テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Prolog___
中学三年の卒業式。 俺はずっと好きだった人に告白した。本当は告白する気がなかった。いや、そんな勇気、俺にある訳ない。ただの意気地無しだ。
けど、そんな俺にも好きな人ぐらいはいた。俺は昔から他人の顔色を伺って生活してきた。まぁ、親戚からの俺の扱いがあってからなのか引っ込み思案な性格で、あまり陽気な感じではなかったため、みんな俺に話しかけるのは何かを確認する時だけだった。
けれど彼女は違かった___
第1話
「えっと〜、君!一ノ瀬くん?だよね!!」
「え、」
「だから〜!私、席替えで一ノ瀬くんの隣になった萌歩美!!田中萌歩美!」
「あ、えっと..俺は一ノ瀬です、」
「知ってるよ(笑)これからよろしくね」
「!はい..!」
これが彼女に初めて話しかけられた瞬間だった
正直いうと最初話しかけられた時は普通にびっくりしたし、失礼だけど萌歩美さんは有名な一軍女子だったからカツアゲでもされるのかと思った。けど、人から話しかけられたのが久しぶりで嬉しかった
授業中__
「んねぇ、一ノ瀬くんってさ下の名前ってさ”四季”っていうの?」
「え、あってるけど急にどうしたんですか?」
「いやさ、日誌見てたら一ノ瀬くんの名前があって、そこに四季って書かれてたから一ノ瀬くんのフルネームなのかなって思っただけ」
「そうなんですね」
「いや反応薄いってぇ!(笑)もっと他に何かあったでしょ!!」
「あ、すみません、」
「(反応間違えちゃったか、空気読めないって思われちゃったかな、、)」
「いや別に謝らなくていいよ!私こそごめんね。急にあんなこと言われたら驚くよね」
「いや、田中さんは悪くないですよ、」
「俺が返し方間違えてしまったので、、」
「んー、じゃあさお詫びと言ってはなんだけど一ノ瀬くんのこと四季くんって呼んでもいい?」
「え、いいですけどそんな事でいいんですか?」
「いいよいいよ」
「それに前から名前で呼んでみたいと思ってたし」
「そうなんですね(照笑)」
「あ、四季くん照れてる?」
「な!別に照れてませんよ!!」
「フフッ!声デカ(笑)」
「ちょっと、!笑わないでください、(照)」
「ンフッ!ごめんごめん(笑)反応が予想外で」
「そうだ、いっその事四季くんも私のこと萌歩美って呼んじゃう?」
「え、いやいやいや!俺は田中さんでいいですよ、」
「そっかぁ、残念」
この時、名前で呼ぶか聞かれた時本当はすごく嬉しかった。みんな俺のことを一ノ瀬や一ノ瀬くん、一ノ瀬さんって呼ぶから四季って言われたのが嬉しくて仕方なかった。だからなのか俺は少し照れてしまった。田中さんもそれに気付いて揶揄ってきたから、”友達同士はこんなことをしたりするのかな?”と思うと照れくさかった
それから次の席替えで田中さんとは離れてしまった。けど、田中さんは俺のことを気にかけてくれるようになった
例えば、
「はい、体育祭の種目は以上です。各自好きな物に名前を入れてください」
「あ、被ったら話し合い。それでも決まらなければジャンケンな」
「(何にしようかな、リレーとかは足引っ張っちゃた時怖いしなぁ。かと言って騎馬戦とかはなんか違うし、)」
「…うーん、」
「なーんか悩んでいるみたいだね、四季くん」
「あ、田中さん」
「四季くんは体育祭何に出るかもう決めた?」
「いや、今何にしようか考えていたところです」
「そうなんだ!」
「田中さんは決まったんですか?」
「私?私は玉入れにしようかな!」
「玉入れですか、」
「そう!玉入れ」
「だって1番楽そうじゃない?(笑)」
「た、確かに、、?」
「うーん、一ノ瀬くん障害物競走にしたら?」
「障害物競走ですか、」
「うん!だって一ノ瀬くん細いし余裕そうじゃん!!」
「そ、そうですか?細いですかね、」
「いやいや!どう考えても細いでしょ!」
「ほんと羨ましいよ、」
「あ、えっと、ありがとうございます、!」
「俺、障害物競走にします」
「そっか!頑張ってね」
「!はい!」
とか、
「四季くん次移動教室だけど大丈夫?」
「あ、そっか、次移動教師でしたね、!」
「んも〜(笑)しっかりしなよー」
「はい、(照)」
‹ちょっと萌歩美〜!!まだー?
‹早くしてよー
「あ、ごめん今行く!!」
「じゃあまたね、四季くん」
「はい」
みたいな感じで話しかけてくれて、それが嬉しかった。きっとこの時の俺は気づいていなかった、いや気づきたくなかったんだと思う
田中さんが好きだってことに、
田中さんは男女問わず誰のでも優しい、それに対して俺は人見知りでコミュ障。誰がどう見ても天と地ほどの差があった。田中さんは俺にとっては高嶺の花みたいな存在だったから尚更自分の気持ちに気づきたくなかった
けど、そんな俺でも最後くらいは勇気を出そうと思った
卒業式が終わって泣いている人や笑っている人、色んな人の中から田中さんを探した
「(あ、居た!)」
そこには卒業証書を持って帰ろうとしている田中さんの姿があった。その姿を見た時、告白することを迷った。もし振られたとしたら高校が同じだから気まずくなるだろうし、何より今の関係を壊したくないって気持ちが大きかった。けど、どうしても伝えたかったから俺は田中さんに声をかけてしまった
今思えば田中さんのことを引き止めたことを後悔している俺がいることなんて考えているわけ無かったんだろうな、
校舎裏__
「あ、あの田中さん 」
「ん?どうしたの四季くん」
「あ、じ、実は俺、田中さんのことが好きでした!」
「俺と付き合ってください、!!」
「…ごめんね、私四季くんのことそういう目で見たことないや」
勢いに任せて告白をした。が、案の定振られてしまった
「そ、うですか、」
「うん、、ごめんね、」
「大丈夫ですよ、」
「振られるって分かっていたので…」
「本当にごめんなさい」
「ううん、!大丈夫」
「じゃあ私行くね」
「またね四季くん」
これが中学最後の思い出だ。やはり振られるとわかりながら告白してしまったからかものすごく気まずい雰囲気になってしまった
「またね、かぁ」
「あ”ぁ、やっぱり最後まで優しいなぁ(泣)」
「泣かないって決めていたのにな(泣笑)」
俺は中学最後の日、夕焼けの綺麗な道をひとり泣きながら家まで帰った。いつも通り誰もいない家でいつも通りご飯を食べ、いつも通り寝る。そんな毎日だ
けど今日はいつもとは違い、帰ってきてからすぐにベットに倒れた
きっと、制服のまま寝たら大半の人は怒られるだろう
けれど俺にそんな人はいない。俺が殺してしまったんだ。俺が道路に飛び出したから3つの命が尽きてしまった。俺は母さん父さんだけでなく、お腹の中にいた赤ちゃん。まだ性別もわかっていなかった弟か妹までも殺した。俺は人殺しだ
それから親戚の家を転々とした。
人が変わっても一つだけ変わらないことがあった。それはどこの家に行っても全員に避けられてしまうことだ。時には暴言を吐かれたりもした。けれど俺からしたらこんなにも憎い奴を住まわせてご飯を与えてくれる、それ自体に感謝を感じていた
けど毎日こんな生活は耐えられなくて、中学三年生からは一人暮らしを始めた。いや、一人暮らしをさせてくれた優しい叔父さんがいた。その人は親戚の中で唯一、人殺しの俺に優しく接してくれた
だからほぼその人のお陰で今の生活があると言っても過言では無い
でもそんな叔父さんが俺が中三に上がると同時に他界してしまった。その時の俺は生きる希望を無くしそうなくらい絶望した。この恩を一生かけてでも返そうと思ったけれど、何一つ返せずに終わってしまった
そんな時俺の前に現れたのが田中萌歩美さんだった。田中さんはこんな俺にでも優しく接してくれて気づけば好きになってしまっていた
「あ”〜でも、もう振られたんだよな(笑)」
また涙が溢れそうになったから制服の袖でゴシゴシと雑に涙を拭いた。
「こりゃあ明日は目がパンパンだ(笑)」
俺は現実逃避のためかスマホを開き色んな人のポストを見ているとひとつのアカウントを見つけてしまった
「ん?なんだこれ」
「たなモブ、田中さんのアカウントだろうな、」
そのアカウントには俺と同じ高校の制服、今日の田中さんの髪型と同じ人の後ろ姿が投稿されていた。投稿内容を見てみると、
『え、なんか卒業式終わった後に優しく接してた陰キャに告られたんだけどwまじウケる爆笑正直告られてる途中笑いそうになったww』
#私優しい#クソメガネマスク陰キャ野郎
『クソ陰キャに次移動教室だよって教えてあげる私、可愛い上に優しすぎない?あの陰キャには私が女神様に見えただろうなw』
#女神#私可愛い#私優しい#陰キャくん
「なんだよこれ(笑)」
俺はこのアカウント、田中さんの愚痴るようの裏垢で1番最初の投稿を見てみることにした。きっと鍵垢にするのを忘れていたのだろう
「えっと、」
「今日席替えあったんだけど陰キャの隣でクソ萎えた、まじ最悪なんだけど、、早く席替えしたい〜🥺」
「はは、最初からこう思ってたんなら優しくすんなよ、」
この時俺は、何故か涙が出なかった___
fin
続く
どもどもどーも!!ゆとです!お久しぶりですね!!音沙汰なくてすみません。ちょっと色々ありましてね、はは、、
いちばん最後に投稿したのからどれくらい経ったのか覚えていないくらい、日が空いてしまいましたね、、ごめんなさい!
てことで、新連載(?)です!!多分
プロローグ長すぎましたね、
ちなみにあの女の子は”たなかもぶみ”という名前です!この子は高校でまた出てきます、、
本当は読み切りにしようと思ったんですけどめちゃくちゃ長くなるのでやめました。他の作品もちゃんと続きを投稿していくつもりです!!
まぁ欲を言えばご愛読してくださると嬉しいです!!
ではではまた次回で!さようなら〜