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この話はフィクションです。
奇病の設定はアレンジしています。
何事も無く私達は駅に着く事が出来た。電車が来るまでにまだ時間があったから、星海と話す事にした。
「ねぇ、星海は今日遊園地で何したい?」
そう聞くと星海は嬉しそうに答えた。
「私は美味しいものが食べたいです。今日行く遊園地限定ドーナツとかがあるんですよ!!」
「へぇ」
「だから、今日は朝ごはん抜いてきました!!」
「そうなんだ、」
そんな事を話しているとアナウンスが聞こえてきた。
《 特急✕✕号は△乗り場に到着します。》
「あっもう電車来ちゃった…もう少し先輩と話したかったです……。」
「電車の中でも話せるでしょ。」
「あっそうですね。」
「なら先を急ぎましょう!!」
そう言いながら私達は電車に乗り込んだ。
駅の中は人が少なく私達含めて10人程度だった。
「人少なくて良かったですね!」
「そうだね、私も満員電車は苦手だから……。」
電車の中は人も少なく乗り心地がよかった。何よりも星海が隣にいるのが1番嬉しかった。
友達と何かをするのがこんなに楽しいなんて。
昔の私に教えてあげたい。
そんな事を考えていると星海が話しかけてきた。
「先輩は奇病児でしたよね?」
私はその言葉を聞いた瞬間ゾッとした、私はこの言葉が1番嫌いだ。
そのせいで親にあんな事をされてるから。
「そうだけど……。」
「良かったぁ、私と同じ人が居るなんて。」
「え?」
どうゆう事、星海も『奇病児』なの?
「私、ハート病と天死病の奇病児なんです!!」
「先輩はどの奇病児なんですか?」
「私は宝石病と死性愛の奇病児……。」
「そうなんですか。教えてくれてありがとうございます……。」
この事を聞いた星海は少し悲しそうな顔をしていた。
多分私も今はそんな顔をしてるのだろう。
そこからの会話は『奇病児』と言うワードはひとつも出なかった。
電車に乗ってから1時間ぐらいたった時に私達は電車を出た。
駅を出てすぐ近くに観覧車が見えた。
すごく大きくて私はその場で立ち止まってしまった。
「わぁぁぁ!!」
私は子供みたいに目をキラキラさせて喜んでいた。私達は早速遊園地に入った。
遊園地に入ってすぐ人の多さにびっくりしてしまった。
「うわぁ人がいっぱい。」
「平日なのに凄いですね……」
「あっ!!そうだ。」
そう言うと星海は私の手を掴んで引っ張った。
「手繋いだらはぐれませんね。」
「/////?!」
そう言うと星海は真っ直ぐ前を向いて歩き出した。私は恥ずかしくて星海の顔をが見れなくなった。
やっぱり私は星海のことをもっと知りたい。
そう思ってしまった。
✂————— キ リ ト リ —————✂
ここまで読んでくれてありがとうございます!!
今回のおまけは愛華羽のお母さんの過去について説明しようと思います!!
愛華羽のお母さんは元々優しい性格でみんなから人気のある人でした。そんなある日合コンに誘われて行ったのがお父さんとの出会いでした。
合コンで猛アタックされて付き合ってしまったお母さん。そこから体の関係になるのは早くお母さんは愛華羽を身ごもってしまう。当然お父さんに言ったのだが、
「奇病同士の子供は醜いから要らない、下ろすなら金やるから俺に関わるな。」
そう言って別れた。
相手にとっては遊びだったらしい。
それでも愛華羽を下ろすことはなく無事出産した。
生まれてすぐの愛華羽はそれはそれは美しくてお母さんは涙を流しながら喜んでいた。
たとえ醜くてもお母さんは精一杯愛すつもりでした。でも綺麗に生まれてよかったと心から喜んでいた。
出産を終えて家に帰る時お母さんはお父さんに会ってしまった。
「そいつ無事に産まれたらしいな…しかもとびきり美人らしいじゃんw」
「今更何よ……!!」
「そいつを貰いに来たんだよ。」
「そいつって名前じゃないわ、この子は『愛華羽』って名前があるの。」
「そんな事はどうでもいんだよ。それより愛華羽って奴をよこせ!!」
そう言うとお母さんから愛華羽を取上げて去ろうとしていた。
「返して、愛華羽を返して!!」
「お前も愛華羽を金目的で育てるんだろ、それならこれやるよ。」
そう言うとポケットから封筒を投げて去っていった。
「ウッ…うゥ……...こんなモノッ……。」
封筒の中には300万程入っていたがお母さんはこんな汚いお金は使えるわけがなくただただ泣くしかできなかった。
探偵を使って愛華羽を探したりもしたがあいつの親が資産家だから裏で手を回されていたそうだ。探偵も期待していた情報は得られなかった。それでも探していたお母さんを目障りだと思ったのか、夜何者かが家に入ってきて殺されてしまった。
もちろん犯人はお父さんが雇った殺し屋だ。
見つかったのはその次の日でお母さんは顔が分からなくなるほど殴られていたらしい。
その事を知ってから愛華羽はお父さんの事を憎んでいる。
唯一お母さんが出産直後に撮っていた写真を入手した。そこに写っているお母さんは今にも泣きそうな顔をして喜んでいた。
それを見た愛華羽はお母さんの子供で良かったと思った。
……
…
すごく長くなってしまいました。
次は星海の家族について説明しようと思います!!
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