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僕とかっちゃんは幼馴染だ。でもあともう1人僕たちには幼馴染がいる。


中学3年生〜冬〜

出「かっちゃん!今日もお見舞いに行くの?」

勝「ああ?!てめェに関係ねぇだろ。クソが!」

そう言ってかっちゃんが歩き始める。はぁ…やっぱりかっちゃんに嫌われてるな。僕たちには轟焦凍という幼馴染がいる。でも焦凍君は約10年前に事故にあってそれから眠り続けている。昏睡状態だ。かっちゃんは焦凍君が昏睡状態になってから毎日見舞いに行っている。僕は数えるくらいしか見舞いに行っていない。だって焦凍君が昏睡状態になったのは僕のせいなんだから….




5歳〜夏〜

かっちゃんは率先して前を歩く。だから自然と僕もみんなも後ろを歩く。でも唯一かっちゃんの隣を歩いていた子がいた。轟焦凍だ。僕たち3人はいつも一緒に遊んだ。どんな時も一緒だった。僕は無個性でいつもかっちゃんに馬鹿にされていたけど、焦凍君はいつも助けてくれた。でも、ある時から焦凍君は遊びに来なくなった。何日も何日も来なかった。それから1ヶ月。久しぶりに焦凍君が来た。顔の左側には包帯が巻かれてあった。僕とかっちゃんは何も言うことが出来なかった。でもいつも通り僕たちは遊んだ。いつの間にか帰る時間になっていた。帰る途中、いきなり叫ばれた。

焦「出久!」

何かと思って横を見たらトラックが猛スピードでこっちに突っ込んできた。死ぬ….そう直感した。その瞬間誰かに突き飛ばされた。トラックの急ブレーキの音とゴンッと何かがぶつかった音が後ろから聞こえた。振り向くと焦凍君が倒れていた。

出「….焦凍、くん….?」

そこからはあまり記憶がない。気がついたら病院にいた。多分近くにいた人が救急車を呼んでくれたのだろう。僕とかっちゃんは検査入院として1日入院することになった。そこでお母さんに聞かされた。焦凍君の目が覚めないこと。もしかしたらこのまま一生目覚めないかもしれないこと。僕は退院してから焦凍君のお見舞いかっちゃんと行った。焦凍君は穏やかに眠っていた。いくら声をかけてみても目を覚ます様子は無い。僕のせいだ….。僕を庇ったせいで焦凍君は….。いたたまれない気持ちになって僕は病室を飛び出した。それからはお母さんやかっちゃんにどれだけお見舞いに誘われても行かなかった。いや、行けなかった。だって僕のせいなんだから….。

これが僕が5歳の時に起きた悲劇

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