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君を信じきれなかった

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君を信じきれなかった

5 - 2人っきり♡

♥

560

2024年04月29日

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最終回です

どうぞ!

⚠太中⚠

⚠BL⚠

⚠監禁⚠


中也の後ろを歩いていたら中也が突然私に声をかけてきた。

中也 「なぁ…後ろじゃなくて隣歩けよ」

太宰 「え?」

思ってもいなかった言葉で私は驚いた。

太宰 「いいの…?」

中也 「駄目だったら言わねぇだろ、それに」

中也 「お前は何時も俺の隣か前にいる」

太宰 「!……そっか…」

私は嬉しくなった。

でも、それと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

4年間…私は中也の隣にも前にもいなかったのだ。

いるとするなら中也から離れた位置。

中也 「変な事考えるんじゃねぇよ?」

私の思考を読んだかのように中也は私に声をかけた。

中也 「悪ぃのは全部俺なんだから…」

中也のどこが悪かったのか、私にはよく分からなかった。

だって、中也は織田作を撃ってもいない。

なんなら被疑者だ。

はぁ……もうわからないや。



駐車場に着いたところで中也は足を止めた。

中也 「……いんだろ?出てこいよ」

「チッ!」と言う舌打ちの声が聞こえたと同時に前から見覚えのある顔がでてきた。

部下 「お久しぶりですね、太宰幹部」

そう、私の元部下だった。

太宰 「久しいね…」

中也 「……単刀直入に聞くが、お前だろ?織田を殺したのは」

部下 「その通りです。」

私は何故?とも思ったが、答えを出すのに10秒もかからなかった。

中也 「はぁ……殺すなら、俺で良かったじゃねぇかよ…」

部下 「そうですね…最初は貴方にしようと思っていました。」

中也 「……」

太宰 「でも、中也は首領のお気に入りだ」

中也 「だから諦めたって訳か」

部下 「その通りです。首領のお気に入りを殺してしまえば、首領は本気で犯人を探すでしょう。」

太宰 「中也が殺せなければ、殺すのは誰でもよかったの?」

部下 「勿論です。太宰幹部を壊すのでは無く、犯人に仕立て上げればなんでもよかった。」

なんて幼稚な考えだ…と私は思ったが、私の部下からすれば相当な事だったらしい。

部下 「なのに、中原幹部があの銃を握ったからッ!!」

中也 「…」

太宰 「中也……」

中也 「?」

太宰 「中也は何故、私に嫌われるとわかっていながらも私の指紋が着いた織田作の拳銃を持ったの?」

中也 「……」

中也 「織田は太宰の友人だ。」

太宰 「だからと言って…」

中也 「手前は教授眼鏡も失った。」

太宰 「ッ…」

中也 「なのに、なんで織田を殺した犯人にならなくちゃならねぇんだよ…」

「意味わかんねぇだろ…」っと中也は凄く悲しそうな顔をしながら私を見てきた。

太宰 「でも…君が犯人になる必要なんて」

中也 「俺の事を、初めて認めてくれた奴で…初めて俺を愛してくれた人だったから……」

太宰 「ッ…!」

中也 「手前は、太宰が俺の為に怒ったのが気に食わなかったんだろ?」

部下 「はい。」

部下 「太宰幹部は、お優しい方だから貴様の…失礼な態度を許していたのだッ!」

中也 「…」

部下 「太宰幹部だけじゃない、尾崎幹部も貴様が何かしたからッ…」

そこ迄言われて私は何故か、腹の底から煮えたぎる黒い気持ちが抑えられなくなった。

太宰 「僕は優しくなんてない。中也は特別なのだよ?昔はポートマフィアと敵対していたが、昔の仲間を救う為にポートマフィアに入った、これを聞いたら誰でも中也の事を驚いた目で見るだろうね。何故だか君には分かるかい?」

部下 「いいえ…」

太宰 「中也は、仲間を裏切って自分だけ生き残る道もあったのだよ。それなのに中也は自分がポートマフィアに入りその仲間たちを助ける道を選んだのだよ…」

部下 「そんな事なら俺にも!」

太宰 「君にできるなんて言えるかな?」

部下 「は?」

太宰 「中也はその仲間に殺されかけたのだよ?毒を塗った刃物で腹部を刺された、それなのに中也は自分を殺そうとした奴らを逃がす道を選んだのだよ」

部下 「……」

太宰 「しかも、紅葉さんに何かしたって言ったね?そんな事したらみじん切りにされるよ?」

部下 「では何故ッ…」

太宰 「首領も、僕も紅葉さんもみんな中也の人柄や実績等を見てる。勿論君達の事も見ていたよ?でもね、君達は比べ物にならないくらい中也は色々な仕事をしていたのだよ」

中也 「太宰…もういい……俺は大丈夫だから」

中也のか細く、少し震えた声が私の耳に届いた。

太宰 「……中也…」

中也 「其奴は処分されるから…その係が俺になっただけだから……」

太宰 「…そう……」

そこから中也は異能で私の元部下を殺した。

仕事は終わったというのに、中也はそこから動こうとしなかった。

太宰 「中也?」

中也 「太宰…」

太宰 「なぁに?」

私は今凄く甘く、怪しい声を出したのだろう。

中也は目を見開きこちらを見つめていた。

嗚呼…なんて綺麗な目で私を見てくれるのだろうか……

中也 「太宰…俺さ、消えたいんだよ」

太宰 「え?」

中也 「この世界から、俺という汚い存在を…」

太宰 「君は汚くなんてない…」

中也 「ありがとな…」

中也が汚い存在だったらこの世に生きている人間全員がゴミ同然だ。

太宰 「どうして消えたいの?」

中也 「もう…疲れたんだよ」

太宰 「この世から中也の存在を消せばいいの?そうすれば私とずっと永遠に一緒にいてくれる?」

中也 「?」

太宰 「又、昔みたいに私と恋人になってくれる?」

中也 「馬鹿言ってんじゃねぇよ…」

中也 「俺は、太宰の事4年間ずっと忘れたことなんてなかった…」

その言葉1つで私は生きて行ける気がした。

太宰 「じゃあ中也」

中也 「なんだ?」

太宰 「中也をこの世界から忘れさせてあげる」

中也 「え?」

私は中也の為だったらなんでも出来るし、何でもやる。

太宰 「私ねいい方法を知ってるんだ♡」



そこから、中也の了承を得て私は中也の存在をこの世から忘れさてた…

中也の事を知っているのはこの世で経った私1人だけ。

太宰 「中也〜♡ただいま♡」

中也 「おう、おかえり」

太宰 「敦君に中也の事を話したらね〜」

太宰 「中也さんって誰ですか?もしかして恋人さん?!って言われたの〜」

中也 「余り人虎を揶揄ってやるなよ?」

太宰 「うん♡」

太宰 「あ、そうだ!」

中也 「どうかしたか?」

太宰 「なんか食材足りなかったりしない?」

そう、私は中也をあの日以来家から出していない。

だから私が食材や家事で必要な物を全て揃え、買ってきているのだ。

中也 「あー…明日カレー作ろうと思ってるんだよ」

太宰 「カレー!」

中也 「おう、明日は織田の命日だろ?だから」

なんて優しいのだろうか…

まぁ、私以外の名前が出てくるのは少し嫌だけどね

中也 「だから人参とか、カレーに入れてぇもん買ってきてくれ」

太宰 「はーい♡」


そんな会話をしながら今日も私は中也を独り占めする。

誰もいない、2人っきりの家(愛の巣)で♡




これでこの話は終了です

なんか終わり変な感じになってしまってすみません!!

次回の作品も是非見てください!!

この作品はいかがでしたか?

560

コメント

7

ユーザー

ぇぇぇぇもう最高すぎます😭 こんな神作品作って下さりありがとうございます!!楽しく読ませてもらいました😺

ユーザー

お疲れ様です。 最後まで、優しくいられる中也が、凄い! みんなの記憶から、中也を消しちゃうなんて、「どうやったら、出来るのかな?」って考えちゃいました。

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