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コメント
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初めまして
今まで読む専だったいなばです
誰かに読んでもらう文章というものを今まで書いてこなかったので、へたくそだと思います
それでもいいっていう方、地雷がないという方はお進みください
シクフォニ様の二次創作です（LANさんが主人公です
はまりたてのにわかオタクなので、口調や一人称が間違っている場合があるかもしれません
そういうのがあれば、コメント欄で指摘してください
また、細田守さんの『竜とそばかすの姫』を参考にしています
現実はやり直せない。でも、ここなら─────
暗闇の中、薄く光るスマホの画面から飛び込んできた文面。
何故か、見たくなった。見なければならない、そう思った。
カツ、と爪がディスプレイに触れ、硬質な音を立てる。
小さな音は、何の音もなかった部屋に思いがけず大きく響いた。
スワイプした先のページに載っていたURLからサイトにとんだ途端、無機質な機械音声が流れだした。
『U【ユー】は、もう一つの現実』
『As【アズ】は、もう一人のあなた』
『ここにはすべてがある』
『さあ、新しい人生を始めよう』
真っ白だった画面に文字が映る。
《Uのアプリはほとんどの機種でプリインストールされています》
ホーム画面に戻り、アプリ検索の欄に『U』と打ち込む。
あった。黒地に、白のゴシックでU、と書かれているだけの、シンプルなアイコン。
1度だって、開こうともしなかったアプリ。何に使うかすら知らなかった。
開いてみると、先ほどのサイトと同じ紹介文が表示される。
一通り目を通したところで《次へ》のボタンが映し出され、押せばまた画面が切り替わる。
《貴方のAsを作成します》
《指示に従い、設定を続けてください》
《貴方が映っている写真をアップロードしてください》
おれ、自撮りなんてしないし、写真なんてあるかな、、、そう思い、開いたフォトアプリ。
「、、、ん？これ、この前の、、、？」
一枚だけ、自分が映っていた写真は、つい数週間前、もう一年生も終わるのだから、とみんなで集まった時のもの。
───「あたし、すちくんの隣いってもいい？」
みんなで黒板の前に並んだ時、聞こえてきた言葉。
「えー、ずるい！私も緑絵君の隣行きたい」「はあ？女子は黙ってろよ」
「うあぁ💦ちょ、みんな喧嘩しないでぇ、、、」
優しくて、絵がうまくて、勉強も運動もできる、須知くん。右隣には、彼と仲のいい美琴くんもいる。
二人ともイケメンだし、クラス、いや学校での人気者。いわゆる一軍男子というものなのだろう。
俺とは、住んでいる世界が違う。
でも。少しだけ、ほんの少しだけ。彼の隣を取り合える子たちが、うらやましかった。
と、困ったように周りを見渡している須知くんと目が合った。
「！ねぇ、蘭くんこっちおいで！」
そこにいたみんながこっちを見る。なんで？と顔に書いてある。が、なんで、と聞きたいのはおれのほうだよ、、、
「い、や、いいよ、、、別におれ、端っこｄ「いいから、ね？蘭くんがいいの！」「あ、はい」
あの時、何故須知くんが、わざわざおれを選んだのか。おれにはわからない。
きっと深い意味はないのだろう。ただ、一人でいたから、とかそんな理由なのだろう。
悶々と考えてしまっているおれがおかしいだけだ。
少し成績はよろしくないけれど、優しくて、天然な王子様の美琴くん。なんでもできて、やっぱり優しい須知くん。
そんな人たちの隣にいる、眼鏡をかけて、前髪を少し伸ばして顔を隠している冴えないおれ。
あまりにアンバランスすぎて笑えてしまう。
ｳﾞﾝ、というバイブ音で、現実に連れ戻された。少しの間放置してしまっていたらしい。
「はいはい、ここにアップロードすればいいんですねーっ、と」
直ぐにアバターは生成された。映された姿に思わず息を飲んでしまう。
緩く波打つ烏の濡れ羽色の髪。そこからのぞく、可愛らしい兎の耳。ゆったりとした和風の衣装がよく似合っていた。
「、、、(°=°)」「イケメンだなぁおい」
大方、AIが間違えて隣の須知くんか美琴くんを認識してしまったのだろう。
とてもこんなアバターを使うなんて出来ない。
キャンセルしようと、指をそこに置いた時。気付いた。
前髪のピンク色のメッシュ。澄んだ桜色の瞳。人の耳からさがる、花札のような耳飾り。
「ぁ、これ、おれの、、、？」
登録画面の『NAME』の欄に、ゆっくりと1文字ずつ打ち込んでいく。
O,R,C,H,I,S ──オルキス。ラテン語で蘭、という意味だ
名前をつけると、目の前のアバターに愛着が湧いてしまう。
戻るかどうか迷っている時、ふと思い出した言葉。
『もうひとりの、あなた』
『さあ、新しい人生を始めよう』
やり直せる？こんなおれでも？もう一度が、できる？
また、＿＿＿＿ができる？
ちょっと短いですけど、ここで終わります。
プロローグだから、初投稿だからって言い訳させてください
あと、イメージ画像貼っときます↓
リアルの蘭くん(桃瀬 蘭)
すみません。あの、LANくんのっぽい耳飾りがなくて、つけてません。実際はあの桜のを付けていることにしてください
うん。文句なしのイケメン。もっと積極的に行こうよ。
NEXT♡50個
↑書いてみたかっただけです。気が向いたら、かつ時間があれば続き書きます。
