テラーノベル
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あなたは、大雨の日に落ちる雨粒を、一つ残らず数えようとしたことがありますか。
そして、その数を数え切れたことがありますか。
そんな芸当のできる人はほとんどいない。たとえ数えたとしても、そこに意味はない。
この題材を他のものに置き換えるなら、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
僕はそれを人生や人間関係の悩みのようなものだと感じた。
想像しやすいように説明すると
あなたはあなただけのテリトリーのようなものがあります、大きさ形は人それぞれ。
そのテリトリーの中では悩みが雨となって降ってきます。
もちろん雨は少しづつ少しづつ底に溜まっていく、冷たい水があなたの何かを削っていくように。
これは、その器の大きさにもよるけど、あなたが仮に紙コップのような縦長のテリトリーだったとしたら、水が溜まるのは横長より早いが、コップにはまだ余白があるみたいな感じだろう。
あなたがもしお皿のような横長だったとすると、溜まるのは遅いがずっとギリギリに見えるでしょう。
横長と縦長が、同じ悩みの量入るとしていても、自分の精神面や耐えれるラインは違うと思う、耐えれるラインが大体縦側の中心くらいだとしたら、横長はすごい辛いと思う、縦長よりゆっくり溜まっていくけれど、それが辛い、ジリジリと限界に近ずいて来る。
縦長も縦長で辛い、ラインが近いのに止めれない、きずくころには超えてしまう。
どっちにしろ、限界ラインとは別に、器からから雨がこぼれてしまったら貴方はきっと空虚で、無力な存在になってしまう。
たとえ国がそれを許そうが、社会ではそうなる事は許されない、そんな暗黙のルールのようなものが存在してる、あなたが普通の人間ならわかると思います。
だから貴方はそうなってしまわぬように解決しようとする、解決するにはまず理解しないといけない。
数を数えたり、質を調べたり、する事はみんな違うと思います。
だけどそう簡単な事じゃない、数を数えるにもあんな早く落ちる雨をどう数える。
悩みが一つだとしても、その悩みの重みが重ければ大雨となる、怒り、悲しみ、虚しさ、それに加算されていく他の課題。
時間は止まらない、解決できなかったら 終わりのない環の中を彷徨うことになるだろう。
雨はなりふり構わない、どれだけ辛さを抱えていようが、雨粒は肩を叩き、地面に跳ね、心に冷たく響く。
そもそも全部が全部解決できる悩みじゃない。
その悩みが大切な人が亡くなったとかなら、他の大切な人を作ってもあの人ではない。考える頻度は減っていくかもしれないが、一生消えない悩みになるだろう。
そもそも雨を数えて解決する行為はもう考えないで済むようにもう降らないようにするためであって、溜まってしまったものは結局蒸発を待つしかない。
溜まるのは早いのに蒸発するには時間がかかる、器の状態や環境にもよるけれどね。
それで序盤に言った、数えても無駄特に意味がないって言うのは、最終的には全てまっさらになるからだ。
僕はすぐ耐えれなくなるのに限界まで来てないような気がするのだ、だからそう考えてしまうのかもしれない。
こんなの辛い。
早く降り止んで、早く蒸発して。
もう自分を蝕まないで欲しい。
そう思うならもう終わらせてしまえばいい。
雨が絶対降ら無いことは無い、あとなん秒あと何時間あと何年我慢しないといけないのだろう。
太陽のような人は現れない、僕の心はずっと曇りだ。
器は割れてずっとこぼれているのだろう。
常に空虚で無力なんだ。
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