テラーノベル
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奏の部屋
「今日は…まふゆたちと一緒にスイーツを食べた…っと」
私は毎日日記を書いている。
学んだことを忘れないように。
そして…まふゆたちのこともわすれないように。
わたしは、高校生活が終わればきっともうまふゆたちと一緒に遊んだりはできない。
…わたしも本当はずっと一緒にいたいけど…
コンコン
「奏、もうすぐ食事よ」
「わかりました、もうすぐ向かいます」
ちなみに今のはわたしの母。
食堂
「奏、今日はどうだったかしら?」
「とても楽しかったです、友達とも遊びました」
「よかったわね」
「そういえばもうすぐ『定期テスト』というものがあるらしいです」
「ああ、テストね、全力で頑張りなさい」
「はい」
「お母様、わたしは高校生活が終わればまた…」
「ええ、そうね、……」
「…高校生活が終わってしまっても友達と一緒にいることはできないのでしょうか?」
「できないわ…まさかだけどバレたりしてないわよね?」
「それはしておりません」
「ならいいけど…」
「でも、きっとまふゆたちならわたしが姫だったとしても、」
「だったとしても?いい?あなたはみんなの想いの塊でできているの!それを守る任務があるのよ!」
「でも…」
「ごめんなさい、また話しましょう」
…やっぱりわたしは、自分よりみんなを守らないと‥