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フォロー返し、ありがとうございます! あなたの作品応援したくフォローしました! 続き待ってます! (僕の妄想で描いたストーリーも 見てくれるとちょっと嬉しい?)
シモ「ようこそ。対暴徒抑圧組織、アライアンスへ」
チーノ「おぉ…?」
ファル「もうここがアライアンスなのか?」
シモ「そうだよね!カワガナ地方支部」
シモ「言っとくけど、ここに入ると物理的にも精神的にも酷く痛い目見るよ」
不穏な言葉を振り払い、辺りを見渡す。
びっくりするほど広く、筒状の縦長な部屋だ。
扉がたくさんあり、色んな部屋へと繋がっているらしい。
カフェのようにテーブルや椅子、また花瓶などがたくさん置いてある…
シモ「ここはリビングだよ。隊員たちの交流の場所さ」
確かに色とりどりな他の隊員が喋り合っている。
そして何よりも気になるのが…
ファル「この正面に貼ってあるクソデカい電光掲示板は?」
シモ「これは隊員ランクの一覧表だよ」
チーノ「たいいんらんく?」
シモ「アライアンスは任務をクリアするとポイントが貰えて、そのポイント量のランキングがここに出されてる」
シモ「隊員ランクが高ければ高いほど給料も多くなるんだよね。だから上を目指して頑張ってね」
シモはおもむろに歩き出す。
ここで近づいてもいないのに花瓶にヒビが入ったのだが、三人とも気付かなかった。
チーノ「えっと…さ」シモ「まぁその結果に固執して解雇された輩もいるくらいだけどね」
シモ「ん?なんか言いかけた?」
さっきの一瞬でワープした現象は、と聞きたかったのだが…また今度改めて聞けば良いと判断した。
チーノ「…なんでもないです」
シモ「そう?警視総監の許可も貰ってるし、寮に向かうよ」
チーノ「これが寮…えっと、6が私、7がファルね」
ファル「本当に人が少ないんだな…」
チーノ「シモさん『じゃあ用事あるから』ってどっか言っちゃったけど、この部屋は自由に使っていいのかな…」
ファル「流石に寮なのに使っちゃいけませんは無ぇだろ、じゃあ寝る…」
チーノ「寝、寝るの早すぎでは…!」
とは言ってもマホミルの送り届けやシモの襲来で身体が疲れているので、私もかなり眠かった。
とりあえず部屋の中を見てみる。
ベッド、テーブル、ミニテーブル、椅子、クローゼット(とハンガー)、鏡がデフォルトで置いてある。
チーノ「家にあった家具持ってき忘れちゃったな…」
まぁ、明日に持ってくれば良い。
これからの事は不安だが、ここについて何も分かっていない今に先の事を考えるべきではないだろう。
気が付くと、私はベッドに吸い付いて眠っていた。
その日は、悪夢を見た――――
―――ねぇ、なんでおしろもえてるの?なんでこわれちゃってるの?
ねぇ、こんなのわるいゆめだもんね、おかあさんがおしえてくれたよね、ねぇ…
そうだよね…
うっ…
―――え?
おかあさんなんで…なんであんなところにいくの?
おかあさん…おかぁさん!?おかあさ…
いやああああああああああぁぁぁあぁぁぁああああああああああぁああぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
チーノ「っは!」
ファル「大丈夫か?なんか酷くうなされてたが」
ファル「お前こんな遅く起きるタイプか?」
チーノ「あぁ…だ、大丈夫」
遅く起きたのに関しては昨日の疲れだろう。
何年も引きこもってた身体を急に酷使した反動なのか、筋肉痛がひどい。
ファル「ここは料理は各自隊員が作るみたいだし、キッチン行けば?オレ料理下手だから…」
チーノ「え?そんなルールあるの…?」
ファル「廊下の張り紙に書いてあったけど」
チーノ(き、緊張と疲れで気がつかなかった…!)
ファル「ってことで、料理はよ」
チーノ「人使いが荒いなぁ…」
ファル「お前便利屋だろ、じゃあ頼んだぜ」
チーノ「はーい…部屋散らかさないでね」
扉がバタッと閉まり、部屋に静寂が訪れる。
…ふと鏡に目をやり、自分の背中にある赤い宝石を見つめる。
チーノ「…料理するか」
キッチンに行くと、誰かが先に調理をしていた。
ルビー「……」
チーノ「……」
チーノ「あの、えっと、こんにちは…?」
ルビー「……おはようございます。グレンアルマのルビーです」
彼女はフライパンで調理をしているのでこちらを向かずに挨拶してくる。
今に燃え上がりそうな身体の割に随分と冷徹な声だ。
チーノ「何か手伝えることとか…」
ルビー「そこに置いてある野菜を切って炒めてください」
チーノ「は、はい」
二人の間に会話が起こることはなく、ひたすらキャベツや人参を切る音と目玉焼きが焼かれる音しか聞こえない。
……
……
ルビー「…あなたは何故ここに入ったのですか?」
チーノ「え?」
野菜を炒め終わり、皿に移す。
チーノ「…お、お恥ずかしながら衣食住を安定させるためというか…」
ルビー「では質問を変えます。……自分のせいで仲間が心臓を貫かれてぐちゃぐちゃにされる覚悟は?」
チーノ「え?そ、それは…え…」
ルビー「………これを速答できない限りあなたは隊員には向いていませんよ」
と言い残し、大量の皿を巨大なお盆に乗せて食堂に運んでいった。
『ピンポンパンポン……』
『16番隊員チーノ、17番隊員ファル 警視総監室へおいでください』
『ピンポンパンポ……』
ファル「飯の最中に呼び出し?」
チーノ「えぇっと…警視総監室ってどこ?」
ファル「マップだマップ!…マップどこ?」
チーノ「というか寮の番号とさっきのXX番隊員の番号違くない?」
ファル「あーもうそれは後!マップあそこだ!」
チーノ「……え?べ、別の地方じゃん!リジデル地方ってどこ!?」
ファル「かなり遠くだが……」
ファル「…!?」
チーノ「ま、前みたいに何もしてないのに一瞬でワープしたよ!?」
着いた部屋は警察庁のお偉いさんが座っているような部屋だ。
そして実際に座っていたのは…
???「ご苦労…」
ファル「!」
ナイト「私はダークライのナイトだ。警視総監だから言わばアライアンスのボスのようなものだよ」
チーノ「へ、へぇ…」
ファル「そんな偉い人が何の用で?」
ナイト「君らには初任務を行ってもらう。」
ナイト「最近にポケモンを洗脳させ、アライアンスの侵略を試みている輩がいるらしい。君らにはアジトに向かって奴らを殲滅させてほしい」
チーノ(分かってはいたことだけど物騒だ…)
ファル「具体的に何をすれば?」
ナイト「それは後で説明する。」
ナイト「ちなみに参加者全員に500ポイント。これは高い方だよ」
ファル(そんなのあるのか…)
ナイト「そして参加者は、君らファル、チーノと…」
その時、ガチャッと扉が空く音がした。
ピアニ「げっ…なんであんたらがここに‼」
ナイト「…そこに居るピアニだ。武運を祈る」
次 回 予 告 ‼
チーノ「ファル……その赤いレンズあっても視界は普通なの?」
ファル「自分にとっては『普通』がなんなのか分からないな、ナックラー時代も無かったし」
シモ「じゃあそれって取り外しできる?」
ファル「無理だな。身体の一部だし」
チーノ「じゃ、じゃあ目薬とか差せないの!?」
ファル「お前らグイグイ来るな…」
シモ「次回第五話『初調査』‼」
チーノ「だ、だって気になるじゃん…」
終