テラーノベル
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初ノベル!!
ぜひ温かい目で見ていただけると嬉しいです!
prtg
地雷さんちゅーい⚠️
冬の朝
さっきまで朝ごはんを作っていた俺の手は指先が真っ赤だ
冷気が部屋を埋め尽くす
そんな中、階段を上がる足音だけが響く
そしてちぐを起こそうと部屋に入ると気持ちよさそうに布団にくるまっていて
「かわい、」
そう思った
しかし朝ごはんも冷めてしまうのでちぐに声をかける
「ちぐー」
「朝ご飯できたで」
「はよおきや」
少し揺さぶってみると
「ん…まだねるぅ…」
「さむいのやだ…」
そしてちぐは絶対起きるまいと言うようにさらにふとんを強く握る
こうなったらもういくら声をかけようと起きないのでとあることを考えた
「こうなったら…」
「ほらっ…!」
そう言って冷たい手でちぐの頬に触れる
「つめたっ…!?」
「目、覚めたか…?ww」
「もぉ…びっくりした…!」
そう言いながらちぐは身を起こす
そうして今度はベットに座ったまま布団にくるまる
「ちぐが起きないのが悪いんやん」
「そうだけど…」
「にしても冷たすぎじゃない?」
「そうか…?」
「冬の時期なんてこんなもんやろ」
「じゃあ俺があっためてあげる!!」
「隣座って!」
そうして隣に座ると俺にもふとんをかけて2人でふとんにくるまる
さらにちぐは氷のような俺の手を握って
「2人でくるまるともっとあったかいね!」
そう言って笑うちぐの手はすごくあったかくて
つい俺も微笑む
「あったか…w」
「そうでしょ!!」
ちぐが嬉しそうに満面の笑みを向ける
そんな笑顔が
握ってくれている俺より小さな手が
温もりが
全てが愛おしくて
そんなとある冬の、当たり前のようで幸せな朝
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