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こんにちは!ちゃむもふです!
るべロウノベル小説第三話!
注意
るべロウ
キャラ崩壊注意
生理男子
なんでも許せる人向け
スタート‼️
小柳ロウ「……うげ、またかよ……」
トイレに入って用をたそうとパンツを下げた瞬間、パンツが血まみれになっていた。どこか傷ついたわけでも、ドッキリのためにわざとやったのでもない。これは生理だ。
俺は生まれつき生理男子で、月に一回生理が来る。症状は 頭痛や腰痛、腹痛やめまいなど色々ある。いつもならナプキンを持ち歩いているのだがちょうど先月で切らしてしまっていた。
小柳ロウ「……仕方ねぇ……星導呼ぶか
俺が生理男子なことは星導だけが知ってる。
他の人には教えていない。
星導はすぐに電話に出てくれた
星導ショウ「小柳くんどうしました?」
小柳ロウ「生理きた……」
星導ショウ「あら、大丈夫ですか?ナプキン持ってます?」
小柳ロウ「……今ない……どうしよう……」
星導ショウ「今どこのトイレにいますか?」
小柳ロウ「一階のトイレ」
星導ショウ「わかりました。もう少し待っててくださいね。ナプキン買ってきますから」
そう言って電話が切れた。
小柳ロウ「……はは、頼もしいな」
思わず泣きそうになった。
これも生理のせいだと思って今だけは少し泣いてようと思った。
数分後。
コンコンと扉をノックする音
星導ショウ「小柳くん〜ナプキン買ってきましたよ」
気を使っているのか小声でそう伝えてくれた。
小柳ロウ「ありがとう…上から投げてくれると助かる」
星導ショウ「はーい」
気の抜けた声と同時にナプキンが飛んできた。
何とか受けとったあと、一枚取りだしてパンツに貼った。
血の着いてしまったパンツは袋に入れてカバンにしまった。
家に帰ってから洗おう。
そう思いつつトイレから出た。
手を洗ってトイレから出た先で見知った顔が立っていた。星導だ
俺は「おまたせ」とか言いながら星導に近づいた。
星導は「もう大丈夫ですか?」と優しく問いかけてくれる。こいつどこまで優しいんだ
俺は笑顔で
小柳ロウ「もう大丈夫だ」
といった。星導は「良かった」と笑った。
星導のそういう優しいところが好きだ。
心からそう思った瞬間だった。
それから撮影が終わって家に帰った。
お風呂入んなきゃなとか思いつつスマホをぼーっと眺める。さっきからずっと腰が痛い。
頭も痛い…
動くのだるい……
生理の時はいつもそうだ。
頭痛いわ腰痛いわ最悪だ。
でも、汚いからお風呂は入んなきゃな。
だるい体を起こしてお風呂へ向かった。
数分後
お風呂から上がったあと、ご飯を適当に済ましてゲームした。
ゲームしてる間はお腹痛くならないからずっとやってたい。
そんなこと思ってるともう23時…そろそろ寝ないとな
俺は布団に転がって眠りについた。
翌日
ずーんと重たく響く腹痛で目が覚めた。
お腹が痛すぎて動けない……
小柳ロウ「……あぁ……いてぇ」
痛すぎて布団にくるまるしかない。
今日は大切な任務だってのに…
でもほんとに動けそうにないので星導にLINEして休むことにした。
小柳ロウ「わりぃ。体調悪いから今日は休むわ」
送信して数秒、直ぐに既読がつき
星導ショウ「わかりました」
その短文だけで終わった。
俺はスマホを閉じ、意識を手放した。
だけどお腹が痛すぎて何度か目が覚めてしまった。寝れない……お腹痛い……辛い……
そういえばナプキン変えてない……
変えなきゃな……
俺は壁に寄りかかりながらトイレに移動してやっとの思いでナプキンを変えた。
それまで何度か意識が飛びそうになったのを堪え、ベットに倒れ込んだ。
腹痛は徐々に悪化して来ている。
痛すぎてもう本当に動けない……
食欲も湧かない……
小柳ロウ「……星導……」
何故か星導の名前を呼ぶ。来てくれるわけないのに。
でも、呼ばずにはいられないのだ。
今は誰かといたい。寂しい……寂しい
寂しすぎて死にそう……
俺はスマホを取りだし、星導にLINEを送った。
「お腹痛い…助けて」
「寂しい」
既読はつかない…それはそうだな。今任務中だし…
あーあ、俺何してんだろ…
こんなことしたってきてくれるはずないのにな
涙が出てきた。と同時にイライラもしてきて
思わず布団に潜った。
そんなことしてるうちにまた眠ってしまった。
次に目を覚ました頃には夕方だった。
長いこと眠ってたようだ。
それでも腹痛は治ってないらしくむしろ悪化しているように見える。
小柳ロウ「……いてぇ……」
そう呟くと誰かが部屋に入ってきた。
誰だ……?
星導「大丈夫ですか?」
小柳ロウ「ほし、るべ……」
星導ショウ「…お腹痛いんですか?」
小柳ロウ「……うん、痛い」
星導ショウ「湯たんぽありますよ、つかいます?」
小柳ロウ「……うん」
星導ショウ「暖かいもの作ってあげましょう。何がいいですか?」
小柳ロウ「……スープ」
星導ショウ「わかりました」
星導はテキパキと手際の良い動きで料理を完成させた。
スープは暖かくて、優しい味がした。
すごく美味しい。
小柳ロウ「……ふふ、美味し……」
思わず涙がこぼれてしまった。
星導ショウ「…ありがとうございます。泣くほど美味しいなんて…えへへ」
君は恥ずかしそうに下を向いて頭をかいている。
それが愛おしくて仕方ない。
スープを飲み終わったあと星導に薬を渡された。
星導ショウ「…これ、生理痛に聞くから飲んで」
俺は言われるがまま、薬を飲み込んだ。
星導ショウ「薬一応棚に入れておきますね」
そう言って薬を入れている棚に入れた。
小柳ロウ「…ありがとう 」
星導ショウ「…いえ…」
君は少し照れくさそうに微笑んだ。
それから俺に向かい合うように座って、俺の目を真っ直ぐ見つめて言った。
星導ショウ「他にしてほしい事ありますか?」
俺は勇気をだして
小柳ロウ「…手、握ってて欲しい…」
と呟いた。君はびっくりしたような顔をしたあと
星導ショウ「わかりました」
星導は優しく微笑みながら俺の手を握ってくれた。それが幸せすぎて大泣きしてしまった。
星導は驚いた表情をしたあと少し困ったように笑った。
涙が止まらなかった。こんな俺でも優しくしてくれる天使のような君に。生理男子の俺にも変わらず接してくれる君に、俺はあの時嬉しかったんだと思う。
それから一週間がすぎて、生理が終わった。
星導は「良かったね」といつもと変わらない笑顔を向けた。
そんな星導にどうしてもお礼がしたくて俺は口を開いた。
小柳ロウ「いろいろありがとな、星導」
星導ショウ「いえいえ、当然のことをしたまでです」
小柳ロウ「でも、お前が手を握っててくれたおかげで、安心できた」
星導ショウ「そ、そんな…」
小柳ロウ「この恩はいつか返すから覚えてろよ」
星導ショウ「ふふっ、わかりました」
君は太陽のような眩しい笑顔で笑った。
おれも星導の笑顔につられて、不器用な笑顔だったけど笑った。
あの時だけは生理男子でよかったなと思えた。
おしまい。
最後まで読んでくれてありがとう!
できる限りリクエストに応えました!
至らないところがありましたらコメントで教えてください!
それではまた次回!
またね!!
コメント
4件
この短時間でこのクオリティですと…?それはもう天才ですやん。低頻度&低クオリティなんで見習いたいところですわ…。hsrbが生i理をよく理解してくれててkyngもさぞ嬉しいだろうに😭hsrbスパダリすぎる👏kyng寂しくて泣いちゃうのも可愛いねぇ〜!!😍rbru一生幸せでいてくれ😇💕 リクエスト受けてくださり本当にありがとうございます!!!😭🫶最高の作品でした👍