その後、中也は紅葉と森に治が目を覚ましたことを知らせ、医師たちが再度治の状態を確認するために駆けつけた。
治の回復は緩やかであり、まだしばらくはベッドでの静養が必要だと言われたが、少なくとも生命の危機は脱したという知らせに中也は安堵した。
中也は治のそばを離れることなく、彼と共に過ごした。
日々、二人の会話は静かに続けられた。
中也は治が再び倒れるのではないかという不安を抱えつつも、治の冷静で落ち着いた言葉に少しずつ励まされていた。
中「俺がもっとしっかりしていれば…」
中也がぽつりと漏らしたとき、治は彼を真っ直ぐに見つめた。
治「中也、僕は君がいたからこそ生き延びたんだ。」
治「君が僕を支えてくれたから、今ここにいる。」
治「だから、自分を責めないで。」
中「治…」
治「君がいる限り、僕はまだ戦える。」
治「それは僕にとっても大きな救いなんだよ。」
中也はその言葉に救われるような気がした。
弟がまだ強い意志を持っていることを知り、彼は再び笑みを浮かべた。
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誤字があるかもしれません。
見つけたら教えて下さい。
修正致します。
(2024/10/21 22:14:43)
コメント
1件
は?尊いんだが?なんでそんなに中也と太宰の会話を切なくでも暖かく書けるんだ!文才ありすぎやろ、、、