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昔,炎寐(えんび)と言う女狐が居た

炎寐はとある村の奥の祠にいつも居たという

でも、村人が祠に行くと,姿を眩ませる…

そんな炎寐の元に、1人の少女がやって来た

その少女は村の外れ者で、いつも無口だと

皆が口を揃えて言うのだ。

炎寐は急に来た少女に言った、

「人の子、お前は此処では生きてゆけない」

少女は不思議そうな顔をした,そして少女は

そのまるで無いような小さな口を開き、

喉から、唇から,その声色を出した。

「私を人だと思っているの?」と,

それを聞いた炎寐は言葉を紡ぐ、

「お前は私の様な尻尾も耳も無い

「人の子じゃ」。

少女はまた不思議な顔をした、

「そんなに私が人の子に見えるの?

「それは凄い、上手く模倣が出来たみたい」

模倣?」炎寐はつい,声が出た。

少女は言った。

「私のこの姿は、私が好きな人の姿なの」

「でも,その人は死んじゃった」

当たり前かの様に言う少女を見て、

炎寐は少し寂しくなった

「お前が人の子じゃ無いことはわかった、

「だが,それでもお前は幼い…1人では

「生きていけないだろ?」

炎寐は,心のどこかで少女を憐れんだ。

初めてだった、知らない少女に対して

哀れみ、寂しさを感じたと言うことが

そこへ少女は言う

「私が気になる?」

それは、まるでそれを読んでいるかの様な

不思議な言葉だった。

〜その日の晩〜

🌙=少女🦊=炎寐

暗い空の下、寂しく輝く月の元で

少女と炎寐は食を介していた。

🌙「この山菜どこで採ったの?」

🦊「奥の山辺じゃ、よう採れる」

🌙「そっか、今度見てみるかな」

🦊「そうか」

炎寐は、何十年ぶりかの話し相手に少し

喜んだ、少女はそれに気づいた様に

炎寐に聞いた。

🌙「炎寐、だっけ?凄く物知りだね」

炎寐は応えなかった、でも

顔を少し赤らめて自慢げな顔をした。

🦊「そういえばお主、名前は?」

炎寐は思い出したかの様に聞く、

🌙「名前?無いよ、何処にも」

淋しい目をする少女に、炎寐は言った

🦊「ならお主の名前を決めようか

🦊「そうじゃな、お主の名前は……

(月を見る)

🦊「…月、月じゃ!」

🌙「月?…そっか、なんか嬉しいな」

月と言う少女は不思議な笑みを浮かべた。

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