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きんとき視点
屋上から教室へ戻り、今は授業中
俺は考えていた
なぜ記憶が消えるのか
この頻度の差は一体何…?
定期的に消えるのではなくて、不定期で消えていく。
それまでの行動も特に共通点なんて全くない
何が原因なのかな…
心理的なものなのだとしたら俺になにかあるはず。
授業が終わってすぐ、 俺は後ろを振り返ってNakamuに話しかけた
kn「ねえNakamu」
nk「ん?」
kn「俺が記憶失う前、倒れる前に、何かいつも同じことしてるとかあった?」
「こういう行動してたとか、こういう発言してたとか。」
kn「もしかしたらそれが関係あるの…」
nk「ないよ」
kn「…え?」
nk「なかった。共通点なんてないよ」
…嘘だ
Nakamuは今嘘ついてる…
やっぱり何か同じことをやっているのかな。
なんで教えてくれないの、?
教えてくれたらもしかしたら改善するかもしれないのに。
kn「な、なんで嘘つくの…?教えてくれないの…?」
nk「…嘘なんてついてないよ」
そういいニコッと笑う
kn「っ、!俺が失う度どんな思いしてるか分かってんの、!?」
nk「っ、」
kr「…どうした…?大きな声出して…」
ぁっ…
クラスのみんながこちらを見ている
kn「な、なんでもない…笑」
「ごめん大きな声出して。」
…このままNakamuと話しても冷静でいれない
kn「…ちょっと頭冷やしてくる。Nakamu。後から話そう」
Nakamuは何も言ってくれなかった
俺は屋上へ行き、ぼーっとしていた
なんで教えてくれないんだろうなあ…
なんで俺にずっと隠してたんだろう…
俺いつも不安だって、怖いって、こんなの嫌だって…
言ってたはずなんだけどな…
Nakamuは俺の事分かってくれてると思ってたのに。
やっぱ、失ってない人にはわかんないか。この気持ち。
経験してないんだもんね。
ズキ
っ、
薬が切れてきた。頭が痛い。
今日は珍しく薬が効いてラッキーって思ってたのに。
俺は2時間目の終わりのチャイムがなるまでずっと屋上にいた
教室へ戻ると
sm「っ、!きんとき、大丈夫か…?」
「俺トイレいってて知らなかったけどきりやんから聞いた。Nakamuともめてるっぽいって…」
kn「…大丈夫だよ!俺がちょっと強く当たっちゃったんだよね…笑」
sm「そっ…か…」
…多分この嘘、スマイルにバレてるんだろうな
まあ嘘はついてないんだけど、隠してるのはバレてる気がする
kn「…授業始まるしそろそろ席戻ろ」
俺はスマイルにそういい、自分の席へ戻った
すると後ろから
「…ごめん…」
と聞こえた
その声は今までNakamuから聞いた事のない声だった
すごく震えている。今にも泣きそうな弱々しい声
kn「っ、俺の方こそ…ごめん…」
そのまま授業が始まってしまったからそこで俺らの会話は途切れた
授業終わり
nk「…ごめんね。何も言えなくて。」
俺の机の横へ立ち、謝りに来てくれた
kn「…なんで教えてくれないの?」
nk「…教えられないんだ。これは絶対。」
Nakamuはそう、強くいった
俺はどうしても聞けなかった
聞いても意味が無いと思ったし。
こう強く言っている、自分で心に決めていることは絶対に曲げない
kn「…分かった。俺の方こそごめんね」