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ニキしろ SS
夏の匂いがする。段々と暑くなっていく世界の中で、俺は引きこもって撮影して編集してを繰り返している。そろそろクーラーを付けないと暑くなってきた。そんな季節だった。同じ屋根の下で暮らしているニキも同じような生活を送っていた。ウォーターサーバーも活躍していて、夏らしい生活になってきたと感じている。しかし、あまりにもパソコンに目を向けすぎて目が疲れてきた。アイス休憩でもしようとリビングに向かう。
「ニキ〜」
「どしたのボビちゃん」
「アイス〜」
「あぁいいよ、チョコミント入ってるはず」
「ありがとなー」
ソファーで携帯を見ていたニキの隣に無意識でぴたっと座る。リビングも涼しくなっていたために心地いい。
「ボビちゃん近いよ」
「ええやろ」
前よりアイスがすぐ溶けるので、指を時々舐めながら食べ進めていた。
「ボビちゃん可愛いねー」
「なにがや」
「よしよし」
「撫でんな」
「犬みたいに食べてるのねー」
「犬やないわ」
ニキはアイスを食べているだけの俺を見てニヤニヤして撫でてくる。最近こういうのが多い。撫でた腕をそのまま俺の肩に回して引き寄せて来る。
「たーべーた、ゴミ捨てるから」
「置いといていいよ、僕がやっとく」
「ええよ、自分でやるから離してや」
「やだー、最近ボビー編集ばっかでイチャイチャさせてくれないんだもんー」
「仕方ないやろ、案件もあるんやから」
「やだやだ!えっちなことしようよ〜」
「忙しいんよ!後にしてくれ!じゃあな!」
編集の途中で抜けてきたため、ニキの腕を除けて部屋に戻って編集の続きを始めた。
何時間かやって、気づいた時には夕方だった。やっと20分尺の動画の編集もある程度終わり、少しゆっくりしようと思ってベッドに転がる。スマホを片手に転がったはいいものの、SNSの巡回くらいしかやることがない。ふと、ニキのツイートが目に入る。さっき撮ったのか、数分前の自撮りの実写ツイートだった。モザイクがあってもかっこいいものはかっこいい。これが俺の男なのだから贅沢だと思う。ふと、写真の顔を見ながらさっきのニキの言葉を思い出してしまった。ニキの言った、「えっちなこと」とはなんの事だったんだろう。確かに最近そういうことはニキとあまり出来ていなかった。ニキの写真をぼーっと眺めて考える。最近してなかったこと、ニキに触れられていないところ。考えてるうちにうずうずして、気持ちがムラムラしてくる。
「……ニキ、ごめん」
SNSのニキの自撮りの写真を見ながら、そっと自分の体を触る。直接下に触れるんじゃなくて、胸に手を伸ばす。すっかり癖になった。すぐに敏感なところに触らないで、周りをそっと撫でる。まだ触らない。まだ、触らない。
「……っ…ん……は、ぁ」
ニキの写真をたまに見ながら、自分の手を動かしていく。胸の周りを撫でて、自分で身体を愛撫していく。身体が熱くなってきて、興奮して、もう欲しい、欲しいってところで。
「ひぁ…っ……あぁ……っにき……っん……っ……ん、きもち……ぃ」
これを何度か繰り返す。撫でて、触ってを繰り返す。焦らして、焦らして、焦らして触る。
「あっ……あ、う、うぅ……にき……っは、ぁ……っあ、ぅ……んぅ…きもち、あっ♡」
焦らして触る。自分で触れてるだけなのに気持ちよくて声が出る。熱が自分の中に溢れていく。気持ちよくて、ふわふわする。
「うぅ…っ、うぁ……にき、にき……ィっ……く……ッんんっ……ッ♡♡」
乳首だけで情けなく軽く果ててしまう。しかもニキの名前を呼びながら。我に返って、声がニキにバレてないかをドアを見て確認した。開けられてないから、バレてないと思う。
イッたのに、下を触っていないし出してもないからまだ気持ちはムラムラしている。なかなか熱が収まらない。携帯に映るニキの写真をまた眺めて、俺は思い立ってベッドから立ち上がってニキの部屋に向かった。
「……ニキ、開けていい?」
「はーい、いいよー」
「急にごめ」
「なーに、編集終わった?」
「ん、まぁね」
「そっか。何しに来たの?」
「あぁ……えっと…」
「言ってみな?」
「…ん」
俺は椅子に座るニキに優しくキスをした。いつも自分からキスするのは気恥しいため、ちょっと緊張する。
「……どしたの」
「た、たまには……な」
「珍しいね?」
「……黙ってろ」
俺は喋るニキを黙らせるようにもう一度唇を塞いだ。次は軽いキスではなく、少し舌を絡めるような甘いキス。今は主導権を俺が握っているが、ニキの舌が甘くて気持ちよくてこっちが蕩けてしまいそうになる。
「…っは、ぁ……裕太?」
「ね、来て……」
ニキをベッドに呼ぶ。腕を引いて連れてきて、ベッドに無理やり横にさせる。ニキは困ったような顔をしている。
「裕太、何?」
「ニキは、そのままでいて」
「……っん…」
ニキの上に覆い被さるように重なってまたキスをする。ニキはまだびっくりしているのか、俺のキスを丁寧に受け入れつつ呼吸が少し苦しそうに聞こえる。その声がとてもエロく聞こえて興奮する。俺の舌を受け入れて、絡めあって、ニキのそれが少しずつ動いて反応していることに気づく。もちろん、俺自身もニキを求めていた。
「…っは、ぁっ…裕太、まって?」
「嫌、待ちたくないから……そのままでいて」
ニキのそれに洋服越しに触れる。大きくなっているのがわかるし、熱を帯びている。服の上から、ゆっくり触って刺激する。
「っあ………裕太、だめ」
だんだん大きくなっていくそれを眺めつつ刺激を繰り返す。ニキの呼吸が荒くなって行くことを確認して、下着を脱がした。いつも俺の中に入っているそれをしっかり目視してしまってドキドキが止まらない。これが俺の中にこれから入ると思うとナカが疼いてしまう。
「ニキ……ごめん」
「……どうした?」
「俺…さっきの、ニキの写真見てさ」
「あぁ、さっきツイートしたね」
「……ちょっと、そういうことしたくて……その……いい?」
「……いいよ、おいで。裕太も脱いで」
「ん……」
ニキに言われて、大人しく服を脱いでしまう。
「裕太の好きなようにしていいよ」
「いい……の」
「いいよ。ほら」
俺は言われるままに、好きなようにした。ニキのそれを優しく撫でて刺激する。ニキは荒い息遣いで俺をたまに見つめてくる。興奮した俺は、それを口に咥えた。
「っ……! 裕太、だめ……っ」
優しく舐めて、少し吸ったりする。裏側を舌でなぞる様に動いて刺激して。ニキの声がそれに合わせてどんどん甘くなっていくことが分かる。
「っあ……っ、裕太…っ、まっ……て」
「きもちぃ?」
「う……っ、ん……きもち…」
ニキの反応を見ながら、苦しいけれど奥まで口に含んで動く。その苦しさに涙目になってしまうけれど、興奮して堪らない。早く入れたい。早くニキが欲しい。その気持ちで無意識で自分のそれを手で握ってしまう。
「……ゆ、うた?」
「……ん?」
「自分で、触ってるの」
「……っ!?あ、あ……いや、違……ぅ」
「悪い子だね、僕を気持ちよくしてるのに、それで自分も気持ちよくなっちゃうんだ」
「ちが、ちがう、その……」
「もう欲しいんでしょ。分かるよ。もうトロトロになってるの知ってるからさ」
「……ニキは黙っとって」
「なぁに、触ってほしくないの?」
「ニキは寝とって……ぎゅってして、お願い」
俺は上からニキに覆い被さるようにぎゅっとする。ニキは俺を抱き締め返してくれた。そして俺は、自分から出ている愛液の滑りを使って後ろを解す。そっと指を当てて、お風呂でいつもやっているように、ニキに抱きしめて貰いながら解していく。ニキを求めすぎて、すぐほぐれていく。1本から2本、すぐ俺の中に入っていく。ニキは黙って俺を抱きしめ続けていた。ある程度解れて、もう耐えられないほど興奮したところで、ニキに腕を離してもらう。
「……っ、はぁ…っ、にき、そのままでいてな」
「裕太、今日どうしたの」
「……えっちなこと、したいんやろ?」
「え…」
「今日の昼、言うとったやん」
「……あぁ、言ったね」
「…………叶える、から。見てて」
「裕太、いまだめ、まって」
「……っ♡♡ あ、っ……は…ぁっ……ぁあ♡」
俺は固くなったニキのそれを、自分でナカに挿れた。グッと奥に来る感覚が気持ちよくて、それだけで果ててしまいそうになる。重力に任せて動くため、騎乗位の形は本当に奥の奥まで届いてしまって目がチカチカする。気持ちよくて、腰が勝手に動き出してしまう。ニキのものを奥の方まで飲み込みたくて、何度も動いて刺激する。
「は…っあ、あっ……裕太……だめ……っ」
「んっ♡♡んぅ……ぅ……あ、あッ、あ……きもち?きもちい?」
「きもち……い、よ、裕太」
「……はは、今日は俺が…っ♡ してやるから」
「……へぇ、ほんとにできるかな…ッ!」
「あ゛ぁっ…っ?!♡♡ あっ♡♡はあぁっ…っうぅ♡♡」
下から思い切り奥を突かれて盛大に感じてしまう。身体がビリビリする。気持ちよくておかしくなりそうだった。
「だめだよ裕太……そんな、可愛いことしちゃ……っ」
「ひ、ぁっ……あ゛ぁ…っ♡♡ まっ、て、まって……ぇぇっッ♡♡」
「待たないよ、ほら……ここ、好きでしょ…っ!」
「んぅ…ッうぅ…んあぁあ゛っ♡♡」
「はは、イッた……?」
「…はぁ……っ♡♡ぁ……っ」
持ち上げられるように下から突かれるのが好きすぎて情けなく果ててしまった。ニキの腹には白濁とした液体が少し散らばった。
「裕太が悪いんだよ、そんなふうに誘うから」
「はぁッ……あ……ッ…♡」
「まだ俺がイッてないよ?裕太がしてくれるんでしょ。ほら、動いて」
「ん…♡ッ……ぁ、っあ…はぁ……ッ♡♡う…ぅッん…あ、あっッ、あ゛ッ♡♡」
俺はニキに言われるまま動く。自分の気持ちいいところに何度も当てるように。奥をトントンと突いて、何度もグチュグチュ音が鳴る。ニキの顔を見ながら動くことで、たまに目が合ってナカがキュンとしてしまう。
「はぁ……きもち……ぃ……裕太、イきたい…?」
「あ゛ッ♡♡はぁ……ッ、あっ……いぎだぃ…ッ♡♡おく、奥ほし……ぃ♡♡」
「じゃ…イかせてあげるね…ッ!」
「?!!?!……ッ?!?♡♡♡♡ッ…♡♡」
その瞬間、あまりにも強い快楽に堕ちてしまい、言葉が出ないまま果てた。腹の奥でぎゅっとニキを求めて締まって、気持ちいい。全身がビリビリして、目の前が真っ白になって、ニキ以外見えない。
「裕太、おいで」
「んん…っ」
さっきまで主導権を俺が握っていて、ニキの上にいたはずなのに、あっさりと攻守交替してしまった。俺はいつも通りニキの下にいる。俺を見下ろす顔がまた綺麗で見とれてしまった。
「可愛かった、そんなにしたかったの」
「……ん」
「こっち来る前、1人でしてたんでしょ?」
「し、して…ない」
「でも、脱いだ時もうトロトロになってたよ」
「んん…」
「ナカ挿れてあげるから、自分で触ってね…っ」
「あ゛っ♡♡ うぅッ…う、ぁ、あっあ、あ゛♡」
「ほら、胸触るの……っ、好き、でしょ」
「うぅ…ッ♡♡ うぁ……、あっああ、あ゛…♡♡」
俺はニキに奥を突かれながら、自分で乳首を触る。胸とナカの気持ちよさが重なっておかしくなってしまいそうになる。声が抑えられない。
「エッロ……可愛い……ッ」
「ああっ…♡♡ むり……ッ♡♡ むり、イく……いく、ィっちゃ……ぅ…ッあ゛っ♡♡」
「いいよ…ほら、僕もイく……ッから、イけ…!」
「あ゛っあぁあ゛っ……ッ♡♡♡♡」
ニキが果てる感覚が中に伝わる。それを感じて俺も無様に果てる。もう何回イッたのか分からない。目の前がチカチカ光って、恍惚としたニキの顔がみえる。目の輝きが綺麗で好きだった。
「裕太……」
「なぁに……にき…」
ニキは俺に覆い被さるようにして抱きついてきた。まだ熱が篭っていて、熱い。
「誘ってきたの、珍しいね。可愛かった」
「……別に」
「もっと好きになっちゃった」
「体目的……と、ちゃうよな?」
「違うよもちろん。でも、好きな人にこうやって誘われちゃったら好きになるよ」
「……そう」
俺はそっとニキを抱きしめ返した。
2人で風呂に入って、体を流し合う。夜は特に配信の予定もないし編集も落ち着いていたために、2人で映画でも見ようとなって、髪を乾かしあった後、リビングに落ち着いた。
俺はまた無意識でニキ隣にピタッと座った。
「最近ボビー距離近いよね」
「そうか?」
「嬉しいけどね」
「この距離なら、すぐ撫でたり……ぎゅってしたり、できるやろ」
俺はニキにそっと体を委ねた。
ニキは俺を愛おしそうに撫でながら、一緒に見る映画の提案をする。