⚠注意
レオクラ 若干シリアス
時系列謎 メアド交換してます。
1
白いような光が目に激しい衝撃を与える。
少し古びていて、木の独特な匂いと香ばしい匂いで懐かしい雰囲気がただよう店の前。
「、?!今撮っただろ」
いつもより大きい声が出ていた彼 クラピカは、中性的な見た目で、フリージアの花を彷彿とさせる黄色の髪を揺らし振り返る
「さぁなー」
撮ったのがワザとなのがあからさまなので、目を逸らしながら自分でも笑ってしまう。
「せめて許可を取れ!」
「別にいいじゃねぇかよーでっ、どうせ許可しねぇんだろ!」
「すごいな、当たりだ」
「えっ、冗談で言ったんだが、、いや流石に撮ってもいいだろ?!」
「ダメだ」
クラピカはそう言っているが、満更でもなさそうに ふっ と少し息を吐いた音が聞こえた、内心嬉しいのだと思う
「一体何を買ってきたのかと思ったら、カメラか」
四角く、真ん中の丸が飛び出てレンズになっている想像しやすい一般的なカメラだが最近では見かけないし、ある意味珍しいだろう。
「何故それを買ったんだ?カメラなら普通にあるだろ。」
「まぁ見てろって 」
撮った時に出てきた黒く長方形の薄い物を、自慢するかのようにクラピカの顔の前に差し出した
「!、フィルムカメラか」
「正解!いいだろこれ!」
そこには先程撮った写真が映し出されていた が、
「ふっ、フィルムなのはいいが酷いな」
「は?!なんでだよ」
見ると、こっちを向いて目を細めているのまでは分かるが、髪の毛や、円を広げたようなヒラヒラした服がとてつもなくブレている、、
「うわ、、まじか」
「っ傑作だな流石だ」
「笑ってんじゃねぇ!」
自信満々というように出したのに、あの写真だった事になんとも言えない差恥に襲われ、でかい声が出た。クラピカはなんとか堪えてはいるが口元に手を当て小刻みに震えてさっきと段違いで笑っているのが分かる。
「ふふっやはりレオリオは面白いな」
「喜んでいいのか分かんねぇよ、」
さっきは恥ずかしさであまり顔を見ていなかったが、改めて顔を見ると、少し眉を細めて困ったように笑ってるクラピカは、とても無邪気に見える。正直驚いてしまったけれど、笑っている事自体があまり無いのもあり、その顔が今はなにより微笑ましい
「ニヤケて何見てるんだ、」
そう思っていたのもつかの間、通常時のいつもの顔に戻ってしまった。
「なんでもねーよ、あっ!」
「?なんだ急に」
「今の撮っときゃよかった、」
「?何を」
キョトンとした顔をした後、探るのがめんどくさくなったのか違う話しになった。
いつの間にかそんな顔すら愛おしいと感じてしまっていた。
あの時は、また撮れる、またすぐ見れる、そう思い気にせず終わらせたが、今はもうあの純粋そうな笑顔は見られないような気がしてならない、困ったあの顔もいつ見れるのだろう
「ほんとに撮っときゃよかったな、」
会いに行って笑わせてやりたい、。
ランプが小さく光り本棚が並んだ薄暗い部屋で1人、ブレブレの写真を手にして冷や汗が出ていた。それに気づいたら、気持ちを噛み砕くように、あの写真を後が付く程握っていた。
2
忘れかけていたさえした、手の内の機会から着信音と振動が伝わり我に返った。
何分こうしていたのだろうか、短かったような気もするし長かったような気もする、
時計も置いていない薄闇の空間で、頭の思考を巡らせる事に集中してしまった。
とにかく時間を確認しなければ、
携帯の電源を入れると、少し痛く眩しい光
と一緒に見えたのは見た事が無い量の通知の件数だった。
「なんだこの量、嫌がらせか?」
とは思ったが、実際仕事仲間にそんなしょうも無い事をする奴は居ない、それとも何か仕事であったのだろうか、送り主は誰かと手をすべらせた。
「レオリオ、」
びっくりしてしまった 何故今送られてきたんだ、。
だが、さっきから座っているだけで、無駄な時間を作ってしまっている、考えてる時間も無さそうだ。
急いで開いて、内容を確認した
送られてきたものを見た時に一瞬頭が真っ白になって、しばらく何も考えられなくなり、静かだった音が更に聞こえなくなった。随分前の写真、 それまで白黒に見えていた物がその時見えていた色になって、あの時に臭った古い店での独特な木の、だが好ましい匂いが、繊細に思い出が蘇る。
隣ではアイツが、背が高く、落ち着きのない動き、断言すると駄目なやつだが、、安心できるアイツが、
「あ、目が覚めた?」
落ち着きのある声ではっとして体を起こした。白い電気、白い天井で明らかにさっきとは違う部屋で困惑したが、センリツが居るのと、横になっていたのはきっとそういう事だろう。
「ここは、私は寝ていたのか、」
「疲れてたのねぐっすりだったわ」
頭が真っ白になったのは疲労のせいだろうか。
「悪い、今現場に戻る、」
「今日はもう休んだら、?隈もすごいし 」
「いや、まだやる事は山ほどある、」
「まだ時間はあるわ 大丈夫よ。」
「、、そうだな。」
本当はすぐにでも戻りたいが、また断ると彼女は意地でも休ませるだろう、。申し訳ないけれどまた横になった。
「 珍しいわね、今日は貴方の音少し穏やかで、どこか安心してるわ、何かあった?」
「あった、かもしれないな、」
久しぶりに少し笑えた気がする。
それでもレオリオに返信はしてやらないが
コメント
4件
いいね数は覚えておくべき。 最高だった