⚠注意事項⚠iris
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赤×桃
赤side
白紙のノートに題名を書く。
「俺の遺書」
しかし、そのノートを開いているこの部屋は、メンバーの家の空き部屋。
もしかしたら…とその気持ちを必死に隠す。
夜、月が輝く晴れ模様。
そのノートにはこれまでの思い出や、出来事。
ほとんどが楽しかった事だ。
次に書いたのは
これまでの経緯。
学生時代にやられてきた事。
メンバーへの隠し事。
今までの辛かった事。
思い出せば出す程、胸がギュッと縮められる。
他にも────
ポロッ
ノートに落ちる大粒の水。
今日は泣かないって決めてたのに。
メンバーとの沢山の思い出、今では宝物だよ?
「赤ちゃ~ん!来て来て!」
「赤~?はよしないと置いてくで~?」
「赤ぁ……今日は俺と(」
「赤~?あ、此奴のことなんかほっとけ笑」
「赤~?歌上手くなったなぁ!」
そして、皆口にしてくれた言葉。
「“無理すんなよ”」
まるで家族で。信用出来るお兄ちゃん達。
馬鹿キャラだけど、話し始めると会話が尽きない水っち。
子供組をまとめてくれる。けどふざけたがり屋な白ちゃん。
幼児退行するけど、思考が冷静で、大人な青。
筋トレばっかしてるけど、歌ではピカイチな黒。
そして、ブラコン過ぎるけど、しっかりリーダーとして、社長として引っ張ってくれる桃くん。
赤「ぁ゙ぁ゙っ……ポロッ」
こんな大事な人達。
だけど……今まで
「こいつうっざw」
「こいつと話したら呪われるぜ~?w」
「邪魔。さっさと片付けて。」
「赤なんて友達じゃない。要らないから。」
フラッシュバックしてくる黒色の思い出。
そのせいで…そのせいでっ……!
~~~~~
窓を開け、ベランダへと出る。
明日……飛び込もう。
俺の家より高いかなり高い…ベランダから。
この…暗闇に。
そして…光に。
そう誓い、窓を閉め、俺はベットへ潜り込んだ。
桃side
強い光が差し込む朝。
桃「明るっ……」
昨日は俺の家に上がり込んで。
休みだから2日間ぐらい泊まらせてくれ~って。
でも、まだ寝てるしょ。
そう思い、俺は赤が寝ている部屋をノックした。
予想通り、部屋から反応は無し。
桃「はぁ…入るよ。」
ガチャッ
我ながら空き部屋だと思われないレベルの完備。
赤が寝ているベットの向かいの机に、1冊のノートを見つけた。
何時もならほっとくが、今日だけは見逃せなかった。
ペラッ
ノートをめくる音。
1ページ、また1ページとめくって行く。
6ページ程に差し掛かった所で、とてつもなく長い文章が見えた。
桃「……。」
それにはメンバーとの楽しかった事。
赤が死にたいと思った事。
メンバーに話していない苦しくて、辛い過去。
そして……
俺の遺書
という文字。
桃「……ウルッ」
きっと…此処で書いたということは、赤は見て欲しかったんだろうな。
自分を認めて欲しかったんだろうな。
わかんなくてごめんね。
そう思うと、絶対
「桃くんは悪くない」
って言ってくるだろうから、心の奥底に閉まっておく。
パタン
とノートを閉じて、ノートを元の位置に戻した。
桃「赤~?起きろぉ~!」
今日の夜、迎えに行こう。
黒く染っている赤を。
赤side
月が辺りを照らす。
今日が…俺の命日なんだ。
もう…解放させて。
ガチャッ
窓を開けて、ベランダへと出る。
そして…柵に足を掛けた。
グイッ
突然服を引っ張られ、後ろに倒れる。
だが、痛くは無く、後ろで誰かがそっと抱きしめた。
大きな手。大きな体。
桃「よいしょっ笑」
桃くんが俺を抱き上げ、ベットに座り、膝の上に俺を乗せる。
桃「はい逮捕。笑」
優しい瞳。透き通った桃色の綺麗な瞳孔。
もう俺の目は涙目で、視界が緩んでいた。
だけど、何故か桃くんの瞳だけはくっきりと見えた気がした。
桃「も~、早く言えば良かったのに笑」
「ごめ、なさっ……」
桃「辛かったんだよね、きっと。」
桃「心の中で言い訳しな?笑」
そう言い、優しくぎゅっと抱きしめてくれる彼。
今なら身を委ねても良いのかな…。
中の気持ちを吐き出しても良いのかな。
ごめんなさい。桃くん。
桃「お疲れ様、何時も。」
赤「ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ……ポロッ」
誰かに抱きしめて欲しかった。
誰かに愛して欲しかった。
でもそれが、その人が今目の前に居る。
お疲れ様。
その言葉を求めていた。
助けて欲しかった。
桃「頑張ったね。」
そう言い彼は優しく頭を撫でてくれた。
自分が満足出来る、その瞬間まで。
𝑒𝑛𝑑
中途半端で申し訳ないです……!
コメント
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7日間毎日投稿1日目.ᐟ 良ければ反応してくださると幸いです.ᐟ