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気付いてくれた君にだけ

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気付いてくれた君にだけ

1 - 気付いてくれた君にだけ

♥

2,061

2023年10月24日

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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・死 表現があります。


わんくっしょん

























────────────

ci「emさん」

突然、上から声が聞こえた。

懐かしい、ふわふわとした声。


em「…久しぶりですね」

彼に花を渡す。

彼は花を受け取ると、私の頬に手を当てた。


ci「あたたかい、」

em「…手冷たいですね」

彼の冷えた手に手を重ねる。

ひやっとする手を温めようと試みる。

そんなことは無意味だと、知っているけれど。


ci「明日から、また雨やね」

em「ですね、雨は嫌いです」

ci「俺もや」

空を見上げてそう言う。

彼も、私も、皆も、雨が嫌いだ。

雨の音で、周りの音がかき消されて、

気づいたくても気づくことが出来ない。

どれだけ憎んでも、どうしようもない。


ci「もうすぐ日が落ちるな、」

em「ですね、」

ci「帰ってしまうん…??」

em「…はい、迎えが来ますので」

ci「次は来年かあ…」

em「すみませんね、明後日に戦争がありますし、」

彼の周りをぱぱっと掃除する。

上から水をかけて、彼の足元に酒を置く。



zm「emさーん!!帰るでー!!」

後ろから大きな声で呼ばれる。

しゃがんでいた足を立ち上げて、返事をする。

すると、zmがこちらに寄ってきた。


zm「やほ、久しぃな」

ci「やほ、元気しとった??」

zm「皆も、俺もな、」

「お前がおらんから、寂しいで??」

ci「…んふふ、すまんな」

「俺もこんなつもりは無かってん、」

zm「……じゃあな、帰ろかemさん」

em「…はい」

zmは、後ろを振り向き私の鞄を取って、出ていった。

彼の声はzmには届かないらしい。


ci「…じゃね、また待ってる」

em「はい、では来年…」

ci「うん!!元気でな!!」

元気よく手を振ってくれたので、振り返す。

彼は満足そうに笑顔を浮かべて、天へのハシゴを登っていった。


そんな彼が、天に登りきるまで、車から見ていた。

雲の中に消えたことを確認して、zmに伝える。


zm「よし、じゃあ帰るか」

em「はい」

車の窓から入る風に吹かれながら、空を見る。

夕日が橙色に輝いている。

彼のことを連想させる色だ。


em「ciくん、今度rbさんの歌聞きたいって言ってましたよ」

zm「じゃあ、来年はrbも連れてくか」

em「よろしくお願いします」


zm「それにしても、なんでemにだけ見えるんやろうな」






そう。





彼、ciはもうすでにこの世に居ない。

彼は、大雨の中の戦争で命を落としてしまった。

大雨の中、彼は必死に私たちに助けを求めていた。

大声を出して。


それでも、雨音で声がかき消されて、

私たちにその声が届くことは無かった。


ただ、私は嫌な勘が働き、ciくんの危機に

気づくことが出来た。

ciくんに駆け寄って、服をかけて、

snさんの所に連れていこうとした。


でも、間に合うことはなかった。





そんな彼の姿、声は、何故か私にだけ

伝わるらしい。






私は、彼のためにも、この人生を生き延び無ければならない。
















短編でした!!

すみません、長く書ける気がしませんでした(

最初、zmさんとciくんの会話、

よく見ると実は繋がってないんですよね。

最初は、ciくんがもうこの世に居ないこと、

emさんが訪れているところは墓ということは

直では書かないようにしてるんですよ!!

連想をすることは出来るんですけどね。


それより、関係ないんですけど、

今凄くチョコモナカが食べたいです

この作品はいかがでしたか?

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