テラーノベル
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校長の話とかめっちゃ長い!!
その間に今回の話考えてましたw☆
……バレませんようにッッ
それではどうぞ!
白視点
がちゃっ…
白)…ただいま
シーン…
俺の家は静かだ
俺が「ただいま」と言っても誰も気が付かない
誰もいないのだから
親は帰る時間が遅く、時計が12時を回ることもある程だ
でも俺は寂しくない
「うさぎさん」が居るから
白)ッ…うさぎさぁ”んッ…
愛しいうさぎさん、に会うために布団へ勢いよく飛び込む
俺の事を待っているみたいにこちらを見ているうさぎさん
白)ッ…今日大変やったんよー…!
もちろん返事が来ることは無い
だが、
俺は過度なストレスのせいか、うさぎさんが返事しているように聞こえる
兎)そうだね…大変だったんだね、今日は何があったの?
そう聞いてくる
俺の脳はもううさぎさんしか捉えていない
そう思うほどに救われている
この、人形の存在に
白)今日はなー…、
白)今度の文化祭で俺に仕事押し付けられたんよッw
白)俺が力弱いの知っとって力仕事を押し付けてきたんよぉ…
兎)そっかぁ…大変だったねぇ…
ゆっくりと、頭を撫でさせる
うさぎさんの手を動かす
兎)でも白ちゃんが怒らなかったのは偉いよッ!
白)ほんまぁ?
兎)ほんまほんまッ!
にこっとわらう、うさぎさん
俺にしか聞こえない、理解できない声で話してくれるから
うさぎさんを誰かが奪ることは無い
大丈夫、大丈夫、w
ふっと時計を見ると、帰ってから2時間も経っていた
うさぎさんと話していたのはほんの数分だったのに…
うさぎさんは、俺を救ってくれる代わりに
期限がある
話し始めてから3時間以上は話せなくなる
今は2時間程度話していたので、あと1時間
俺が一言喋るのにすごく時間がかかってしまう
うさぎさんの前だけ
だからたくさん時間がかかってしまう
このあともうさぎさんと話したかったから、俺はゆっくりと風呂に入りに行った
ちゃぽん…
白)ふぅッ…///
お湯がちょうどよく暖かい
うさぎさんはこれも体験させてあげられない…
うさぎさんがだんだん人に見えるようになってきた
うさぎさんと話し始めてもう2年が経つ
辛い時も、苦しい時も、俺を優しくしてくれたのは
親でもなく、友達でも、先生でもない
ただ1人の
うさぎさん、という人形
白)上がるか…
白)うーさぎさん、♡
白)今会いに行くからな♡♡
そう言い、俺は足早にうさぎさんの居る寝室へ向かった
がちゃっ…
白)うーさぎさーん♡♡
兎)あ!白くん!来てくれたの?
白)おん、うさぎさんのためにな♡♡
このうさぎさんと話してる時間だけが
俺を忘れられる
兎)ソれで…ネ…
白)あ…、もう時間か…
気付くとうさぎさんは壊れたように時間切れを訴える
白)ごめんな、もう寝るから今日は話さんでええよ
兎)ウんッ…バタッ
うさぎさんは俺と話さなくなるとその場に倒れる
力がふっと抜けるようだ
でも、周りが言うには元からうさぎさんは立っていないらしい
うさぎさんは俺とちゃんと座って話してくれとるんに
なんでわからんのやろ
白)おやすみ、うさぎさん
ゆっくりとうさぎさんの頭を撫でる
ふわふわしていて気持ちいい
白くて、目が水色
俺の自慢の…友達、?w
白)…明日の朝、起きたらうさぎさんから返事してくれる世界になって欲しいなぁ…
そんな淡い期待を毎日、寝る前に呟く
叶わないと知っているのに
白)んッ…ふぅ…
日光を感じ、起きる
目の前でなんだか布団の上に重たさを感じ、直ぐに起きると
そこには…
兎)クルクルーッ♪
布団の上で回って踊るうさぎさんがいた
白)うさぎさんッ…?
兎)そうだよー!♪
今日はうさぎさんの返事だった
俺の脳内変換ではなく
きちんと声を認識できた
白)あッ…ポロポロッ
兎)わわッ…どうしたの?
白)…うさき”しゃんッ…ポロポロッ
白)いっつも”ッ…俺の話”聞いてくれてありがとぉ”ッ…
兎)いーのに、白ちゃんは気にしなくてナデナデ
ゆっくりと頭を撫でられる
ふわふわとした細い腕で、今度は撫でさせているのではなく、
彼本人から撫でてくれている
白)ッぅ”ぅッ〜〜〜〜ッポロポロッ
兎)ほんとにいいのにw
白)へー、うさぎさんは水?って名前やったんや!✨
兎)そうだよー!水って呼んでね!
白)じゃあ水くん!
兎)何その呼び方ーw
白)可愛ええやろw
兎)可愛いから許すッ!w
白)じゃあよろしくな、水くんッ!
兎)はーい、よろしくねーw
それから時間を忘れて水くんと話した
ずっと長い間話せたことはなかったから
体感数分なのに、時間は何倍も経っていて全然話せなかったのに
今日はいっぱい、話したいことを話せた
幸せだ…
ぱちり、と瞬きをする
目が少し乾いたから
この行動をこれほど後悔することはないだろう
目の前には
さっきまで意気揚々と話していたうさぎさんが
普通の人形のように横たわり、口端から
赤い液体をこぼしていた
白)ッぇ…?
そこで起きた
白)っは”ッ!ゲホッゲホッゴホッゴホッ!
酷く、咳が止まらなかった
寝起きは最悪だ
横にあったうさぎさんに抱きつく
怖かったから
ギュウッ!
ゆっくりと離すと
そこには
真っ白だったうさぎさんが
真っ赤に染まってこちらを見て
にっこりと笑っていた
「お人形さん」
end
コメント
3件
つまり、うさぎさんは🐰ちゃんの中の空想にすぎなかったって事……? それとも💎くんが🐰ちゃんに会いたくてわざわざ人形になってまでやってきたってこと……? なんかこういうおとぎ話見たいな雰囲気だけど怖い要素も混じってるみたいなお話大好きかも……!
う、うさぎさん… 2人とも幸せになってくれ ( ;∀;) 校長先生の話長いのまじで同感です!たまに会議でいなくて、代理の先生になって話短くなるんでめっちゃ嬉しいw まじでくるみさんの作品スッと状況が入ってくるのうますぎて尊敬!! 神作品ありがとうございました(≧∇≦)
コメント失礼しますm(_ _)m 凄くミステリー感のあるお話で凄かったです(日本語おかしくね……?) 最後の終わり方も謎感が強くてめちゃめちゃ考えれるお話でした!