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irxs 二次創作 桃水
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まだ見てる人いるのかな???
この投稿の反応次第でこの先投稿するかどうか判断しようかなと思ってます
「おじゃましまーす!!」
日も暮れた頃、玄関から可愛らしい恋人の声が聞こえてきた。
「いらっしゃい。荷物そこら辺に置いときな」
運良く2人とも予定が空いており自分の家でお泊まり会をしようという話になったのだ。
やっておかなければならないタスクを片付け、リビングでくつろいでいる。
「色々持ってきたんだよ。ゲームとか、ゲームとか!」
「ゲームしかないじゃねえか」
なんてツッコミを入れながら2人で笑いあった。
「せっかくだしなんかやろうよ。あ、ホラー映画もあるよ!」
「ホラー映画って、俺はいいけどいむ見れんの?」
「無理かもしれない」
「じゃあなんで持ってきたんだよ」
あほみたいな会話を繰り広げながら映画を見るための準備をする。
これ結構怖いって言われてたやつじゃん、とか思ったりもしたが言わなかった。
「がちでむりこわい」
再生し初めてから数分。隣に座っていたはずの恋人は俺の上でうずくまっていた。
「だから言ったのに」
「いけると思ったの!!ないちゃん何とかして!!」
なんやねんこいつ。と思った事はさておき…
目の前で泣きわめいてる恋人に唇を重ね合わせた。
「ほら、これで怖くないでしょ」
「~~!//ないちゃんのアホ!変態!!」
「はぁ??助けろって言ったのそっちじゃん」
「そういう意味じゃないし!!」
顔真っ赤にしてわたわたしてるいむを見て、思わず笑いがこぼれる。さっきまで怖がってたくせに、別の意味でパニックになってるのが分かりやすい。
「で、どうする?続き見る?」
リモコンを軽く振りながら聞くと、いむは一瞬テレビの方を見てから、ぶんぶんと首を横に振った。
「むり。ほんとにむり。今のでもう心臓やばい」
「じゃあ消すか」
あっさり電源を落とすと、部屋が一気に静かになる。さっきまで流れてた不穏な音もなくなって、代わりに聞こえるのは互いの呼吸くらいだ。
「……助かった」
ぽつりと呟いて、いむはまだ俺の服の裾を掴んだまま離れない。
「お前さ、怖いなら最初からやめとけば良かったのに」
「でも一緒に見たかったの!」
「結果これだけどね」
「うるさい!」
軽く小突かれる。でも力は全然入ってなくて、むしろ甘えてるみたいで。
少し間が空いて、いむが小さく言った。
「……さっきの、ずるくない?」
「何が?」
「その……急に、ああいうの」
「ああ、あれ?」
わざととぼけると、さらに顔を赤くして睨まれる。
「からかわないで!」
「別に。怖がってるから 気そらしただけだし」
「余計にドキドキしたんですけど!」
「それは知らない」
肩をすくめると、いむはむーっとした顔のまま、でも結局俺の隣にぴったり寄ってくる。
「……じゃあさ」
「ん?」
「ホラーじゃないやつ見よ。安心できるやつ」
「いいけど。ゲームとかは?」
「今日はいい。なんか、こう……ゆっくりしたい」
珍しく落ち着いた声でそう言うから、少しだけ意外に思う。
「……珍しい」
「たまにはね」
そう言って笑ういむは、さっきまでの怖がりっぷりが嘘みたいに柔らかい顔をしていた。
ネトフリで適当に映画を選んで再生する。今度は穏やかな音楽が流れて、さっきとは全然違う空気になる。
しばらくして、いむが小さく呟いた。
「ねえ、ないちゃん」
「んー?」
「……さっきの、もう一回は?」
「え?」
思わず見返すと、いむは視線をそらしながらも、しっかり俺の袖を掴んでる。
「こ、怖いの消えたけど……その、別に嫌じゃなかったし」
「……お前さあ」
呆れ半分、でもちょっとだけ笑いながら。
「自分から言うようになったのな」
「うるさい!!」
顔を隠そうとするいむの手を軽く掴んで、そのまま引き寄せる。
「はいはい。じゃあご要望通り」
さっきよりは少しだけゆっくり、触れるだけのキスを落とす。
「……っ、ばか」
小さくそう言いながらも、今度はいむは逃げなかった。
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