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テラーノベル(Teller Novel)
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⚠️死ネタ表現あり




遺書を書いてみた。

なにか書き留めときたくて、それと……

貴方に、遺したかったから。

朝の5時21分、カーテンの外側はもう眩しくなってきている。

腫れた赤いまぶたを閉じて、貴方は寝ていて。

ほんのちょっぴり聞こえる寝息を聞いて、ふと切なくなった。


貴方は生きてる。

生きてるの。

僕もまだ生きてる。

生きてるよ。


ここから飛び降りて、飛び降りて、しまえば……

大嫌いなものと離れられる。

僕の悩みの種と、命と、全部から離れて。


でも、大好きなものとも離れちゃう。

メンバーのみんな。いつも見てくれて、辛い時には励ましてくれて、僕の力になってくれる視聴者さん。


そして、大好きな貴方。


全部お別れだね。

でももう、決めてしまった、から。どうにもできない。逃げられない。

もう決めたの。揺るがない、揺るがないよ。大丈夫。もう決めた、……から。

決めた、決めたの……



「……、ぅ……っ、」




なんで感情がこぼれてくるんだろう。

自分で決めたのに。もうこうするって、思ったのに。

怖い夢でも見たっけ。







カーテンを開ける。

外はもう眩しくて。

自分の中の暗い部分が見えてしまいそうな感じが、怖かった。

何かに怯えていて、逃げようにも上手く逃げられなくて。

そんな自分が朝日に透かされて見えた。

今まで隠しきってきた本当の自分が、全部透き通って、あなたに気づかれてしまいそう。



貴方に伝わってしまうのが、もう手遅れなのに怖くて。

体の中をぐるぐるとさまよい続けた暗い、深い感情が、逃げ場を失い、全て目から零れた。

悔しかった。貴方を守るどころか、こんなに情けない自分が。


助けすら求められなかった。


こんなにも苦しいのに。


遺書、は書き終わった。あとはこれを机に置いて。



ちょっとの勇気を出すだけ。




ぼんさん、書いてあること、ちゃんと全部読んでくださいね。

迎えに来るのは、あと数十年は先でいいですから。

まだ迎えに来ちゃダメですよ、ぼんさん。

後輩のことちゃんと引っ張って、たくさんのこと僕の代わりに教えてあげてください。

僕ができなくって、今ここで終わりにしてしまった続きを。




いっぱいつくりあげて……








ばいばい、また逢う日まで。

あとは任せましたよ。









僕が愛していた、世界で1番大切な貴方へ______________________

🦍🍆見えちゃった。

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コメント

6

ユーザー

と”す”さ”ん”( o̴̶̷᷄ - o̴̶̷̥᷅ ) 最高ですおやすみなさい(は?

ユーザー

なんかすげぇ(語彙力は食べました( ゚Д゚)マズイ)

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