テラーノベル
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“最強”と言われる日本代表がいる。
だが、そんな“最強”でも起き上がれない時があった。今日はその話をしよう。
ある試合でのことだった。立て続けでの試合だったためか、全選手疲労が溜まっていた。
そんな時
孝宏∶「ッ…!」
日本代表キャプテン“櫻井孝宏”は相手の足に絡まりコケてしまった。
起き上がれない…どんなに踏ん張っても…。
孝宏∶「動けよ…!俺の足だろ!!、動いてくれよッ…!!」
ピッチの真ん中で、自分の足を叩きながら誰かに訴えるように叫ぶ孝宏。
その孝宏の周囲には、心配そうに見るチームメイト、そして担架をもってスタンバっている救急隊がいた。
そして監督もーー。
孝宏∶「俺はまだいける!!」
監督∶「その足でか?」
孝宏∶「俺がいるチームで負けるなんてあり得ない!!」
孝宏∶「お願い…お願いします…ピッチに立たせてください…!!」
監督∶「ムリはするな。」
そう一言残しベンチに戻る。
孝宏は、自分を奮い立たせ足を踏ん張り立ち上がる。
孝宏∶「行くぞ、お前ら。」
俺の足がダメになったとしても、世界一になるまでは終われない。
あと10秒…動いといてくれ、俺の足。
孝宏∶「いけえええええ!!!!」
残り10秒。孝宏のシュートが決まった。
日本はワールドカップ優勝を果たした瞬間であった。そして、スタジアムでは、喜びと感動と興奮がでいっぱいだった。
孝宏∶「よっっっしゃあああああ!!!」
日本のヒーローが誕生した瞬間だった。
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