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総集編(全体あらすじ)
のあ
お菓子作りが大好きな女の子。夢はパティシエ、だけど音楽にも密かな憧れを抱いている。内気だけど、気持ちはとてもまっすぐ。
うり
ギターを愛する高校生の男の子。人前で演奏することにちょっと臆病だけど、いつか自分の音楽で誰かの心を動かしたいと思っている。
春のある日、公園のベンチでギターを弾くうりに出会ったのあ。
手作りのお菓子を差し出し、少しずつ会話を重ねるうちに、音楽とお菓子が繋ぐ不思議な時間が始まる。
「音楽みたいな味、する」——
その言葉が、のあの心にメロディのように響いた。
のあはうりのギターに惹かれ、自分も音に触れたいと思うようになる。
「私にも、音楽教えてもらってもいいですか?」
放課後の音楽室で始まった、二人だけの小さなレッスン。
ぎこちないコード進行と、焼きたてのスコーン。
音と香りが重なって、距離はまた少しずつ近づいていく。
文化祭の出し物で、うりは初めてステージに立つ決意をする。
でも、緊張と不安で押し潰されそうになる。
そんな彼を、のあはそっと背中から支える。
「わたし、お菓子で応援する。だから、うりさんの音楽、聴かせて。」
うりは、のあのために一曲書く。
「甘くて、やさしくて、少し切ない曲。のあさんみたいな。」
文化祭当日、うりはステージの上で自作の曲を弾き語る。
そのラストの歌詞に込められた想いに、のあは胸をいっぱいにして涙する。
演奏が終わった後、人混みの裏側で二人は向かい合う。
うりが言った——
「のあさん、君と紡いだ音が、俺の全部だった。」
のあもそっと言葉を返す。
「私も、音楽もお菓子も、大好き。でも……一番は、うりさんです。」
卒業後、のあはパティシエを目指して製菓学校へ。うりは音楽の専門学校へ進む。
夢は違うけれど、ふたりの「好き」は変わらない。
休日には一緒にカフェをめぐり、のあが作ったケーキに、うりが曲を添える。
音と甘さで、誰かを幸せにする——
そんな未来を、二人で紡いでいく。
音楽とお菓子、それぞれの夢が重なったとき、恋はひとつの物語になる。
そして今も、ふたりのハーモニーは続いている
読み切り作品
MusicLove~音楽がすべてを紡ぐ~
完