テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
~~~
「 … ん “ ~っ 」
『 紅音終わった ? 』
「 はい終わりました 。 」
あれから一月程経ち 、
輝会長も僕を呼ぶ時「 紅音君 」から「 紅音 」へと自然に呼び名が変わっていた 。
なにか源会長に「 茜 」と呼ばれてるみたいで気分は悪くない為 、 そのままにしている 。
『 僕も 、 一応終わったかな 。 』
「 それ前も言ってましたけど絶対仕事残ってますよね 。 」
輝会長が前にそう言った時
まだ資料が5枚以上残っていた 。
『 あ 、 バレちゃった 』
「 溜め込まないで僕に相談すれば良いものを 、… 」
「 会長の仕事量が半端なく多いのは認めますけど 、 」
実際 、 会長と僕の仕事量はかなり差がある 。
これが生徒会長と副会長の差なのか 、
まぁ中学1年と2年ではかなり知識の差がある 、
今世の僕は中学1年 、 仕事が出来る範囲がかなり狭いと思われている 。
一応高校生の生まれ変わりだから中学の仕事何て全然出来るんだけどな 、
『 ほんと 、 生徒会長と副会長の差がありすぎるよ ~ 。 』
『 生徒会差別だ ~ 、 』
「 はいはい 、 少しください 。 」
まだ残っている資料を2.3枚取り 、
ペンを手に取る 。
僕が黙々と仕事をしていると 、 会長が此方をずっと見ている 。
嫌 、 本来お前の仕事何だから残ってる資料やれよ 、
って言いたい所だが相手はあの源会長じゃない 、
輝会長にそんな悪い態度をとったらきっと怒られる 。
… そう思ったらずっとそれで笑顔だった源会長は結構悪趣味だったんだな 、
「 何ですか 、? 」
『 いやさ 、 前手伝ってくれた時は疲労困憊だったから気付かなかったけど 、 』
『 その資料 、 1年生の君じゃ出来ないと思うんだけど 、 』
「 え 、… 」
最悪だ 、 そんな事考えていなかった 、
いつも源会長を手伝っていた癖が仇となって帰って来た 。 …
資料をよく見ると今授業をしている範囲よりも
断然先の問題ばかり 、、かと言って生まれ変わりと言っても信じてくれないだろうし …
「 … えっと 、 勉強 ! 勉強してるんですよ ! 」
「 先の勉強をしておきたくて先にしてるんですよね ~ 。 」( 汗
勿論咄嗟についた嘘だ 、
今世は特に勉強をしていない … その 必要が無いからだ 。
『 そっか 、 … でも君テストの順位何時も平均だよね ? 』
「 あ 、 ぇっと 、っ 」
そうだ 、 今世は目立ちたくないし 、 アオちゃんとも会っていないから
高い点数を取る必要もないし 、 いつも平均点を取っているんだ 、…
にしても 、 なんでこんなに揚げ足を取ってくるんだ っ !
『 … 』
また黙り込んだ 、
勉強をしていると言う前も今のような沈黙の間があった 。
僕がこんなに揚げ足を取るような事をしている理由は簡単 、
蒼井茜の生まれ変わりだと言う確信を取る為だ 、
紅音には悪いが 、 これも確信を得るため 、
モヤモヤしたままではまともに仕事も出来ない 。
普段ならこんな仕事紅音の手伝いが無くともすぐ終わる 。
なのに紅音が何時も手伝う羽目になるのも全部このモヤモヤのせいだ 、
僕は何よりも早く確信を得たいのだ 。
「 … 今の範囲苦手なんですよね ~ ! 」
「 僕何故か2年生の範囲の方が得意で ~ 。 」
『 ふ~ん 、 』
… まぁそう言う事もあるだろうが
沈黙の間は何だったんだろうか 、
別にそう言う事なら正直に言えばいいしすぐに答えられるだろう 。
やっぱり蒼井の生まれ変わり 、 … いや 、 まだ確信をするには早い 、
確信するにはまだまだ時間がかかりそうだ 。
会長は気が済んだのか仕事を進め始めた 、
僕はほっと胸撫で下ろし 、 仕事を進める 。
でも何故あんな揚げ足を取るようなことを 、 何か僕に気になる点があるのか ?
もしかして僕を「 蒼井茜 」と確認する為とか … 。
いや 、 そんなことは無いだろう 。 僕と同じ生まれ変わりがいるとは考えにくいし 、
でももしかしたら源会長だって事も 、… 嫌 、 流石に確信するには早走りすぎだ 、
第1 、 そんな偶然起きるはずがない 。 そんな奇跡は 、 人生で1度あるかないか 、…
コメント
6件
フ ォ ロ ー 失 礼 し ま す 🙇 続 き が 楽 し み で す .ᐟ .ᐟ
続きが楽しみです!
必死になってる茜くんきゃわぁぁ😆🫶💗 早くお互いの正体を知ってくれぇ、🫠