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オレはあの日、死のうとした。
どんなに頑張っても報われない、ただ、辛くて苦しいだけ。オレなんてアイドルに向いてなかったんだ
佐久間「もう、どうにでもなってしまえ」
消え入るような声で呟き、オレは屋上から飛び降りた
…………はずだった
ドサッ
佐久間「………え?なん、で……」
阿部「お前の後を追ってみたら……何やってんだよ!」
佐久間「離せよ!もう、いいんだよ。オレみたいな人間が居なくなっても、別に変わんないんだろ?
もう、辛いんだよ…….苦しいんだよ…….」
阿部「そんなわけねぇよ!お前を応援してくれてる人も、沢山いるんだよ?」
うるさい。無責任なこと言いやがって。死んでも責任なんてとれないくせに。
佐久間「うるさい!!もういいんだよ!死なせてくれよ」
阿部「ダメだ。絶対に、死なせない。」
阿部「……….オレ、お前のこと、好きなんだよ、
もっと早くに言った方が良かったね」
佐久間 「え?」
阿部「オレだけじゃない。皆が佐久間のこと愛してるよ。たとえ何を言われようとメンバーはお前の味方だから。
だから頼むよ、死なないでくれよ……….」
佐久間「………..っ……。」
大好きだった人にまさかの告白を告げられさっきまで死にたいと思っていた気持ちが、スっと消えてしまったような気がした。
おかしいな。さっきまで息をすることも辛かったのに。なんで、涙が出てるんだろ。
佐久間「……分かった。もう少し、頑張ってみる。
でも、次はアイドルを辞める。」
阿部「よかった………
暫く休む?」
佐久間「コクッ(*..))」
体力的にも、精神的にも疲れていたオレは、それから2週間ぐらい休んだ
それから5年後、グループは5周年を目前としている。オレは、今もアイドルを続けている。あの日、阿部ちゃんが好きって言ってくれたから毎日毎日、”元気な佐久間”を演じる。
そうしないと、素の自分は暗くて、空っぽだか
ら。
佐久間「…..あの言葉、忘れてないからね」
もしかしたら、本人はもう忘れているかもしれない。
………..でも、それでもいい。
佐久間「よぉーし!今日も仕事頑張るぞー!!」
阿部「おぉー!!」
そう言い、今日もオレは嘘の佐久間を演じる
あの時は………君が、ただ傍にいてくれさえすればいい、そう思って居たはずなのに。
いつからこんなことをし初めたんだろう
こんばんはー!咲久です!テラー初投稿です!実はこの作品はプリ小説に投稿した「屋上」の、リメイク版となっております!そちらでは他の作品も何本か上げているので、こっちでもここオリジナル作品を投稿したり、少し違うものを上げます!
是非プリ小説、朔良咲久と調べてみてください!
ではまた!