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高校生活が始まって、一週間が経った。
新しい制服、新しいクラス、新しい友達——。私は慣れない環境に必死だった。
「華恋、次カフェ行かない?」
同じクラスの**橘ひまり**が笑顔で誘ってくれる。彼女は私が一番最初に仲良くなった子で、優しくて落ち着いた雰囲気の子だった。
「うん、行く!」
新しい環境に馴染もうと、私は積極的に友達を作るようにしていた。でも、そのせいで——。
**《悠真》「今日電話できる?」**
**《華恋》「ごめん、友達とご飯行くことになっちゃった!また明日でもいい?」**
そんなやり取りが増えていった。
悠真とは毎日LINEしてるし、大丈夫。会えなくても、ちゃんと繋がってる。そう思い込んでいた。
でも——。
**《悠真》「そっか、また今度な」**
悠真の返信が、どこか素っ気なく感じた。
(気のせい……だよね?)
でも、小さな違和感が胸に残ったまま、私はスマホをそっと伏せた。
ーー続く。