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「 …とは言ったものの… 」
日向さんはペラペラと僕の研究ノートを見て言う。
3か月分の研究ノートだ。
「 桜芽くんはなにかの研究者さんかなにかですか…? 」
「 そんな訳ないじゃないですか…ただ日向さんのバレーが見たくて… 」
「 …桜芽さ。バレーやろうよ。 」
「 え…? 」
俺は一瞬頭が真っ白になった。
自分がするって考えは一切無かった。
「 俺が教える…!!それにこんなけ書けてたらルールはわかってるだろうし…! 」
え、ちょっと待って。どういうこと…?
困惑した。
困惑したけど心が弾んだ。
「 …お願いします。 」
それから僕は週に三回。
日向さんの元でバレーボールを習い始めた。
レシーブの手。体重移動。ジャンプ力向上のトレーニング。
他にもいろいろ自主練習できるようにトレーニングも教えてもらった。
「 桜芽~!!今度俺ん家来なよ!!夏休みだろ?! 」
「 え、そんな… 」
「 あ、親がダメとか言うかな…でももし親御さんもOKって感じならさ!! 」
「 日向さん家に行けるのは嬉しいし…一度聞いてみる。 」
「 …桜芽さ、話すときはタメ語になってきたのに日向さんは無くなんないんだね… 」
「 なんというか…敬意…? 」
「 翔陽でいいのに… 」
「 …じゃあ翔陽って呼ぶ…! 」
やったと言って翔陽は喜んでいた。