よくできた喋る人形だと思っていたら、
あぁ…これ人だったんだ。
作り物だと思っていた。それくらい人間味がない人。
優しくて可愛いくて愛想がいい。
よく知らなくても友達になりたいと思う程の人気。
けど僕は一目見ただけで察した。
嘘つき。
でも口には出さなかった。
あの仮面をもう少し眺めたかった。
それから毎日滑稽な茶番をただ遠目で観察し続けた。
ただその化けの皮が剥がれる瞬間を特等席で見たかった。
楽しみは最後までとっておくのが普通だからね。
彼女は最後まで隠し通す事ができるかな?
嗤いを堪えながら、今日も同じ様に彼女の偽りの顔を眺めている。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!