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太「ちゅうや〜……辛い…」
ごほっ…ごほっと咳き込む太
中「そりゃ風邪引いてるからなァ
ちゃんと寝てろよ」
太「う〜……
ちゅうやぁ……何処に行くんだい…?」
中「仕事」
太「……は?風邪の私を置いて仕事に行くって本気かい??私、病人なのだよ?心配じゃないのかい???」
中「本気も何も仕事だから仕方ねぇだろ
それにそこまで喋れる元気があるなら心配しなくても良さそうだしな」
太「なっっ……ちゅうやの鬼!少しぐらい心配してくれたっていいじゃないか! 」
ムスッと頬を膨らませ布団の中に潜り込む太
そして「行ってくる」と一言云って仕事に行く中
太「……少しぐらい心配してくれたっていいじゃないか…」
寂しそうにボソッと呟き目を瞑る太
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太「あれ…私寝ていたんじゃ……
此処は何処だろう……」
目を覚ますとそこは寝ていた寝室じゃない
どこを見渡しても何も無い、誰も居ない
そんな場所にポツンと1人の太
歩き続ければ誰か1人はいるはずと思い歩くも居ない居ない、誰も居ない
そんな奇妙な世界をただ歩いていると数メートル先にちゅうやがいた
「…!中也!」
太は中也の名前を呼んだ
……が
振り向く動きさえしない中
聞こえてないと思い何度も呼んだ
「中也!」
「ねぇ中也ってば!」
「中也!聞こえているのだろう?」
何度も何度も名前を呼び続けたが振り向くことはなかった
「中也…?何の冗談だい?面白くないよ… 」
中也に少し違和感を覚えながらも中也の元まで歩いた
そして
「ねぇ…中也ってば」
中也の肩に触れようとしたその時
中也が消えた
「……は?」
私は思わず声が出た
中也が着ていた服だけが残り後は全部消えてしまった
「……嘘……
これは悪い夢だ、きっとそうだ…
ねぇ……そうでしょ…?中也……」
「中也っっ……!!! 」
ハッッ……と目が覚めた
中「うぉっ……おい、大丈夫か?魘されていたみてぇだが……」
中也が寝室にいる
太のことを心配し早めに帰ってきていたようだ
太「ちゅう…や……?
………なんだ、夢か…」
中「悪い夢でも見ていたのか?汗すげぇぞ」
太「うん……
……中也、一寸此方に来てくれる…?」
中「?おう、如何しt……」
太は中を力強く抱きしめた
太「良かった……触れられる……」
夢で良かったと安心する太
太に突然抱きしめられ驚くも何も云わず抱きしめ返す中
あの夢が何を意味するのか分からない
何故、あんな夢を見たのかも分からない
だが、一つ言えることは
本当に
夢で良かった