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ヌッシ
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皆さんこんにちわまたはこんばんわ
どうも主です。
これはようこそ実力至上主義の教室へという作品の妄想作品です。
学のクラスは文化祭でメイド喫茶をやることになりました!ですが普通のメイド喫茶とは少々違う様子….
主はアニメしか見ていないため、知識が足りない部分もあります。ご了承ください。
本作品は、[ようこそ実力至上主義の教室へ]のキャラクターや世界観をお借りした、個人の趣味による非公式の二次創作です。
原作および公式企業・関係者様とは一切関係ございません。
キャラクターの性格改変・独自設定 カプ要素等が含まれます。
ご了承ください
それではどうぞ
メイド喫茶編 午前
文化祭当日。
三年Aクラスの出し物、“メイド喫茶”は校内でもかなり話題になっていた。
「男子がメイドをやるメイド喫茶らしいぞ」
「しかもレベル高いって聞いた」
「三年Aクラス本気すぎるだろ……」
そんな声が飛び交う中。
控え室では、堀北学が静かにネクタイ――ではなく、メイド服のリボンを整えていた。
「……なぜこんなことになった….」
黒と白を基調にしたクラシックなメイド服。
長身のせいでスカート丈が少し短く見えるのが余計に腹立たしい。
だが。
「堀北! 次ホールお願いします!」
「……分かった」
学は一瞬目を閉じ、覚悟を決める。
(やる以上、中途半端は許さん)
それが生徒会長としての矜持だった。
そして数分後。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
完璧、その言葉以外表せられないほど。
笑顔。
姿勢。
声色。
どれも自然すぎて、初見ではまず堀北学だと気づけない。
女子たちがざわつく。
「え、あの人やばくない?」
「顔綺麗すぎ……」
「めちゃくちゃ似合ってる……」
そんな中、店のベルが鳴った。
「お帰りなさいませ。ご主人様!」
そう反射的に言い、学は営業スマイルのまま入口を見る。
――そして固まった。
入ってきたのは、綾小路清隆、堀北鈴音、そして一年生数人。
最悪だった。
だが学は一切顔に出さない。
「こちらのお席へどうぞ」
完璧な接客。
一年生たちは普通に感心していた。
「うわ、レベル高……」
「本物みたいだな」
「声も落ち着いてるし……」
鈴音もまだ気づいていないらしい。
「三年Aクラス、本当に力入れてるのね」
学は内心少し安堵する。
――このまま乗り切れる。
そう思った瞬間だった。
綾小路が、妙に静かな声で言った。
「こんなことも堂々とやるなんてすごいですね、堀北先輩」
数秒、空気が止まる。
「…………は?」
最初に反応したのは鈴音だった。
一年生たちも一斉にメイド姿の学を見る。
そして。
「えっ!?」
「は!? 生徒会長!?」
「うそだろ!?!?」
完全に騒ぎになった。
学はゆっくり綾小路を見る。
笑顔のまま。
だが目だけが怖い。
「……綾小路」
「はい」
「後で来い」
「褒めたんですけどね」
「ど こ が だ…?」
その横で、鈴音は兄をまじまじと見つめていた。
「兄さん……」
「言うな」
「……似合いすぎてるわ」
「言うなと言っただろう」
その声には怒りが混じっていた。
だが一年生たちは止まらない。
「いや待って、本当にあの生徒会長なの!?」
「気づかなかったんだけど!」
「え、普通に綺麗……」
「脚長……」
学は無言でこめかみを押さえた。
しかし店員として崩れるわけにはいかない。
学は深く息を吐き、完璧な営業モードへ戻る。
「……ご注文をどうぞ、ご主人様方」
その切り替えが逆にプロすぎて、周囲がさらにざわついた。
綾小路は完全に面白がっていた。
「先輩、徹底してますね」
「お前のせいで全部台無しだ」
「でも似合ってますよ」
「フォローになってない」
すると一年男子の一人が、ぼそっと呟く。
「俺……ちょっと惚れたかも……」
隣の男子が勢いよく振り向いた。
「お前正気!? 男だぞ!?」
「いや分かってるけど!!」
「いやあいつの気持ちも分かる気がする!!」
軽く混乱状態だった。
その時、綾小路が静かにメニューを閉じた。
「じゃあ先輩」
嫌な予感しかしない。
「萌え萌えきゅん、お願いします」
学の営業スマイルがぴくりと引きつった。
数秒、空気が止まる。
「……は?」
「この店のおすすめらしいですよ」
完全に面白がっていた。
鈴音が即座に綾小路を見る。
「綾小路くん、さすがにそれは……」
「でも、ほら、メニューに乗ってますし」
「お前な……!」
――そして、運がいいのか悪いのか。
「こちら、オムライスセットでーす!」
と、学のクラスメイトが頼んでもいないオムライスセットを運んできた。
しかもよりによって、綾小路の前へ。
湯気の立つオムライスが机へ置かれる。
店員役の女子生徒は満面の笑みだった。
「ご注文の品、お待たせしました! “萌え萌えきゅん”付きで美味しくなりますので!」
「おい」
学が低く制止する。
だがもう遅い。
周囲の女子たちは大盛り上がりだった。
綾小路は静かに学を見上げた。
「先輩、注文入りましたよ」
「……お前、本当に覚えてろ」
「見たいです!!」
「堀北先輩お願いします!!」
逃げ場がない。
学はしばらく沈黙し――ゆっくり息を吐いた。
「……生徒会長として、やる以上は完遂する」
その瞬間、空気がざわつく。
堀北学はゆっくりオムライスの前へ立つ。
黒いメイド服の裾を整え、営業用の笑顔を浮かべる姿は、無駄に堂々としていた。
それが逆に破壊力を上げている。
周囲の一年たちは完全に固まっていた。
「え、待って……」
「本当にやるのか……?」
「いやでも生徒会長だぞ……?」
学は一度目を閉じ、覚悟を決めたみたいに息を吐く。
その耳はもうほんのり赤い。
だが背筋だけは完璧に真っ直ぐだった。
「……おいしくなーれ」
ざわっ、と空気が揺れる。
学は逃げない。
むしろ生徒会長として完璧にやり切る気だった。
「萌え、萌え……きゅん」
指でハートを作った瞬間。
店内が一回静止した。
そして次の瞬間。
「ッッッッッ!!??」
「やば!!!!!!」
「破壊力がッ!!!!」
女子たちの悲鳴みたいな歓声が飛ぶ。
一年男子たちも完全に顔を真っ赤にしていた。
しかし、学にとってまさに地獄。
その横で、堀北鈴音は片手で顔を覆って震えていた。
「鈴音?」
学が心配したように呼ぶ。
鈴音は顔を隠したまま、小さく呟いた。
「……尊すぎます……」
「お前まで何を言うんだ」
「兄さんが悪いのよ……」
声が妙に真剣だった。
一方、綾小路清隆だけは静かだった。
ただじっと学を見ている。
学はそれに気づいて眉を寄せた。
「……綾小路」
「はい」
「お前が一番の元凶だからな」
「でもやってよかったです」
「先輩、とても可愛かったですよ」
「っ……」
学は視線を逸らし、そのまま踵を返す。
完璧な姿勢。
完璧な接客。
で帰っていったけれど。
戻っていく後ろ姿の耳だけが、どうしようもなく真っ赤だった。
綾小路はその耳を見ながら、小さく目を細める。
「……あれは反則だな」
「綾小路くん、分かるわ」
鈴音が真顔で頷いた。
最後までお読みいただきありがとうございました。
よかったら、感想などをコメントで教えてくれるとうれしいです!
コメント
1件
あおいさん、第2話読んだよ!めちゃくちゃ面白かった〜!堀北先輩がメイド服着てる時点で最高なんだけど、綾小路に「萌え萌えきゅん」強要されて、プロ意識で完璧にやり切る姿勢が熱すぎる🔥 その後の耳が真っ赤なギャップは反則だわ…笑 一年男子が「惚れた」って言う気持ち分かる。続きの午後編、絶対読みたい!