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体調不良⚠️嘔吐表現あり

前作と似たような感じです。

(それ以外のシチュを知らない…。)

ちょっぴり文字数多め(2000文字)

それでも良い方はぜひ読んでってください!


あと、皆生きてる世界線です( ◜▿◝ )



















あぁ〜…これだから使いたくなかったのによ…。


時は遡ること数分前。俺と早パイは任務中に見つけた謎の悪魔の討伐にあたっていた。

なんか知らねぇけど…その悪魔チョー強くて。

仕方ねぇからチェンソー出して討伐したんだけどよ。


チェンソー出したら。貧血なるんだよな…、

元々身体強いわけじゃねーし、栄養だって足りてねーみたいだから、すぐこんなんになる。



「…っ、」

やべぇ。頭グラグラする。

おぼつかない足で早パイを追いかけた。

「…デンジ?」

激しく耳鳴りがする

「っ…ごめん。」

何故か謝ってしまった

「デンジ。大丈夫か?やけに顔が青白いが…。」

「…ん。大丈夫!ちょっと血ぃ不味かっただけ。」

ふっと笑ってみせる。

…でもキッツ。

「…そうか。」

ふっとまた前を向いて早パイは歩き出した

段々息が荒くなっていく。

また歩こうと一歩踏み出した時。

視界がぐにゃりと曲がった

「あ…、。」

何か聞こえた気がしたがもう既に耳は機能しておらず、

そのまま視界はシャットダウンした。





「…ん。。」

ぼーっとしながら目を開ける

真っ白な天井。真っ白な壁。

…既視感しかねぇ…。

窓からは夕焼けの日差しが差し込み、部屋全体は橙色に染まっていた。

てか。なんでここにいんだ…?

前後の記憶が全く思い出せずぼーっと天井を眺めていると。ちらっと誰かが顔を覗いてきた

「お。デンジくーん。起きた?」

眼帯を巻いた女性…姫野が、ニッコリ笑いながらそういった

「…俺。何してたっけ、ッ…」

起き上がろうとしたら激しい頭痛が襲い、つい頭を抱えてしまった

「あ!こらこら〜。まだ起きちゃダメ!」

「倒れた時。限界状態の貧血だったからまだ治ってないの!」

…あー、そういえば、そうだっけ。

「…アキ君は銃野郎が現れるかもーって情報を聞きつけてデンジ君に申し訳なさそうに書類作成してる。」

「…くふっ。でも。デンジが倒れた〜って言って焦ってるアキ君、ちょっと面白かったな〜。」

「…え、」

俺…野郎に心配されてたのかよ…

まったく機能しない頭でもそれは考えられた

「…よし!選手交代かな?」

そう姫野が言った途端、病室の扉がガラッと開いた

「デンジ!!!」

ぜぇぜぇと息を荒くしながらそう叫ぶ早パイが居た

「…お。早パイ。」

少し挨拶程度に手を振る

「お前っ…。」

近付かれたと思ったら頭を叩かれた。

いやなんで???なんで怒ってんの??

「…あえ、なん、で…?」

「ちょっとちょっと!アキ君 そんな怒んないで!!!」

「…で、」

「…え?」「…は?」

「無事で、良かった…!」

…え。

姫野先輩がキョトン顔になっていた。てか俺も今そんな顔してると思う。

「おれが、どれだけ心配したと…」

「え、いやいや…俺、大丈夫だけど…」

「大丈夫じゃねぇだろ…三日眠っといて…」

「…え。」

あの女なんで言ってくれなかっ_________

「…あ〜、ごめん。伝え忘れてた…。」




〜3日前〜

_______________

「あ…。、」

ドガッと地面にぶつかったような鈍い音がし、反射的に後ろを振り返ったら_______________

そこには、荒い息遣いで倒れているデンジが居た。

「ッ、デンジ!!」

いつの間にか駆け寄っていた。

青白い肌。辛そうに引き攣る顔

見ているだけで心が苦しくなった

「っぅ…」

「デンジ!大丈夫か?」

薄ら目を開けた少年に問いかけた

「ぅ…ぁ、はきそ、…」

な…

生憎何も袋は持っていない。

どうしようかと思ったが、路上で吐かれるのは少しまずい。

先程コンビニで買った飲み物やらを大量に詰た袋で代用した。

「っう‘‘…ゴポッ…お‘‘ぇッ」

1秒でも遅れていたら地面に吐いていた所だった。

独特の酸っぱい匂いと液体が落ちていく音がその場に木霊する。

確かによく飲み会で嗅ぐが慣れるもんじゃない。

少し眉間に皺を寄せそうになった。

…とりあえず背中をさすって出来るだけ吐きやすいようにした。

「く、るしッ… ぅ‘‘ぇ‘‘ッ、」

「苦しいよな…」


苦しそうにえずく事約10分。ようやく吐き気が収まったみたいで、袋から顔を外した

「…大丈夫か?」

そのままふっと俺の方に寄りかかって来たから驚いたが、先程より顔色は良くなっていた。

「…病院だな。こりゃ…。」



_______________


「…んで、三日起きなかったから心配してたんだよ」

「まったく記憶ねぇんだけど。」

「…元気そうでよかった。」

よっぽど心配していたのか胸を撫で下ろす様にそう呟いた

「マキちゃんに休み取った?」

「…流石に明日行けは鬼畜だろう。そうした」

え…早パイ優しすきて怖いんだけど…。

──────まぁいいや。




アキと絆が少しだけ深まった気がした。

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