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わ…smさんがこんなにbrさんと話してくれるなんて…!!尊いです_:(´ཀ`」 ∠): これからの展開が楽しみです!!無理せず頑張ってください〜!!
第5話「僕と君の2人だけの約束」
📕視点
今日は待ちに待った日曜日。そう!笑くんに会える日!!
ただいま笑くんとの集合場所でやんさんと待機中。
📕
「あ〜早く会いたい〜!!!!」
👓
「それ何回言うんだよw」
きりやんの付き添いなのはこの際置いといて、今日の目標は笑くんともっと仲良くなること!
きりやんが親友なのもシャークんが叔父さんなのも変えようがないこと、なんならそれ以前に僕は笑くんに毛嫌いされているらしい!(きりやん談)
だからもっと仲良くなれば親友は無理でもお友達にはなれるはず。お友達になれば僕から遊びに誘っても違和感ないし、許諾してくれる確率が上がるはずだ。
📕
「今日は頑張っちゃうもんね〜!」
👓
「頑張るのはいいけど空回りすんなよ。」
📕
「な、空回りしませんー!!」
👓
「どうだかw」
そのまま他愛もない話を続けながら笑くんを待っていれば、少し息を切らした笑くんが到着した。
😊
「悪い、遅れたっ…」
👓
「おせーよw」
😊
「うるせぇ!…赤羽さんも、遅れちゃってすみません。」
📕
「んーん!大丈夫だよ〜 」
👓
「いつもならお前も遅刻してるしな。」
📕
「ちょっと!それは言わないお約束!ほら、笑くんも来たし早速行こ〜」
僕はさり気なく笑くんの手を引いて歩き出す。まさか手を繋がれるなんて思っていなかったのか、笑くんは驚いて目を丸くした。
その顔も可愛いもんだから僕の口角もゆるりと下がる。
やんさんなんて意味ありげに僕のことを見てにやにやしてるし…あの人は確実に面白がってるよ!!
😊
「あ、あの赤羽さん!手…」
📕
「僕今日笑くんと一緒に猫カフェ行くの楽しみにしてたからさwちょっと気持ちが先走っちゃった。嫌だったら離すから言ってくれて大丈夫だよ?」
😊
「いや、あの、別に嫌っていうか…」
👓
(大型犬とかに見えて断り辛いんだろうな…w)
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📕
「え〜!!!可愛い〜!!!!」
😊
「…!!!✨」
👓
「まだ店の前だってのに…wほら中入るぞ〜」
僕はショーウィンドウ越しに目が合った猫ちゃんと見つめ合う。上質そうな毛並みも、くりっとした真ん丸なお目目も、ふらふらと僕を誘うように揺れる尻尾も全部かわいい!!
そんな風に見とれていたら、突然やんさんに腕を引かれて入店を促された。
📕
「ほんとに僕ここに入って大丈夫?自分で言うのも何だけど結構嫌われ体質だよ??」
👓
「猫カフェの猫なんだから人馴れしてる猫ばっかだよ。そんな野良猫みたいな奴はいないって。」
📕
「ほんと〜?」
😊
「赤羽さん猫に嫌われやすいんですか?」
📕
「猫にというか動物全般に好かれないんだよね〜多分体が大きいからしゃがんでも大きく見えちゃうのが原因だと思うんだけど…直しようがないからさw 」
😊
「へー…」
受付を済ませていざ猫カフェに入ったはいいが、僕は未だに猫ちゃんと触れ合えずにいる。嫌われてるのか他に行ってしまっているのか、とにかく周りに猫ちゃんはいない。
多分寄ってこないことはないから凄い嫌われてるって訳じゃないんだろうけど…
手持ち無沙汰な僕はずーっと視線を動かして笑くんを見つめる。笑くんは僕と違って猫に好かれやすいのか、色とりどりの猫ちゃんに囲まれていた。
その笑顔の可愛いことと言ったら!!ふにゃりと緩められた口角で柔らかに微笑む姿はまるで天使のようだ。
そんな笑顔を見ながらもふもふ出来ていいなと思う反面、笑くんへ簡単に触れられる猫達に嫉妬してしまう。僕だって触れたいし愛でたいのに…!!
😊
「赤羽さん、赤羽さん。」
そんなことを考えていると、突然笑くんが僕の名前を呼んだ。呼び方が可愛いのは大前提だが、そんな天使が急に僕の名前を…?
📕
「どーしたのー?」
😊
「この子、触ってあげてください。 」
そう言って手渡されたのは綺麗な茶色の毛並みをした子猫だった。
📕
「え、いいけど…急になんで?」
😊
「だって赤羽さん、せっかくいっぱい猫がいるのに触らないじゃないですか。」
📕
「だって僕が触ったら逃げちゃうだろうし、その前に寄ってこないし…見てるだけでも可愛いから、ね? 」
😊
「勿体ないです、別にこの子達は逃げたりしないですよ。俺の周りにいる子達なんて赤羽さんに興味津々だし、ほら。 」
そう言いながら笑くんはゆっくりと僕の隣に移動してきた。沢山の猫を引き連れて、大人しそうな子を持ち上げて僕の膝に乗っけたり、店員さんから貰った猫じゃらしで僕の前に誘い出してくれたり。
あっという間に僕と笑くんの周りには人だかりならぬ猫だかりが出来あがった。
😊
「動物を好きな人に悪い人なんていないです。怖がっちゃうのは多分、赤羽さんが無意識に一歩引いちゃうから…ほら、みんな可愛いですよ! 」ニコッ
笑くんはそう言いながら白猫をそっと抱いて微笑む。
その笑顔に僕の胸が早鐘を打つ。
まだ知り合って間もない、言ってしまえば赤の他人。なんなら初手で求婚するくらいの変人。そんな僕の為に笑くんがここまでしてくれたことが嬉しくて、どこか気恥ずかしくて。
好き。
そんな気持ちが溢れて止まらない。
😊
「赤羽さん、熱でもあるんですか?」
📕
「えっ、ない!ないよ!大丈夫!猫ちゃん達が寄ってきてくれて嬉しくなったからちょっとテンション上がっちゃっただけ…w 」
顔が熱い。こんなに急に距離を詰めてくれるなんて思ってなかったし、心の準備なんてものがなかった。
ただ猫と戯れる姿を眺めるだけでも嬉しかったのに、こんなに僕に寄り添ってくれることが本当に嬉しくて嬉しくて仕方がない。
📕
「笑くん、また僕と一緒に猫カフェ来てくれる…?」
😊
「ん、全然いいですよ。別に猫じゃなくても色んな動物に触れ合いに行きましょ。」
📕
「あ、でもやんさんは?いいの?」
😊
「確かにきりやんはこういうの一緒に来てくれるけど、多分赤羽さんとの方が楽しいし面白いので。」
📕
「!?!?///」
もうそろそろキャパオーバーだ。なんでサラッとそんな可愛いこと言っちゃうの???もう好き!!!ほんと好き!!!
📕
「じゃあまた今度お休みの日に誘うね!」
😊
「あ、じゃあこれ俺の連絡先です。一々きりやんとか涼くん経由するの面倒臭いと思うし。」
📕
「えっ!?あ、ありがとう…///」
僕ばっかり翻弄されちゃう….これが無自覚ってマ?
いつか攫われちゃうよ….!!
👓
「おーい、そろそろ時間だから出るぞ〜」
😊
「分かった、今行く。」
📕
「う、うん!」
そのまま僕らは退店し、流れるようにそれぞれの帰路に着いた。
僕はやんさんとの会話もそこそこに、新しく増えた連絡先を見てにやにやと余韻に浸った。
To be continued.