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「終わったよ」
ハンカチで手を拭きながら、お医者さんが立ち上がった。といっても今は黒いジャケットに赤いシャツで、全然お医者さんっぽくない。
「えっ、も、もう?」
祈るような気持ちで見守っていたあたしはぎょっとした。お医者さんが到着して朱虎の傍に膝をついてから、三分も経ってない。
こんなに早く処置って終わるものなんだろうか。
まさか、手の施しようがなかったとか……?
「まあ、出来ることはとりあえず止血しかないからね。腹部銃創の止血はこういう医療用スポンジを詰め込むだけなんだ、15秒で終わるよ」
お医者さんはケースに入ったタブレットのようなものを振ってみせてから、ふと眉をしかめた。あたしに歩み寄ると、ぽんと頭に手を載せる。
「そんな顔しないで。弾は貫通しているし********************
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