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第五話 影の刻印
ヴァイパーとの激闘を終え、アカリとレインは一時の静寂に包まれていた。
しかし、その静けさを破るように、通信機が震えた。
「緊急連絡……司令部からだ。」
レインが通信を開くと、映し出されたのは冷徹な表情の司令官だった。
「コード・レイン、報告を受けた。だが、事態は予想以上に深刻だ。敵は内部に潜入者を送り込んでいる可能性がある。」
アカリが眉をひそめる。
「潜入者……?」
「そうだ。私たちの通信や作戦データに干渉し、情報を漏洩している。これでは戦いに勝ち目はない。」
レインの瞳が鋭く光る。
「ならば、まずはその潜入者を突き止める。アカリ、心理同期を使って私の知覚を拡張する。コード・エコーを再起動する。」
アカリはうなずき、再び二人の間に光の糸が走る。
「潜入者の足取りを探る。君の感覚を私に貸してくれ。」
だが、その瞬間、二人の視界に影が差し込む。
「見つけた……」
敵潜入者は既に彼女たちの目前に現れていた。