上耳です。
耳郞ちゃんが記憶喪失になります。ハッピーエンドですのでご安心を。
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「出会い」があれば当然「別れ」がある。「別れ」はとても残酷で悲しくて。最初から出会わない方がよかったんじゃないか。
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「ッ耳郞!!」
「…えっと…どなたですか…?」
耳郞は一週間前事故に会って、病院に運ばれた。今日目が覚めたらしく急いで病院にいったらこれだ。
「…は?」
「だから!どなたですか!!勝手に入ってこないでください」
「耳郞そののりきついって」
「何でうちのなまえしってるんですか?!」
「ッなんでって!おれ耳郞の彼氏z「上鳴。ちょっとお前こっちこい。」
そこには見慣れた1-Aメンバーで。
「上鳴。単刀直入に言うが耳郞はお前のことを覚えてない。」
…は?
「上鳴さん。落ち着いてください。
状況を説明いたします。
耳郞さんは敵の個性に巻き込まれ『好きな人』の記憶をなくしてしまいました。
上鳴さんは耳郞さんの彼氏かもしれませんが、今の耳郞さんには他人なんです。詰め寄るのはお辞めください。どうか、耳郞さんの記憶が直るまでまっていてください。 」
「現在警察で、個性の解除方法を探している。時期に記憶も戻るだろう。」
なんで。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
「俺にはッ耳郞がいないとッ…」
「俺には耳郞がいないとだめなんだッ…」
「ゆっくりでいい。ちょっとずつ受け入れてくれ。」
相澤先生は吐き捨てるように言葉をいって去っていった。
「上鳴!大丈夫だって!耳郞だってきっと思い出してくれるって!」
みんなが慰めてくれるけど、お前らはいいよな。だって記憶なくなってないんだもん。
「…『きっと』だろ?お前らはいいよな!!耳郞がまだ覚えてて!!でもわかんないんだろ?好きな人、彼女に覚えていてもらえなかった悔しさ!!俺は耳郞の他人なんかじゃなかった…!でももう他人になっちまったんだよ…!もう戻れないんだ…俺はまだ…まだ耳郞のことが好きなのに。
俺は耳郞の隣にいるだけでもよかったのに…!…もう隣にいることさえ許されないんだぞ?…もうほっといてくれよ、俺の悔しさなんてだれもわかんないんだよ。」
「…ごめん。上鳴。でもいつか今の耳郞も受け止めてやれよ。」
寮に帰ったおれはとにかく泣いた。もともと強くてポジティブだった俺は泣くことが滅多になかった。耳郞と喧嘩したとき、2人で泣きながら仲直りして、最終的に笑いあったのがさいごだ。
この気持ちを俺はどうすればいい…?
スマホを取り出し、俺はこう調べた。
🔎こころの痛みを和らげる方法は?
そこにはいろんなことが書いてあって、最初に目にとまったのは…
「リストカットっか」
いろんな人がやっているようだ。
リストカットとはカッターや刃物で手首を切るもので、自分が死んだりばれる可能性は低いそうだ。
少しの興味からカッターを片手に左手首を切り始めた。
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あれから何時間たっただろうか。何時間も無心で切り続けて、床、カッター、腕は血だらけだ。
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「えーーーあんたなにしてんの!!」
その頃耳郞は包丁で切ってしまった俺の指をみて、ばたばたしていた。
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こんなときに耳郞がいたら…
(「はぁー?!あんたなにやってんの~?!も~う包帯どこー??」)なんて怒ってくれるんだろうな。
もうその耳郞はいない。
なんて俺は無力なんだろう。
もしやおももみたいに頭がよかったら。
もし爆豪みたいにきようだったら。
もし、もしも俺がもっと耳郞を愛していたら。
もし、おれがあの時耳郞を離していなければ。いま耳郞は、耳郞はッ
(「まじでなにやってんの~?
悩みは2人で共有しようってあんたから言ったんでしょ~?
無理してるの気づかないのがあんたの欠点だよ。
あんたが笑ってないと、こっちまで不安になるよ…?いつもみたいにバカやっててよw」)
ごめん耳郞。約束忘れてた。
『もしも』じゃだめだ。
いまこんなバカなおれができることを探さなきゃ。あの時の耳郞は戻ってこない。
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ずっと休んでいた学校に久しぶりに訪れた。
向かう先はただひとつ、相澤先生がいる職員室だ。
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「失礼します。相澤先生いますか。」
「上鳴。ようやく学校にくるきになったか。」
「目的は学校ではなくて、耳郞に、あいたいんです。今の耳郞にとって、俺は他人だけど、昔の話をしてみたら耳郞の記憶だって戻るかもしれない。それがいまの俺にできる最善のことです」
「わかった。しかし、耳郞が辛い思いをする可能性がある場合もある。そのために八百万を、ストッパー役としてつれていく、それでもいいな?」
「はい。耳郞のためなら。」
ガラガラ
「耳郞…さん?」
「この前のおにーさん。なんのようですか?」
「ちょっとだけ2人で喋れるかな。」
「わかりました。」
「今自分になにが起きているかは医者さんから聞いてるよな?」
「はい。うちの好きな人の記憶をなくしてしまったこと。」
「堅苦しいしさ、敬語やめようよ。ちょっとでも昔みたいに離したいんだ。 」
「うん。昔のことって?」
「今日は昔のことについて話にきた。耳郞は傷つくかもしれない、それでもしりたい?」
「うん。昔のことについて。あと好きな人が誰なのか。とかいろいろ気になるじゃん?ニコッ」
「昔から変わってないなぁーw」
「…で本題だけど、俺は耳郞の彼氏です。驚いた?俺は雄英高校に通ってて成績は最下位で、耳郞、ええと彼女に怒られながら勉強してました。告白したのは俺からで、文化祭の後夜祭で花火があがっているなか、耳郞はOKしてくれました。それからはCDショップにデートにいったりハンバーガーを食べたり、とにかく遊びまくりました。それで、俺はッ耳郞を愛してたッ…世界一誰よりも耳郞を愛してて、世界一耳郞を幸せにできてた…」
「ごめん。やっぱ思い出せないかも。名前、教えてくんない?」
「…だ」
「?」
「やだ!!ムカつくから教えてやんねぇー!思い出すまでぜってぇ教えねぇーから!」
「なにそれw子供じゃんwやめ…ねえ、その傷どうしたの?」
「えっと…転んだときに擦りむいちゃって」
「ちがうでしょ?リスカ?もぉー包帯がここら辺にあったは…ずってどうしたっ!?」
俺の目からなぜか涙がでていた。
「昔の耳郞とそっくりだ。
昔も包丁でおれが指切っちゃったときさ…」
「…なにそれwアホじゃん!w」
「上鳴時間だ。戻るぞ」
「新耳郞じゃーな!!俺の名前思い出しとけよ~?」
「了解!がんばるわあんたもそれ以上怪我しないでよ~?」
「当たり前だわ!w」
「上鳴さん何か進展は?」
「記憶は戻らなかったけど、言いたいこと全部言えたし、楽しかった。俺明日から学校ちゃんといく!!新耳郞もあしたからくるらしいし!!」
「みなさんも2人を待ってますわ!!」
後日俺は学校にいった
「おはよー」
「おはよーおにいさん」
「まだ名前思い出してないのねw」
「あのね、今日へんな夢見たの。誰かがうちの名前をずっとずーっと呼んでたの。目を開けたんだけど金髪の髪がみえて、そこで目覚めたの。」
「うち忘れちゃだめなことを忘れてて思い出さなきゃいけない気がしたの。」
「耳郞。焦らなくていいよ。昔ね耳郞と「悩みは2人で共有しよう」って約束したの。おれは今の耳郞でも元の耳郞でも好きだよ。無理に思い出さなくてもいいからね」
「ッ」
「急にごめんね。切島たちによばれてるからいくわ」
「電気…電気!!上鳴電気!」
「え?」
「雄英一バカでウェーイのジャミングウェイ!!思い出した!!」
「耳郞…?!耳郞記憶もどったの??!」
「多分戻った。文化祭の後夜祭で泣きながら告白してきたこともね」
「それは忘れといて」
「いままでごめんね。電気」
「耳郞!個性の解除方法がわかった」
「先生…いまさっき記憶戻りました」
「まぁ一様いっとくが愛している人からの「好き」の言葉だそうだ」
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「別れ」があるからこそ「新しい出会い」がある。
「別れ」は突然で悲しいものだけど、前をむいてあるこう。別れてしまった人のためにも。
そしたら皆さんにも素敵な出会い、別れがあるはずです
コメント
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初コメ&フォロー失礼します!✨めっちゃ好きです✨大好きです✨尊敬します✨一瞬て尊敬様になりました✨