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「 空の底で。」
もとぱ
若井side
ある夏の日の出来事。
若井は家庭の事情で小さな海辺の街へ引越しすることになった。
若井は過去に学校で酷い虐めにあっていた。
離婚する前の父親にも虐待をされていた。
でも別にそんな事 どうでもよかった。
「 あーあ、せっかく引っ越してきたんだし なんか面白い事ねぇーのかよ~。」
ある日暇つぶしに 海辺を歩いていると、防波堤で1人歌っている少年が居た。
その子は何故か靴を履いていなかった。
ただ脱いでいるのかと思ったが特に周りに靴が置いてあったりもしない。
もしかしたらこの子は俺と同じ環境なのかもな。そんな事を考えていた。
でも話しかける勇気なんて俺にはなくて、そのまま通り過ぎるようにしばらく散歩し、防波堤を後にした。
「 あの子、不思議な子だったな… 」
「 もし本当に俺と同じ環境に置かれているなら、仲良くなれるかも…? 」
等と考えていると段々興味が湧いてきた。
良くは見ていないが雰囲気もなんだか儚く、そこに存在していないかのような少年。
そんな少年の事をよく考えるようになっていった。
でも考えた所でほんとに仲良くなれるかも、同じ環境に置かされているのかすらも分からずにいた。
でもある日
「 あの子と話してみたい。」
そう思うようになっていた。
俺はその日少年を見た場所へもう一度足を運んだ。
その少年見た日のように防波堤の近くで探していると、その子はあの日と同じように防波堤に座り、鼻歌を歌っていた。
とても綺麗な鼻歌、それを聞いているとその子は振り返り
「 あれ?昨日も来てなかった? もしかして会いに来てくれたの…?」
そう少年は言った。
「 そ、そう。初めて見た時なんか儚いな~って思って。」
「 …笑 どういうこと?笑 」
「 そのまんまだよ… 」
「 …笑 君面白いね 」
「 そうかな…?笑 」
「 僕、元貴。お友達になってよ。」
「 え、いいの?俺まだあって数分だけど。」
「 いいから言ってんでしょうが笑 よろしくね、若井君。」
俺は、あれ 名前教えたっけ?と少し疑問を抱きながらも、嬉しさで心が埋め尽くされていた。
「 あぁ、よろしくね。」
俺はその日からちょくちょく海辺へ足を運ぶようになった。
なんで行くのかは誰にも言わずに来て。と言われているので、ただ散歩と言う程でこの防波堤へ来ていた。
なんで言っちゃいけないのかは、何度聞いても教えてくれない。
まぁそのうち教えてくれるだろう。
それより、元貴の歌声は聴けば聴くほど虜になるな…。
綺麗な歌声、歌手にでもなりゃいいのに。
「 元貴は歌手とかならねぇの?」
「 ん~。ならないかな。」
「 てか、なれない。かな 笑 」
「 そっか…。俺は目指してみてもいいと思うけどな 」
「 え~ッ 嬉しいこと言ってくれるじゃん…笑 」
「 うるせーよ笑 」
そんなどうでもいい会話をしていると 元貴と仲良くなれた気がして嬉しかった。
この幸福感に浸ってれるなら。俺、帰りたくないな…。
そう考えるほどだった___
#1.「 青の沈む日 」
新作品です、、テラーを初めて1番初めに書き始めたのですが出すのが遅くなってしまい申し訳ないです😖💧
コメント
2件
すごい好きです!!続き楽しみにしてます!