若藤(付き合ってる)
⚠モブ女出てきます
ご閲覧ありがとうございます!
色々ありますがハッピーエンドです🙂↕️
基本なんでも許せる方のみ読み進めていただくことをおすすめします🪄
(藤)…え……?
_時刻は夜の1時。リビングで1人ソファーに座り、スマホを弄る。
(藤)はぁ…既読つかないし……何してんだろ。どこで飲んでるのかくらい聞いておけばよかった。
すぐ戻るから!
そう言って出ていって4時間、戻ってくる気配は一向にない。
(藤)もしかして捨てられたのかなあ…?
最近の若井はそう思われてもおかしくない態度しかとっていなかった。
藤澤がいくら一緒に出かけようと言っても苦手なはずなのに1人で出かけてしまう。
スマホを覗こうとしてもパッと隠す。
そんな小さなことが積み重なって、藤澤はここ最近ずっと不安と共に生きていた。
(藤)僕はまだ大好きなのにな……
そう呟いて、行くあてもなく家を出る。
風は寒さを帯びて藤澤の頬を撫でた
(藤)う…さむ
(藤)若井の事だし1人でそんなに遠くには行かないよな、
最初に出た道はカップルとネオン看板で溢れたホテル街。
そこら中に立ち並ぶ愛の宿に入っていくカップル達もちらほらと見受けられたが、
(藤)まあここにはいないか、
(藤)…え……?
見覚えのある後ろ姿が見えた。
背に合わないくらい足が長くてスラッとした、毎日のように見てきた体型。
若井だ。
それに1人じゃない。
(藤)女の子……?
隣にはショートヘアでスタイルの良い女性がいた。
(藤)…若井ああいう子好きそー…
あれ、
頬が濡れて、
声が震えて、
手に力が入らない
(藤)やっぱり女の子の方がいいんだ……
なんだかもう笑えてきた。
ホテル街に呑まれていく2人を後目に、背を向けて家へと走った。
(藤)やっぱ男じゃだめだよね、泣
息を切らして帰ってきた我が家には、泣き声と嗚咽だけが響いた。
取り返してやろうなんて気持ちはもう考えられなくて。
そりゃ女の子の方が好きだよね
そうやって自分を諌めるしか方法がなかった。
でもせめて最後に少しだけでも、振り向いてもらうには……?
ジャキッ
(藤)ッゔぇ、っ泣、ぇうッ泣
髪を切った。
使ったことがないバリカンも使って。
だって僕にはこうするしかないと思ったから。
落ちてきた髪の毛が手を覆う。
上手く切れてるかなんてもうどうでも良くて。
泣き疲れて、もう何も考えられなくて。そこから泥のように眠った。
コメント
4件
続き飼いてください!
続きが気になります、、、