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待ってろよ、”俺の颯”
次の日、颯ノ家の前ニ立っタ俺は玄関のチャイムを鳴らス
「……はい。…って、薙…?」
そう颯ハ言ッタ。颯ガ出て来テくレタ。ヤッパリ颯は俺のことが好キなんだナ。嬉シイよ
『うん。来ちゃった。颯』
『うん、来ちゃった。颯♡』
薙はそう言った、何で?怖い、何で薙が僕の家に来たの?僕の頭は疑問が絶えなかった。昨日は大人しく帰ってくれたから、落ち着いたと思ったのに、薙は、薙はこんなのじゃない、
こんな
じゃない!!
「いやだ…帰って…!!」
この言葉は自然と口から出ていた。
普段なら絶対に言わない。僕も驚いていたけど、薙はもっと驚いていただろうな、
そう思った僕は、薙の顔を見る。
「いやだ…帰って…!!」
颯ハ俺ニそう言ッタ。
俺ノ颯ハ照レ屋だかラ。俺から行動ヲ起コサナイト。
『颯、俺、俺な?颯の為を思って来たんだ。なのに帰っては酷いだろ?……だからさ、分かるよな?』
俺ハ颯ノ首ヲ軽ク絞メル、颯ハ苦シソウ。
「な…ぎ…何で…」
颯ハソウ言ッテ少シ暴レタ。
暴レテイル颯モ可愛イ。好キ、愛シテル、俺ノ想イハソレデイッパイダッタ。
僕は薙の身体を思い切り蹴る。…と言っても、あまり力はないから痛くはないだろうな。
薙は驚いたのか僕の首から手を離して、僕の目を見つめる。
『颯…?あれ、俺は今何を…』
薙が、ほんの少しだけ、正気に戻ったように感じた。
颯ガ俺ノ身体ヲ蹴ル。
『颯…?あれ、俺は今何を…』
何で俺は颯に蹴られた、?
記憶がない、そもそもどうやってここまで来た?
あー、そういうことか。
俺は、俺はまともなんかじゃない。
俺もお前らと同じ
なんだよ。
はは、ならもういいな。俺は颯の傍に居る価値がない。
『颯、ごめん、ごめんな…』
俺はそう言い、颯の頭を撫でる。
颯は少し困惑した、そして、嬉しそうな表情になった。
切り
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