あなたside
あなた「((シェリンさんにお礼出来てない…))」
あなた「((何にしよう……、))」
あなた「そういえば……」
シェリンさんはいつも私と話す時
何故か寂しそうな顔をする。
そして私は何かを
忘れている気がする。
シェリンside
リンリン……
シェリン「依頼人ですかね?✨✨」
明那「行ってみましょ!」
扉を開けるとそこには…
あなた「こんにちは(^^)」
笑顔でそう言う (あなた)さんだった
あなた「あの……倒れた時のお礼を……しに来ました!」
シェリン「どうぞ中に入って下さい 立ち話もなんですし…」
あなた「えっ…ではお言葉に甘えて……」
(あなた)さんはお礼に……と手作りのお菓子を沢山くれた
とても懐かしい味。
あなた「シェリンさん大丈夫ですか?」
シェリン「えっ…何故ですか?」
あなた「泣いて……ますよ?」
シェリン「えっ…」
僕はいつの間にか泣いていた
懐かしい味に 気付かぬうちに涙していたのだ。
シェリン「ああっ!」
シェリン「大丈夫ですよ!」
あなた「……」
あなた「シェリンさん……」
あなた「なんでいつも私と話すときに」
あなた「悲しい顔をするんですか?」
あなた「初めて会った時に…覚えてませんか? って言ったのは一体なんだったんでしょうか…」
あなた「聞かせて下さい。」
シェリン「…」
思わず黙ってしまった
嬉しいはずなのに
言ってはいけないんじゃないか?と思ってしまう自分がいる。
明那「シェリンさん」
明那「言いましょう。」
僕の背中を押したのは
三枝くんだった
シェリン「ですが……」
明那「シェリンさんはそれでもいいんですか?」
明那「思い出してもらわなくても…」
明那「いいんですか?」
三枝くんは悲しい顔をして僕に言った
シェリン「ダメです…」
シェリン「絶対に!」
明那「それでこそシェリンさんです!」
明那「頑張って下さい!」
シェリン「はい!」
シェリン「実はですねーーー」
僕は(あなた)さんに全てを話した
僕が(あなた)さんの幼なじみと言う事。
だけどその佐峠勝に誘拐された事
それから僕は一生懸命(あなた)さんを探した と言う事。
だけど途中 (あなた)さんは
頭を抱えて倒れた。