なれなかったよッ、。
叶:、ぇ”ッ?
葛:俺なら出来るってッ、。
葛:相棒だから分かるってッ、。
葛:お前ッ、ほんと根拠も無いことッ、
叶:…くずはぁ、。
葛:…まだ助かるってッ、。
葛:俺も思いたいッさッ、。
葛:でもッ、。
葛:もうッ、助からないよッ、。
葛:俺はッ、。
叶:そんなのッ分かんないじゃッ
葛:分かるさッ、。
叶:…なんでッ、。
葛:俺が何回ッ、。
葛:“死”をッ見てきたと思ってんだッ、?
叶:…ねぇッ聞いてないよッ、。
叶:葛葉がッ死ぬなんてッ、。
葛:まぁッ、言ってねぇッもんなッ、
叶:ダメだよッ、!
叶:次はッ、葛葉が僕をッ
置 い て く の ッ __ 、?
葛:…嗚呼ッ、。
ご め ん な __。
こんな俺を許してくれ 叶__。