実在する方のお名前を借りていますが、
ご本人様には一切関係ありません。
晒し・転載等はご遠慮ください。
何か問題があれば教えて下さると嬉しいです。
すぐに非公開にさせていただきます。
口調・キャラ迷子
捏造・自己解釈
プワが鬼です。
fwhr
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"なにも出来ない子"
"可哀想な子"
"要らない子"
物心がつく前から言われていた言葉。
その言葉の意味を理解しようとすればするほど苦しくなる。
頭がぐるぐるして、気持ち悪くなって、吐いちゃった。
そしたらみんな、"汚い"って、
お父さんお母さんから言われ続けた言葉。
周りの大人から言われ続けた言葉。
それは今でも頭にこびりついて忘れることは出来ない。
今までもこれからもずぅっと僕をくるしめる。
それが辛くて、どうしようもないくらい苦しくて、自分を傷付けた。
それは小さい時からの癖で、自分を守る為だった。
でも、あの人はそんな僕を怒った。
そして、僕のために泣いてくれた。
あの人は僕のことを愛してる。
だからあんな顔を、あんなことを言うんだ。
僕のことを本当に愛してるから、死んで欲しくない。
苦しんで欲しくない。
そうでしょ?
あれから僕が苦しい時、あの人は沢山僕を愛してくれた。
沢山僕のいい所を突いてくれて、快楽で忘れさせてくれた。
飽きることなく、いつも僕のことをどうしようもないくらい愛してくれた。
でも、そんな楽しくてたまらなかった時間は終わりだね。
所詮は鬼と人。
繋がることは許されないんだ。
でも、それでも、僕はあなたを愛していました。
この気持ちは変わりません。
だから、僕のことを本当に愛してるなら、
来世でも僕のことを見つけ出して、愛してくださいね。
あなたが言ったんですからね、
見つけ出すって。
♢
変な夢を見た。
「 あれ、起きたんですね。不破さん 」
「 もうすぐ収録あるらしいので早く準備してくださいね 」
綺麗な目と髪をしたやつが出てきた。
「 …社長ともちさんは? 」
そいつと俺は愛してあってた。
「 もちさんは今日休みで、遅れてくるそうです 」
でも、人間によって離れ離れにされた。
「 ほーん。 」
人間に酷い扱いをされた後、首を切られて殺される。
そんな胸糞悪い夢を見た。
「 ……不破さん?大丈夫です? 」
そう言いながらコイツは俺の顔を覗き込んでくる。
その顔をは夢で見たやつとどこか似ていた。
「 … 縺ッ繧、? 」
口から勝手に溢れ出た言葉は自分で言ったはずなのに聞き取れなかった。
だけど、目の前に居る男は驚いた顔をした後、呆れた顔で寝ぼけてんですか?って言ってきた。
それがむかついたから軽めに叩けば大袈裟に痛いとこいつは言った。
「 ほんまうるせぇな。もうちょい静かに出来んのか 」
「 えー、ひどくないっすか? 」
文句を言ってくるコイツを無視してスマホを触っていたらDに呼ばれた為うるさいともう一度軽く叩いてから収録に向かった。
「 ……やっと、思い出してくれたんですね、 」
嬉しそうに、でも悲しそうな顔をした和服の男が独り、小さく呟いた。