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エウリはベンチに座り、そよそよ吹く風を浴び、相手を待っていた。
「すまない!遅れた!!」
エウリはその言葉に顔を上げた。
「・・・いえ、今来たところです」
「本当にすまない!!」
そう彼は謝る。そして、隣に座り、話した。
「なんか、変な夢見たんだよね」
「・・・夢、ですか?」
「うん、なんか、僕が先生になってて、生徒達に勉強やアスレチックを教えてたんだよね!」
その言葉を聞いたエウリが一瞬驚いたように目を丸くした。
「なんであんな夢見たんだろ?僕、先生って柄じゃないよね?なんだろ?」
彼は大層不思議そうに首を傾げる。すると、エウリはくすくす笑った。
「え、なんで笑うの!?」
「・・・ふふ、いえ・・・」
エウリは笑い、そして、答えた。
「・・・似合うかもしれませんよ?先生という職柄。」
「え!?なんでそう思うの!?」
彼の驚く声に、エウリは笑い、答えた。
「・・・だって・・・“すまないさん”ですから」
彼・・・“すまない”は大層不思議そうに首をかしげた。
「僕だから?それどういうこと?」
「・・・秘密です」
「え!?どういうこと!!」
すまないの驚いた声に、エウリはくすくす笑うだけで、詳しくは教えてはくれなかった。
──その数ヶ月後、“英雄”が担任するクラスに、個性の強い生徒が入学してくるのは、そう遠くない話──・・・
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