龍羽 続き
🏹「フランソワ…どうしてここに?」
フランソワは静かに一礼し、丁寧な所作で手にしていた小瓶を差し出した。
🥖「失礼、羽京様。龍水様に、これをお届けするよう仰せつかりましたもので。」
🏹「ご、ごめん。ありがとう……って、なにこれ、媚薬!?」
その文字に気づいた瞬間、突然後ろから誰かの手が羽京の目を覆った。
🏹「……っ?!」
視界が真っ暗になった次の瞬間、軽い衝撃と共に体がベッドに押し倒される。
🏹「龍水……どうして僕の部屋に、!」
🐉「どうもこうもないだろう。俺は“買いに来た”のだ」
🏹「……?」
🐉「貴様の一夜を、だ。羽京。」
🏹「な、何言って、んっ……!」
手慣れた手つきに、肌をなぞる舌、囁かれる甘く低い声に、羽京の身体は熱くなっていった。
🐉「可愛い声を出すじゃないか。羽京、貴様。」
🏹「、僕だって、男なんだけど……っ。」
🐉「…貴様はどこまで俺を煽れば気が済むのだ?」
🏹「やっ、ちょ、ストップ……んっ!」
声にならない声を漏らしながらも、龍水の手から逃れることはできなかった。
羽京の目には涙が滲み、首筋にはいくつもの傷が刻まれていた。
耳まで真っ赤に染め、息もままならなかった。
🏹「……はあ、っ。」
そんな羽京の姿を見て、龍水は満足げに微笑む。
🐉「はッ、はあ…ここでイかせてしまうのも惜しい。水を用意しておいた。」
瓶の口が羽京の唇にそっと触れる。
汗と涙で視界は滲んでいたが、はっきりと理解できた。
🏹(――これは、さっきの媚薬。)
🐉「……なんだ、飲まないのか?」
🐉(気づかれたか、だが、そうなると…)
羽京はそっと視線を落とし、意を決したように瓶を傾けた。
ごくっ、ごくっ……。
🏹「ぷはっ……」
🏹「これでいい…?ちゃんと、飲んだよ。」
🐉「やはり気づいていたか。だがなぜ――」
🏹「あはは、買われたのは僕だからね。一夜だけでも、主に従わないと。」
頬を染めてそう呟く羽京の姿に、龍水の目がさらに燃えるように光る。
🐉「わかっているじゃあないか、羽京。」
終わり
コメント
1件
え、最高やんっ!! 羽京ちゃんわかってて媚薬飲むとか やばいっ寿命1000年縮まっちまった ぜっ!!(いや何年いきんねん)