夜「へー…これまた無惨な死に方だねぇ…」
由「少なくとも、今日は食欲無くなるわね…」
グロいかもしれないので、表現は言えないが、とにかく食欲が無くなる死体だった
それも今、指名手配中の犯人の。
かろうじて残っていた指紋から判別出来たらしい
敢「…なんかな…」
由「どうしたの、敢ちゃん」
敢助が頭を抱える
敢「どうも、どっかで見覚えがあるんだよな…」
諸「私もです」
高明も見覚えがあるそうだ
夜「へぇ〜…ま、私の関わっている事件では無いと言う事で」
由「それは何で?」
夜「だって、私が長野県警に来てからの一ヶ月、指名手配犯なんて事件に関わってないし、その前も関わってないし」
諸「つまり、蒼が抜けてからの事件…そういう事になりますね」
手をひらひらさせる
夜「じゃ、頑張り給え〜」
敢「おいおい…殺人は捜一の担当だってのによ…」
諸「⋯」
・
夜「性格悪い奴ってのは、何処にでも居るもんだな」
ある手紙を見つめる
夜「ほんとは私に捜査して欲しい癖に、ずるい奴だな…w」
カタン…と机から立つ
夜「…降谷に電話でもすっかなぁ…」
群青色の空を見上げる
プルルル…と虚しい音が署内に響く
ガチャ
降『何の用だい?君から電話するとは珍しいね』
夜「急にしたくなって‥ね。墓参り以外で会わないからさ」
少し笑みを零す
降『僕も君も、組織に潜入している身だからね。今度、東京にある喫茶ポアロに来てはどうだい?』
夜「喫茶ポアロ…安室透としている?」
梓さんて人と仲良かったよな…
降『あぁ。ヒロに教えられてから、結構料理はうまくなったんだぞ』
夜「最初は料理のさしすせそがヤバいラインナップだったもんな‥ww、あの時は笑ったよ」
少し笑う
その行為だけで、人は幸せになれるのだと思う
降『それで、僕に電話して来た本当の用は?』
夜「ふふっ…やっぱ降谷に隠し事は出来ないか…」
少し_
夜「少し…疲れてしまってね」
降『蒼が珍しいね』
珍しくなんか無い
いつも疲れていた
萩が死んだあの日から_
降『萩が死んだ日から?』
夜「‥へ?」
呆気にとられた声を出す
まさか、わかっているとは思わなかった
降『蒼は昔っから判りやすいんだよ』
夜「まじか…長野県警には隠し通せてるんだけどな…」
少し笑みを零す
夜「昔っから、皆にはバレバレだったな…」
降『すぐ泣くからね』
夜「なっ…」
少し赤面する
夜「なんでずっと覚えてんだよ!!」
降『だいぶ皆の印象に残っていると思うけど?』
夜「くっそ…降谷はまだ覚えてるか…」
少し悔しい
てか、普通に恥ずい。
夜「だぁー!話してると恥ずい!!覚えてろ!」
降『銃の腕前でかい?』
夜「それは普通に負ける…」
何気ない時間が一番好きだ。
こうやって、なんともない事を話すのが好きだ
夜「時間取ってごめん、公安の仕事あるよね」
降『大丈夫だよ、こうやって何気ない事を話せるのも、蒼だけになってしまったからね』
夜「…ま、大丈夫。私は死なない」
降『僕こそね』
通話を切る
夜「降谷のおかげで自信がついた気がしたよ」
頑張ってみるよ_松田
そう思いながら机の上にメモを残し_
・
敢「…は?」
由「だから!蒼がいないのよ!」
由衣が血相を変えた顔で言ってくる
諸「どうやら、残されたのはこのメモだけのようですね」
”ちょっくら上、行ってくる”
敢「これって…」
”上”
信じたくは無いが_
諸「どうやら、そのままと捉えた方が早いみたいですね」
敢「くそ…」
あいつ…何処に…
コメント
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続き待ってます! 頑張ってください!😊
新作来たァー!