みんなで花火、できるかな?
そうるさんのリクエストです!
夜、庭に出ると、ちょっと涼しい風が頬をかすめた。
「はなびあつい?こわいの?」
楽しみだけど不安な莉犬。
なーくんは「よし!ろうそく付けるよー!!」って張り切ってるし。
なんか文化祭前みたいな空気で笑えてくる。
俺は花火の袋を開けて、1本ずつ渡していった。
「莉犬、火が近いから気をつけろよ?」
「はぁい!」って返事はいいけど、手は小さく震えてて、ドキドキしてるのが分かる。
「さとちゃん、一緒に持って、」
「よし!一緒にやろ!」
最初の火花が散った瞬間、莉犬は「うわぁ!」って後ずさりした。
でも、俺の袖をぎゅっと掴みながら、火がちりちり広がっていくのを見て、顔がぱぁっと明るくなる。
「…きれい……!」
小声でこぼした言葉に、俺は思わず頷いた。
なーくんはその横で、「ほら、見て見て!俺の花火さとみくんのピンク!」って自慢げに言ってる。
「ぼくもさとみくんのやる!!」ってぷんすこしてる莉犬が可愛くて思わず俺もなーくんも笑顔
最後は、3人でしゃがみこんで線香花火を並べて灯した。
火花がポトッと落ちるまで、みんな無言で見つめて、少し寂しい空気。
消えた瞬間に「終わっちゃったぁ、」って莉犬 が名残惜しそうに呟いた。
俺は2人の顔を見て、つい笑ってしまった。
「ま来年もまたやろうな?」
莉犬はにこっと笑って、なーくんは「うん、約束!」って元気よく返してくれた。
夏の夜の匂いと、残り香の煙。
その中で3人並んで座ってる時間が、花火よりずっと眩しく感じた。
コメント
3件
みんな可愛すぎる...!!!! 毎回のお話全部大好きです! 更新ありがとうございます
赤くん可愛いです!! 主様上手すぎます!!続き待ってます!!
なーくん子供みたいで可愛い!でもやっぱり莉犬くん可愛すぎてやばい!続き待ってます!