今回は🔝✖️👼メインで行きます!
設定
部活・軽音部
🔝先輩(ギターと作曲)
👼後輩(ボーカル)
放課後の音楽準備室――軽音部の定位置。
アンプの電源が切れた後の静けさは、妙に心地よく、 その空気の中に、まだ残る歌声の余韻があった。
🔝「……今日、調子よかったな」
ギターを抱えたまま、スンヒョンがふと呟く。
👼「本当ですか?」
ドラムセットの横に座り込んでいたテソンが、嬉しそうに顔を上げた。
🔝「……まあな。珍しく」
👼「ちょっと〜、いまの“珍しく”いらないですよ!」
スンヒョンは口元を緩める。
テソンは昔から明るい。けれど、
歌い始めた ときのあの表情だけは 少し違う。
真っ直ぐで、どこまでも本気だ。
だからこそ、困る。
この気持ちを、どこにも逃がせない。
🔝「お前さ、……俺に、気づかせるなよ」
ぽつりと出た言葉に、テソンが一瞬止まった。
👼「……何を、ですか?」
スンヒョンはギターを置いて、ゆっくりとテソンの前にしゃがみ込む。
真正面から、その顔を見る。
🔝「……好きだって気持ちに、決まってんだろ」
テソンの目が見開かれる。
次の瞬間、赤く染まって、震えるように笑った。
👼「……ずるいですよ、先輩。俺、ずっと、待ってたのに」
スンヒョンはたまらずその頬に触れた。
少し汗ばんでる。ライブ終わりのような温度だった。
唇を重ねると、柔らかくて、甘かった。
テソンが小さく息を吸う音が、耳に届く。
🔝「ここ、鍵かけたよな?」
👼「……かけました。部室ノートも俺が持ってるし」
🔝「じゃあ、ちょっとだけ」
再び唇が落ちる。
今度は少し深く。
制服のボタンが音を立てて外れる。指先が、鎖骨をなぞる。
👼「せ、先輩……こんなとこで……」
🔝「声、出すなよ。……歌うのは好きでも、鳴くのは見られたくないだろ」
👼「ばっ……! なにそれ……!」
顔を真っ赤にして抗議するテソンを、スンヒョンは押し倒すように床に寝かせた。
柔らかなマットの上。古いアンプの陰。誰にも見つからない。
重ねる唇、触れる指先。
名前を囁きながら、互いを確かめ合うように、熱が交わっていく。
その夜、スンヒョンははじめて「音楽以外」でテソンの声を独占した。
翌朝。
顧問にも他の部員にも 誰にも 気づかれていない。 けれどテソンは、リハ中にスンヒョンの方を見て、こっそり笑った。
👼「先輩、今日も練習あと……残ってくれますよね?」
🔝「……お前、最近誘い方エロいな」
👼「先輩が教えたんでしょ?」
そう言って、テソンは少し悪戯っぽく笑う。
🔝「……くそ、バレたか」
スンヒョンは恥ずかしそうに視線を逸らしつつも、手はテソンの腰に回って離さない。
👼「じゃあ、今日は先輩の言うこと、全部聞きます」
テソンの声が少し震えている。だけど、その瞳は真剣で。
🔝「……そうか」
スンヒョンはそっとテソンの首筋に唇を落とした。
肌が火照っていくのを感じながら、ゆっくりと距離を縮める。
👼「ん……っ」
テソンが甘い吐息を漏らす。
二人の呼吸が重なり合い、時間がゆっくりと流れる。
🔝「誰にも言うなよ」
囁く声は低くて甘い。
👼「うん、約束する」
その約束は、二人だけの秘密。
部室の中、静かに交わされる愛のメロディ。
end.
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