雨の晴れ
瑞黈
ご本人様❌パクリ❌
めちゃ長い(?)
※お名前を借りているだけです。
黈視点
俺は雨が好きだ。
小雨の時は泣いているように小さく、優しく、涙が床に落ちたようなぽつぽつと言う音。
大雨の時はみんながキャンプでたき火を見ているように、窓にそっと手を当てて、落ち着きながら見る。
雨の日のお出かけではお気に入りの黄色と水色の淡い傘を使って何を買うか行きしなに、
帰り道は右手で持っている傘とは逆で左手で、雨を掴むように手を高く上げて雨に触れる。
そんなふうに俺は雨を楽しむのだ。
だけどこれ以上に、雨を好きになったのはあの子のお陰だった。
高校生の頃、俺は1人の子に片思い中だった。
瑞「ねぇみこちゃ〜ん!!一緒に帰ろ、?」
こんな風に、あざとく誘って来るこの子がこさめちゃん。
あざとい以外にも、元気いっぱいの子で、可愛さだけじゃなく面白さもある究極の子だ。
そんな片思い中の子に誘われたら、もちろん一緒に帰らないわけはないだろう。
黈「うん、いいよ!」
瑞「やった!」
喜ぶ姿の彼の手を引くように昇降口へと行った。
黈「うわ、雨や……」
瑞「え!!やった!」
黈「うぇ?こさめちゃん雨好きなん?!」
この頃はまだ雨が嫌いだった俺。
こさめちゃんが言っている意味が分からなくビックリしていた。
瑞「ん〜?こさめは雨好きだよ?」
黈「えぇ……なんでよ、」
瑞「だって、雨の音聞いてると落ち着くしぃ〜、、」
瑞「みこちゃんと、相合傘できるでしょ、?」
黈「ふ、ふぇ、?//」
あ、そういえばと俺はこさめちゃんに言われて傘を持って来ていな事を思い出す
確かに俺は傘が無いから走って帰るかこさめちゃんの傘に入れてもらうかになる
だがそれを知っているこさめちゃんも怖いし、何故か嬉しそうにしてるのも不思議だ。
瑞「あれぇ?ヘタレなみこちゃんはビックリしちゃった?w」
黈「んもぉ、!こさめちゃん!、」
悪魔か天使か分からない笑みを浮かべて笑うこさめちゃんを可愛らしいと思ってしまった。
瑞「それで、どうするの?」
黈「そりゃあ、入らしてもらういたいけど……」
瑞「ふふ、それじゃあどうぞ?」
黈「あ、ありがと、!//」
帰り道まで途中ぐらいだろうか。
そこまで俺とこさめちゃんは楽しく今日あったことを話していた。
だが、俺は相合傘をしてこさめちゃんと距離が近くドキドキしているので、多分顔がほわっと赤くなっているだろう。
それをこさめちゃんにバレないといいが、……
瑞「ねぇ、みこちゃん……」
黈「!っどうした?」
話している中、急に俺の名前を呼ばれて少々戸惑った。
そしたら、俺の事を呼んだこさめちゃんは、俺の方に顔を近づける。
やばい、絶対これバレてそう。
瑞「こさめのこと好きなの?」
黈「ふ、ふぇ、?!///な、なななんで、!」
瑞「いやだって、さっきからずっと喋りながら恥ずかしがってるし。」
黈「えぇ?さ、さっきからって……もしかしてずっと気づいてた?//」
瑞「うん、喋ってた時から」
黈「あ、あぇ//」
バレていたのが恥ずかしかったし、何より自分から伝えたかったから余計に恥ずかしい。
こさめちゃんは真顔、って言うよりちょっとにやにやながら言ってくるのもちょっと困る
黈「……ね、ねぇ、こさめちゃん。バレたから言うんだけどさ、」
黈「俺と、付き合ってください!」
思い切って告白をしてみたが、相手はキョトンとしていてこれはキモがられたかななんて考えて諦めかけていると、
瑞「……もちろん、いいに決まってるでしょ、//」
黈「ほんまに、!?」
瑞「そりゃあ、こさもみこちゃんの事好きだし… / /」
黈「うふふ、んじゃあ片思いって思ってたけど、両思いやったんや……///」
照れくさそうに言うこさめちゃんは、初めて見た表情をしている。
多分だけど、俺の事をヘタレだと思っているこさめちゃんは、急に告白なんてされないと思ってなかったのだろう。けれどその顔が超絶可愛く、俺の事を魅了させようとしているのかと疑うぐらいに
黈「ねぇ、こさめちゃん。」
瑞「ん?」
黈「もしさ、俺が今キスしたいって思ってたら、こさめちゃんはしてくれる、?//」
瑞「え、そりゃあ……まぁまぁ//」
瑞「みこちゃんが、思っているのなら?…… /」
黈「っッ!……」
応えを聞いて、俺は歩いている足を止め、こさめちゃんの方に顔を向ける。
目の前に居るこさめちゃんは目を丸く、顔が熟成されなりんごみたいになってたことが分かる。
そんなこさめちゃんの顔をそっと手で置いて、俺はでことでこを合わせた。
黈「ちゅっ、……//」
瑞「……!ッ///」
俺がキスをしたとたん、急に雨が止んで、虹がかかった。まるで天気が俺たちの初キスを目立ってくれているみたいに……
こさめちゃんの口の中は雨のように落ち着いていて、晴れの日差しみたいに口の中が暑かった。
俺の心には晴れが響き渡り出した。
黈「くちゅ、っ”……ちゅッ…♡」
瑞「んふ、っッ……ぁあ”……♡ッ」
舌が絡み合うのが気持ちく、俺は激しく舌を動かした。こさめちゃんも気持ちよさそうに喘ぎ、舌を絡み返してくる。その行動も可愛く、俺を興奮させた。
黈「ちゅ、♡……くちゅ、ッ”♡」
瑞「あぅっ……♡ふー、ッ♡」
黈「ちゅ、ッちゅ……♡くちゅ、”」
瑞「みこ、っちゃん、♡……もう、だめ、”」
途切れ途切れに言うこさめちゃんを見て、俺は自我が返ったかのように、糸を出しながら口から離れた。
離れていてこさめちゃんの顔を見てみたら、さっきよりかも赤くなった顔と、はーは〜と肩で息をしてまだ余裕がなさそうだった。
瑞「み、みこちゃん、//」
黈「どうしたの、?」
瑞「きもち、よかったよ、……///」
黈「ふふ、ありがとうね、」
瑞「〜〜、// みこちゃんに、その傘あげる……//」
黈「うぇ、!?」
瑞「っ、……ばいばい!、」
黈「え、ちょ!待っ、!」
こさめちゃんは慌てた様子で走っていった。
俺はこの後にもどこに惚れたのかとか、好きを伝え合いたかったのに、慌てているこさめちゃんの後を追うように手を前に出したが、何故か君には追いつけない。と思ってしまった、
こんなにも慌てていると言うことはこの後用事があるのだろうかと思い、俺は晴れているのに貰った傘をさしながる帰った。
そして翌日。学校に行くとこさめちゃんの姿がなかった。HRが始まっても来なかったので、なんでだろうと思い先生の話を聞いていると、
先「〜〜〜、〜、」
先「そして、もうみんな気づいてると思うが、雨乃は今日から転校した。」
黈「ぅえ、っ?」
その瞬間、昨日の雨みたいに俺の心はどんより雲に、
こさめちゃんが転校したという事実が衝撃すぎたのだろう。
てか、みんなも休んでいるだけだと思ってたのか、驚いてるのが分かる。
先「それじゃ、1限目の準備するように」
先生のこの合図が教室に響き渡って、そこからこさめちゃんの話で教室はざわつきだした。
正直、俺がいちばん苦しいだろう。初恋の人と付き合って、初キスもしたのに……
生きた心地がしない。心の中が痛い。彼に思う気持ちがぐちゃぐちゃになって行く。
こさめちゃんが急に聞いてきたのは転校する前に付き合いたかったのだろうか、そう思うとこさめちゃんも勇気を出してくれたんだと思う。
そんなことを思っていると、1限目が始まった。
あの後、俺は学校が終わり家で沢山泣いた。泣いていて思い出したのは、こさめちゃんから貰った傘だった。
その傘を俺は玄関へと取りに行って抱きしめた。水色と黄色の淡い傘で俺とこさめちゃんみたいで、彼から貰った最初で最後のプレゼント。
何故か昨日のこさめちゃんが思い出してきて、また俺は滝のように泣いた。あの笑顔、あの小悪魔のような笑顔、キスをして蕩けていたあの顔。どれもが俺の宝物だった。
泣いて疲れたのか俺はいつの間にか眠りに落ちてしまっていた。___
そして今。大人になってもこさめちゃんの事は忘れらていない。
だから、いつも雨の日には窓の外を見ている。そうしたら、彼がまた現れる気がするから。
黈「なんて、そんな都合がいいことないのにな、……」
ぼそっと言葉を吐きだして、俺はお昼ご飯を食べに窓から離れた。
その瞬間あの頃こさめちゃんが付けていた水色のしずく型のイヤリングが見えたのが気のせいだったのだろうか。
気のせいじゃないよ……♩
コメント
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はい!!みここさよりもみこさめ派委員長やってます!副委員長募集です!(?)