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「ねぇ、君はいつもここで一人でご飯食べているの?」



そう問いかけてきたのは隣のクラスに来た転校生。

この時期に転校してくるなんて珍しいし、愛想もいいのでクラスだけでなく、学年を通しても凄く人気だ。


「君に関係ないだろう」

僕は関わりたくないので冷たく返した。

けど…


「そんなこと言わないでよ〜。仲良くしよ? 」

「僕、君みたいな人はあまり好きじゃないんだ。」


「冷たいな〜。そんな性格だと友達できないよ?」


「君、凄く失礼だね。それに僕は友達なんていらない。」


「でも君、柊真君とはすっごく仲がいいじゃん」


「柊真はただの幼なじみだよ。」


なんなんだコイツは…

僕は気にせず弁当を食べることにした。


「…そんなに見られてると食べずらいんだけど」


「あぁ、ごめんごめん。でも君、よく見ると顔整ってるよね。告られたことあるんじゃない?」


「告られたことなんてないよ。こんな性格だし誰も僕と関わってこようとしないよ。」


そう考えると柊真はほんとに優しいやつだ。

どうにも食べずらいので僕は弁当をしまって教室に戻ることにした。


「あ!ちょっと君!名前教えてよ!」


「教えたくない」


そう言い残して教室に戻った。

柊真は友達の教室で食べているらしい。

席に戻って何周したか分からないお気に入りの本を読み始める。


「湊またその本読んでるのか?」


「あぁ、おかえり柊真。お気に入りだからね」


「俺本読んでるとすぐねむくなるんだよな〜

文字ありすぎてわかんなくなる」


「柊真国語苦手だもんね。でも本の世界に入った気分でいると時間を忘れられるんだ。」


「湊はほんとに凄いよな。次のテストも教えてくれよ?」


「気が向いたらね」


なんて雑談をしていたら予鈴がなってしまった。

みんな席について授業が始まるのを待つ。
















キーンコーンカーンコーン


「湊!帰ろうぜ!!」

「あぁ、そうだな」



「お前は何食べる?」

「僕はこれかな」

そう言っていつも食べている棒アイスをとる。

「湊っていつもそれ食べるよな。飽きない?」

「まぁね。柊真は?」

「俺はこれ!」

と言ってビックアイスをとる

「俺これ気になってたんだよなぁ〜」

「そんなの食べたらお腹壊しそう 」

「湊も食べるか?」

「いや、遠慮しておく」

「美味そうなのになぁ」




「うんま!!!」

「よかったね」

「1口やるよ!!」

「いいよ柊真が食べなよ」

「そっか〜…」

見るからにシュンとしている。

ほんとに分かりやすいやつだ。

きっとこういう所がみんなを惹きつけるのだろう。



「んじゃ、またなー!」

「うん、また明日」


そう言って別れた僕らは 家に向かう。

「ただいまー」

「おかえりなさい」

お母さんの声がリビングから聞こえる。

「お母さん今日は早いんだね。」

「今日はお客さんが少なかったから店長がもう帰っていいですよ〜って言ってくれたのよ〜」

「そっか。良かったね。」

「あ、そうだ!湊、今からおばあちゃん家行って来てくれる?」

「いいけど…なんで? 」

「おばあちゃんが漬け物をくれるって仕事行く前に言ってたのよ。」

「わかった行ってくる。」

僕のおばあちゃん家は僕の家のすぐ近くだ。

「行ってきます。 」

「おばあちゃん来たよ」

「おや、いらっしゃい。」

「お母さんから漬け物貰ってきてって言われたんだ」

「そうかい。ちょっとまってておくれ。」

「うん。ありがとう。」

おじいちゃんは少し前に老衰で亡くなって今はおばあちゃん一人で住んでいる。

母が一緒に暮らそうと言っていたが、おじいちゃんとの思い出が詰まった家にいたいんだと。

「はい、持ってきたよ。」

「ありがとう。」

「お母さんによろしく言っといてね。それとお父さんにたまにはこっちに寄ってらっしゃいって伝えておいてくれるかい? 」

「うん。分かったよ。」



「ただいま。」

「おかえり。沢山貰ってきたわね。 」

「うん」

「もうすぐでご飯できるからお風呂入ってらっしゃい。」

「はーい」






「「「いただきます」」」

「どう?湊、美味しい?」

「うん。美味しいよ」

「いやーお母さんの料理はいつ食べても美味いなぁ!」

「やだもう!おとうさんったら… 」

父と母の仲がいいのは凄くいいことなんだろうけど…

目の前でイチャつかれるのは少し気まずい。

「ご馳走様」

そう言って僕は部屋に戻った。

少し勉強をしてから日記をつけるのが僕の日課だ。

「今日は何を書こうかな。」

今日は少し疲れた。

小テストがあったのもあるが、一番の原因はあの転校生だ。

外ではあまり人と話さないから余計疲れた。


…あれ?そういえばあの転校生、頭の上に何も書いてなかったような、

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