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【はじめに】
こちらnmmnを取り扱っている作品です。
非常にデリケートな界隈となっております。
スクリーンショット・コピペ等、どのような手段であろうと、**第三者またはSNSへの拡散は禁止**とさせていただきます。
拡散行為を確認した場合、**即刻このアカウントごと削除**いたします。
ご理解頂けると幸いです。
⚠️nmmn⚠️
⚠️fwak⚠️
⚠️微モブ女⚠️
aknの失恋ものです
夜の帳が街を覆う頃、俺たちはいつもの居酒屋で盃を傾けていた。
笑い声と箸の触れる音、グラスがぶつかる軽い音。日常のすべてが、まるで絵画の一部のように静かに、そして鮮やかに俺の心に刻まれていく。
「明那、ちょっと写真撮ってもええか?」
ふわっちが訊ねる。スマホを手に、少し申し訳なさそうな顔をして。
俺は眉をひそめ、グラスを置きながら問い返す。
「え、なんで?」
「彼女が…ちょい厳しくてな〜」
ふわっちの言葉に、胸の奥で小さな痛みが広がる。
俺は一瞬、黙り込む。笑おうとするのに、声がどこか震えてしまう。
それでも、いつもの明るい調子を作って、口を開いた。
「え〜笑 彼女さん厳しー笑」
ふわっちも、苦笑まじりに小さく笑う。
「定番のやつ、やめろやw」
俺たちは笑い合い、酒と会話で夜を埋めた。
けれど、笑いの裏に潜む不安や、ふわっちに対する心の片隅の想いは、簡単には消えない。
俺は心の奥で知っている。ふわっちから友としてしか見られない現実と、彼へ向ける笑顔の裏にある自分の恋心。
時が過ぎ、居酒屋を後にする。
夜の街は、光と影が入り混じる世界。
時間が過ぎるのも早いもので、居酒屋をでてふわっちと解散した。
太陽が沈み、世界中が静かだとさえ思える夜なのに、渋谷の街から騒々しさが消えることはなかった。
暗くなった道で歩みを進めていると無意識のうちに、距離を縮めたくなる心と、彼の大切な恋人への敬意が交錯する。
「そらそうよな…いないわけ、ないよな」
俺は小さく呟き、自分に言い聞かせる。
けれど、胸の奥の微かな疼きは、どうしても消せない。
足を止め、夜風に吹かれながら、再び囁く。
「そっ、かぁ……きびしー…」
瞼の奥に、静かに熱い涙が溢れる。
恋心を抱きながらも、届かぬ想い。
それを隠すために、俺は笑顔を貼り付ける。
歩くたびに靴音が響き、冷たい風が頬を撫でる。
ふわっちへの想いは、友達としての距離感に縛られ、心をもどかしく締め付ける。
だけど、こんな夜でも彼の笑顔が浮かぶと、どうしようもなく心が暖かくなる。
諦めようとしているのに、夜の闇は容赦なく心の隙間まで飲み込む。
笑顔を保とうと口角をあげても、胸の奥の切なさは増すばかりで、足元の影は長く伸びていった。
人影もまばらになった夜道で、俺は立ち止まり、静かに涙を拭った。
誰もいない夜空に、独りぼっちの心を預けながら、ふわっちへの想いを、そっと心に抱きしめる。
笑いと涙、友情と恋心。すべてが混ざり合う夜。
部屋のドアを閉めると、夜の街のざわめきはすぐに遮断され、静寂が広がった。
だが、心の中のざわめきは消えない。
俺はゆっくりと床に腰を下ろし、スマホを握ったまま、ふわっちの顔を思い浮かべる。
口に出した軽い笑いの裏に、こんなにも胸を締め付ける痛みが隠れていたのだと、改めて認識する。
手のひらに熱を感じ、自然と瞼が重くなる。
熱いものが込み上げ、気付けば静かに涙が零れていた。
嗚咽ひとつ立てず、ただ静かに、夜の闇に溶けるように流れていく。
「ふわっち……」
名前を呟く声はか細く、部屋の壁に吸い込まれていく。
笑いながらも、どうしようもなく切ない夜。
友達として過ごす日常の温かさの裏で、手の届かぬ恋が、心の奥で静かに燃えている。
夜は深く、窓の外に流れる街灯の光も、静かに揺れる。
涙を拭いても、まだ心の奥はざわつき、ふわっちのことを思うたびに胸がぎゅっとなる。
「そっかぁ…彼女さん、厳しいんやな…」
一人呟く声に、涙がまたひと粒落ちる。
けれど、笑いを作ったあの自分の声も、ふわっちへの想いも、すべてが愛おしい。
友達として、そして心の奥で恋心を抱きながら、俺はただこの夜を抱きしめるしかなかった。