叶わなかった未来

グサッ

ヒーロー　ｶﾊｯ

デク　やっぱり弱いな…

デク　未成年に負けるなんて…

僕だったら恥ずかしくて生きていけない…

デク　ハァ…

帰ろ…

？　待て、

デク　誰？あんた？

僕は話しかけたやつを見た

俺と似ている目をした男が立っていた

警戒しながら手元のナイフを向けた

ナイフからは、さっき殺したヒーローの血がついている。

ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ垂れている血を見ながら呟いた…

デク　綺麗だな…

？　あ？

デク　あぁ、ごめん

ナイフについた血ってすごくきれいに感じる…

デク　君もそう思わない？

？　俺はそうは思わない

デク　そっ、気が合わないね

そういえば君の名前は？

僕はナイフから目を離して男の方を見た

？　俺は死柄木弔だ

デク　あぁ

あの、ヴィラン連合のリーダーだっけか？

死柄木　よくわかったな

デク　情報は案外持ってるんでね

死柄木　へぇ

お前、ヴィラン連合に入らないか？

デク　…は？

デク　ヴィラン連合…？

死柄木　そうだ

デク　へぇ

正式な仲間にはならないけど、

少しだけ手伝ってあげる。

死柄木　それでもいい

死柄木　ヴィラン連合には、

　お前が必要だ

デク　じゃあ、よろしく

死柄木　あぁ

こいつに言われると、全て受け入れてしまいそうで怖い…

同じ目をしている…

復讐の下には助けを求めるような、

そんな目…

俺は、

大嫌いだ

俺にこの目をさせた爆豪勝己に

復讐する。