コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は体が透けている。この時点で察している人もいるかもしれない、だけど少し遠回しな言い方をしてしまったね。
私は俗に言う幽霊と言うやつだ。私もまさか自分がこんな形でこの世に残るなんて思ってもみなかった。
ただ、どうして幽霊になってこの世に留まっているか、私はすぐに理解した。私には未練がある。
私は生前、恋をしていた
優しい顔をした男の子だった。
きっとこの恋が終わらない限り私は成仏しない
はたから見たらラッキーじゃんなんて思えるかもしれない。
でも、ラッキーだなんて、私は思わなかった。
いや、思えなかった。
だってこの恋は私が諦めないきゃ終わらない。
おとぎ話の世界じゃないんだ。
幽霊と人間が恋するなんて叶うはずがない。
なのに、私はどこかでこの恋は叶うんじゃないか、そんな淡い希望を抱いている。そんなおとぎ話の世界に私はいるんじゃないかそんなことを思っている。現に私はこうやってこの世に存在しているのだから。
だから、きっと叶うよね?